札幌

11R

エルムステークス

ダート1,700m

直線は264m、坂はなく平坦。スタート地点は正面スタンド前、直線の右めの位置。1コーナーまでの距離は約240mで、ダートコースを1周強回る。コース全体が丸みを帯びており、コーナーは緩やか。ここもやはり逃げ・先行有利の傾向にある。



過去10年

1人気 (1-1-3-5)
2人気 (3-1-1-5)
3人気 (2-1-0-7)
4人気 (2-1-1-6)
5人気 (0-3-1-6)
6人気以下(2-3-4-76)


7歳以上(0-3-1-37)


牝馬(0-1-0-6)


地方馬(0-0-0-7)


前走

OP4着以下(0-1-1-30)

OP4人気以下(1-2-0-30)


1,600m以外(0-2-0-18)


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騎手
ルメール(27-16-9-46) 27.6% 43.9% 53.1%
横山武史(20-15-16-105)12.8% 22.4% 32.7%
横山和生(16-12-14-67) 14.7% 25.7% 38.5%
武豊  (12-13-7-31) 19.0% 39.7% 50.8%
丹内祐次(11-20-11-124) 6.6% 18.7% 25.3%
吉田隼人(11-9-9-90)  9.2% 16.8% 24.4%
池添謙一(11-8-14-58) 12.1% 20.9% 36.3%
鮫島克駿(4-3-2-32)   9.8% 17.1% 22.0%
浜中俊 (2-4-0-13)  10.5% 31.6% 31.6%
富田暁 (2-0-2-6)   20.0% 20.0% 40.0%
菅原明良(1-0-0-18)   5.3% 5.3% 5.3%
斎藤新 (0-1-3-22)   0.0% 3.8% 15.4%
石川倭 (0-1-0-8)   0.0% 11.1% 11.1%
西村淳也(0-0-0-1)   0.0% 0.0% 0.0%

種牡馬
ヘニーヒューズ  (10-8-7-62) 11.5% 20.7% 28.7%
シニスターミニスター(8-10-4-58)10.0% 22.5% 27.5%
ディープインパクト(8-5-4-40)  14.0% 22.8% 29.8%
ロードカナロア  (6-8-5-57)  7.9% 18.4% 25.0%
オルフェーヴル  (5-5-3-45)  8.6% 17.2% 22.4%
キングカメハメハ (3-6-5-41)  5.5% 16.4% 25.5%
エスポワールシチー(3-6-1-27)  8.1% 24.3% 27.0%
タートルボウル  (3-1-4-29)  8.1% 10.8% 21.6%
モーリス     (3-0-0-16)  15.8% 15.8% 15.8%
アジアエクスプレス(0-1-1-19)  0.0% 4.8% 9.5%
メイショウサムソン(0-1-0-19)  0.0% 5.0% 5.0%
ワールドエース  (0-0-2-17)  0.0% 0.0% 10.5%
ダノンバラード  (0-0-0-1)   0.0% 0.0% 0.0%


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エルムS(GIII、札幌、ダ1700m)

■アシャカトブ 丹内騎手騎乗、函館ウッド併せ馬。先週速い全体時計を出しており、今週は終い重点。外先導で新馬を迎え入れる併せ馬を行った。直線で相手が鋭く伸びてきたのに対し反応が遅れ、ジワッと盛り返すも半馬身ほどの遅れ入線に終わっている。見栄えは悪いが、この馬なりに素軽さはあり、悪くない動き。前走から一定の上積みは見込めそう。【6】

■オーソリティ 助手騎乗、函館ウッド併せ馬。古馬2勝クラスを追走し、直線はインへ。ややテンションの高い素振りを見せるも鞍上がなだめると気持ちを入れ直し、グンと加速。手応え圧倒で4馬身の先着と貫禄を示した。日曜のダートコース追いでも問題なく動けていたのはいい。13カ月ぶりかつ初のダートでも能力全開に期待できる。【7】

■カフジオクタゴン 助手騎乗、函館ウッド併せ馬。古馬2勝クラスを追い、気迫十分に取り付いていく。直線手前からグイグイと追われ、長くいい脚を使って2馬身の先着を果たしている。ズブくて追わせたのではなく、鞍上が体調や脚元の状況がいいのを確信して終始仕掛けたような内容。これまで坂路で仕上げられてきた馬がウッド調整に替わってどうかだが、攻め気配は申し分なし。【7】

■シルトプレ 石川倭騎手騎乗、門別競馬場坂路単走。先週今週と水準の時計は出せており、函館遠征から中4週でも目立った疲れはなさそう。順当に良化を果たしている。【6】

