名古屋
11R
かきつばた記念
ダート1,500m
○09ルーチェドーロ
○12ドライスタウト2着
過去10年
1人気 (3-5-1-1)
2人気 (6-1-2-1)
3人気 (0-3-1-6)
4人気 (0-1-2-7)
5人気 (0-0-3-7)
6人気以下(1-0-1-64)
1〜4枠(7-3-4-26)
4歳馬(6-2-1-8)
『第25回かきつばた記念』(JpnⅢ、1500メートル)が2日、名古屋競馬場で行われる。ダート競走体系の整備により、来年から実施時期が3月上旬(今年度は2月29日)に変更。GWの名物重賞として行われるのは今年がラストだ。
主役はJRAのドライスタウトが担う。デビューから3連勝で全日本2歳優駿を勝利した逸材。その後は休養を挟みながら上位争いを演じ、前走のフェブラリーSでは0秒7差の4着と善戦した。初の名古屋遠征でも地方馬場は経験豊富で、馬格の大きさから58・5キロを背負っても問題はない。好位から強気に動いて重賞2勝目を飾る。
ヘリオスは先行力を武器に、昨秋のマイルチャンピオンシップ南部杯2着など各地のダートグレード戦線で活躍。昨年のこのレースは2着に敗れたが、当時よりパワーアップしているのは明らかで、自分のリズムに持ち込めれば悲願のタイトルに手が届く。
テイエムサウスダンは61キロのハンデがポイントになるが、重賞5勝の実績は侮れない。主戦の岩田康騎手に戻って反撃に出る。
(文責:サンケイスポーツ)
かきつばた記念(JpnIII)は
名古屋 11R
発走時刻は、17:00です。
『かきつばた記念・JpnⅢ』(1500m)
昨年の当レースの2着馬ヘリオスの斤量が1キロ加増されて58.5キロになるなど、今年の中央馬は軒並み結構なハンデを課されました。テイエムサウスダンの61キロは実績からして仕方ないにしても、ずいぶん見込まれてしまった感じがします。ただ、それほどの力量差があるということを示しており、やはり中央馬の優位は揺るぎないところ。その中で注目したのはドライスタウト。フェブラリーSで2番人気に支持されて4着と、ここに入れば実力は一枚上と判断。スタートで大きくつまずいた兵庫チャンピオンシップこそ2秒9差4着と崩れましたが、それ以外はコンスタントに能力を発揮しており、ここに向けて余念のない仕上げ。2つ目のタイトル獲得へ視界は良好です。次位は前述のヘリオス。フェブラリーSではドライスタウトとは0秒3差と逆転圏内で、念願の重賞初制覇のシーンも十分でしょう。三番手はウィルソンテソーロ。他馬と比べると56キロが魅力的に映りますし、2走前までの4連勝は並の馬にできる芸当ではないはず。デュアリストはスプリンターの色が濃いものの、ペース次第では小回りの1500mは克服が可能と思えます。
昨年から新競馬場に移転。コース形態が大きく変わり、1500mに距離が延長されたことでスピード最優先という移転前の傾向が変わってきている。中央馬は若い力が台頭。実績馬に対し、新興勢力がどういった走りを見せるのか注目が集まる。また、過去10年で3勝と、地方勢も簡単には引き下がらないのがこのレースだが、今年はいかに。
ドライスタウト
無敗で全日本2歳優駿を勝つなど、早くから注目を集めた逸材。休み休みのローテーションのため、ここまでキャリアはわずか7戦だが、その分の可能性、伸びしろを秘めている。フェブラリーSで2番人気に支持されたことが物語るように、器の大きさは相当。かきつばた記念は4歳馬が過去10年で6勝を挙げており、将来性豊かな若馬がここを足掛かりに羽ばたいていくケースが多い。この馬もその資格を十分に備えている。
ヘリオス
重賞勝ちがないのが意外に感じるが、マイルCS南部杯でタイム差なしの2着の他にも、JBCスプリントでも3着と、それを補えるほどの戦歴を誇る。青写真通り使いつつ状態は着実に上昇しており、ここに照準を合わせてきた。昨年の同レースで2着と新競馬場の適性の高さも証明済みで、悲願のタイトル制覇に向けて万全の態勢で臨む。
テイエムサウスダン
2年前の2着馬で、こういった過去に馬券に絡んだ馬が再び絡むというパターンが多いのもこのレースの特色のひとつ。昨年の参戦がないのは、高みを目指してより強い相手と戦っていたという背景もある。近走の走りがもうひと息でややトーンダウンも、JpnⅢのメンバーなら話は別。あとは他との斤量差がどう出るかだろう。
ウィルソンテソーロ
デビューから3走した芝では尻すぼみの成績で芽が出ず。しかし、ダートに転向すると、4連勝と景色が一変。前走では初めてオープンに挑戦して弾き返されたが、今後の糧になったはず。勢いは継続しており、実績馬を向こうに回しても引け目は感じないし、ハンデ戦の恩恵も考慮するとなおさら。勢力図を一気に塗り替える可能性もある。
ルーチェドーロ
序盤は内に押し込められてピンチに陥るも、徐々に挽回して櫻井光輔騎手に重賞初勝利をプレゼント。競走中止後の一戦だった笠松グランプリでの御神本騎手との人馬一体になっての勝利も印象深く、ここ一番に強いというイメージ。中央の強豪が相手だが、斤量差があるハンデ戦だけに侮れない存在だ。
デュアリスト
オープンで3勝の他、2歳時には兵庫ジュニアグランプリを制している。久々の地方交流重賞への出走になるが、力のいる地方のダートにも実績があるわけで、矛先を変えてきたことが起爆剤になるかもしれない。気になるのは距離。1200mを中心に使われてきた経緯があり、レースぶりからも1500mへの対応が鍵を握る。