■セキフウ 武幸師騎乗、札幌ダート併せ馬。道中はやや集中を欠くような素振りがあり、直線でもやや頭は高かったが、脚捌きは軽快。格下の併走馬をいなすように伸び、最後に抜け出し半馬身の先着を果たした。大幅な上積みはどうかもこの馬なりに安定。【6】

■タイセイサムソン 助手騎乗、札幌ダート単走。先週速い全体時計を出しており、今週は終い重点で脚捌きを確認する程度の内容だった。力まずピタッと折り合って直線に向かうと、四肢を大きく使い馬場の真ん中を力強く伸びた。中8週となるが、牧場で入念に調整されたようでさっそく力をフルに出せそう。【7】

■ファルコニア 吉田隼騎手騎乗、札幌ダート単走。札幌への輸送を挟んだこともあり中間の速い時計はこの1本のみ。鞍上が息遣いを確認する程度の内容だった。道中は気分よく進み、ラストの見せムチにもしっかり反応。前走時ある程度仕上がっており、大きな上積みこそ強調しづらいが、デキは安定。【6】

■ペイシャエス 助手騎乗、札幌ダート単走。先週田辺騎手を背に美浦ウッド3頭併せでハードに追ったのが実質の最終追い。輸送後の初時計となる今週は水曜の予定から1日ずらし、木曜追いに。14-14程度の入りから、ラストに軽く反応させる内容をこなした。ややモタついたものの、伸びそのものは悪くない。自分の力は出せそうだ。【6】

■ペプチドナイル 富田騎手騎乗、札幌ダート単走。土曜日に猛時計を出しており、今週は息を整える程度の内容だった。全体時計は平凡だが、ラストは馬自ら気持ちを乗せて鋭く加速できており、精神面はかなりいい状況のよう。連勝時の勢いをそのままキープだ。【7】

■ベレヌス 助手騎乗、函館ウッド単走。全体的に頭が高く、直線入口で手前の変換に手間取るなど粗が目立つが、活気は上々。輸送は問題なくクリアできたようで、体調面は悪くなさそう。持てる力は出せるのでは。【6】

■ルコルセール 助手騎乗、函館ダート併せ馬。新馬を相手に終い重点の併せ馬。貫禄の違いで終始いい手応えを保ち、相手の加速には即応して機敏にギアを上げることができていた。走りのバランスは抜群で、脚捌きも軽快そのもの。中9週から2回使われ、文句なしの仕上がり。【8】

■ロードブレス 助手騎乗、函館ウッド単走。実質の最終追いは土曜に済ませており、今週は15-15の消化に留まる。時計面はともかく、前後のバランスが悪く力強さに欠ける走り。長期ブランク明けを1回使われたが、変わり身は望み薄か。【5】

■ロッシュローブ 北村友騎手騎乗、函館ウッド単走。先週併せ馬で目一杯追われたのが実質の最終追い。今週は終いの反応を見る程度の内容となった。序盤にやや散漫さはあったものの、ラストはスッと体を沈めてまずまずの加速を披露。前走から着実に良化している。【6】

■ワールドタキオン 斎藤騎手騎乗、札幌ダート単走。先週美浦で速い時計を出しており、仕上げはほぼ完了。輸送後の初時計となる今週は14-14ペースで入り、鞍上がラストの伸びを確認する程度の内容だった。全体的に機敏で、ラストはスムーズに加速できており輸送の疲れはいっさい感じさせない。一連の好調維持だ。【7】

<追い切り評価>は最終追いを含めた中間の調整全体の総合評価となり、10段階評価(10が最高、1が最低)です。
(Text:Nishimura)


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ペプチドナイル北海道ダート“3冠”へ

夏の北海道ダート路線の頂点となるエルムS(G3、ダート1700メートル、8月6日=札幌)で、ペプチドナイル(牡5、武英)が3連勝での重賞初挑戦、初制覇を狙う。2走前に大沼Sを、前走はマリーンSを勝利。ともに今年は函館ダート1700メートルが舞台だった、夏の北海道の名物レースで、札幌が舞台の重賞も勝って“3冠”なるかが注目される。

逆転を狙うのはセキフウ(牡4、武幸)。同じ前2走で2、3着に敗れているが、ともに上がりは最速。流れひとつで差し切るだけの能力は備えている。

楽しみなのはオーソリティ(牡6、木村)。1年4カ月ぶりで初ダートとハードルは高いが、ジャパンC2着、ドバイシーマクラシック3着など芝での実績は抜群。マルシュロレーヌ、ウシュバテソーロなど世界のダートで活躍するオルフェーヴル産駒だけに、高い適性があっても驚けない。

他にも、重賞2勝の実績馬ペイシャエス(牡4、小西)、アハルテケSを好時計で制したタイセイサムソン(牡5、奥村武)など力のある馬が顔をそろえる。