福岡市の主婦の読み聞かせブログ

福岡市の主婦の読み聞かせブログ

福岡市在住、2児の母です。
上の子の出産を機に、一念発起して図書館司書の資格を取得。
小学校入学後、読み聞かせボランティアに入りました。
読み聞かせ歴2年目。
どうぞよろしくお願いします!

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小学2年生の春、新学期に読みました。でも、3学期の終わりごろでも良いかな、と思います。

 

7分程度。

低学年なので、かなりゆったり読みます。絵もしっかりみたいお年頃だと思うので。

 

内容は、だんごむしの兄弟の末っ子、ころちゃんが初めてお母さんを離れてお兄ちゃんたちとおさんぽに行くお話。

「こわくなったら、まるくなるのよ~」というお母さんのことばを胸に冒険に出かけます。

 

 

子どもにとって、だんごむしは鉄板ですよね!

だんごむし、集めますからね!

ポケットの中にありったけだんごむしを詰めていたことに気付かず、家に帰ってぎゃーーー!ってなったことのあるお母さんは全体の90%ぐらいいると思われます。

 

年中無休のだんごむしですが、なぜこの時期に読みたいのかというと。

 

冒険から帰ってきたころちゃんは、なんだか「かわをぬぎたくなっちゃう」んです。

 

恥ずかしながら、だんごむしが脱皮することを私はこの本に出会うまで知りませんでした。。

 

そして前側のかわをぬいで、次の日はもう半分のかわもぬいで

「ころちゃんたちは、ちょっぴりおおきくなりました」

となって終わります。

 

良いお話でしょ。

3月の終業式を前に、ぼくたちも大きくなったんだなって思ってもらえたり、

新学期、ころちゃんみたいに大きくなるぞー!という気持ちを持ってもらえたりしたらいいなぁと思って読んでいます。

 

あと、脱皮という現象のお勉強にもなりますね。(これは裏のテーマ)

 

そういったところで『ころちゃんはだんごむし』

おすすめです!

 

 

 

 

 

図書館司書の資格を取るにあたって、「児童文学論」の履修は必須です。

ここでは、児童文学論の勉強の中で学んだことを少しずつお話していきたいと思います。

 

さて、そもそも子どもにとって本って必要なのか?

 

本ばっかり読む暇があったら、宿題おわらせなさい!って思うことも多々あります。

また、中休みもお昼休みも本読んでた、なんて言われると、お友だちはいるんだろうか…などと心配になってしまいそうです。

 

でも、本は読むべき3つ理由があるのです。

 

①国語力が向上するから

読書のもっとも期待される部分ってこれじゃないでしょうか?!

習ってない漢字も読めたり

難しいことばを知っていたり

本をよく読む子の特徴ですよね。

 

さまざまな文章にふれることで、会話からでは知ることのできない表現を身に着けることができます。

やばーいとかすごーいとかあいまいな言葉ばかりでなく、いろいろな言葉を知れば自分の本当の気持ちを正確に伝えることができるようになりますね。

それは、コミュニケーション能力にもつながります。

 

読書ばかりする子=ちょっと暗い子。ではなく、

相手になにかを伝える手段(ことば、言い方)の引き出しをたくさん持っている子になっていくのです。

 

 

②人生の予習ができるから

本を読む=インドア。外でいろいろなことをしている方がよい!

もちろん、それにも一理あります。自然の中で体を動かすような経験は、やはり家の中で想像するものとはまったく違うものでしょう。

お外遊びはまったく否定しません。

ただ、読書をしている子どもがビジュアル的に何の変化も起こらないからといって、焦る必要はないのです。その内面は、大きく成長しています。

 

主人公が物語の中でおこった出来事を、本を読むことで一緒に経験しているのが読書です。

たとえば『魔女の宅急便』。

この年で実際にひとり立ちをしなければならない子どもは稀ですよね。

でも、キキの生活に自分を重ね合わせることで、一人暮らしを自分がするならどうなるのだろう、と考えるきっかけになるのです。

いわば、人生の予習です。

 

人が一人で経験できることには限りがありますが、読書をとおして経験値を積んでいくことができるのです。

 

 

 

③相手の気持ちを想像できるようになるから

読書、特に物語がアニメやゲームと一番違うところは、主人公以外の人物の心の動きも丁寧に描かれるところです。

主人公が良かれと思って発したことばが、相手には嫌味のように聞こえてしまった。

なんて、大人になったいまでも悩まされることですよね。

相手の気持ちを想像するのは、なぜ難しいのでしょうか?

 

一人ひとりが、それぞれの事情を抱えて生活していて、しかも一人ひとり性格も今までの人生で経験してきたことも違うからです。

少しでも、人の気持ちに寄り添えるようになるために必要なのが、想像力。

その想像力をはぐくんでくれるのが、読書なのです。

 

 

これからの時代を生きていくにあたって、一言では説明できない複雑な思いや割り切れなさ、そういったことへ共感する能力はますます求められてくるものでしょう。なぜなら、これが人間らしさなのだから。

人間が必要なのは、AIでは決して及ばない領域があるから。そのためにも、読書が心の栄養となってくれることでしょう。

 

 

 

 

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ええ、初秋ですが、なにか?

 

 

ものすごい本に出会ってしまったという気持ちでいっぱいです。

前半は2008年が舞台。ちょっと懐かしいワードも入ってきます。

芥川賞受賞作の『乳と卵』のリブート。

 

そして後半、舞台は2016年に。

小説家となった夏子の

「結婚するつもりはない、相手もいないし、結婚できるとも思わない。でも子どもが欲しい、自分の子どもに会ってみたい」

という気持ちを軸に話が展開していきます。

 

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「子どもが欲しい」という欲求は、たいていの人にとって自然に受け入れられるものだと思います。

でも、その手段が不自然なものでも受け入れられるかは、人によって分かれてくるのでしょう。

 

また、少数ながら「この世の中は地獄のようなところなのに、なぜわざわざ命を誕生させるのか」という思いを持つ人も登場します。

少数派だからといって、無視できるかといえばそうではなく、壮絶な体験を背負って生きている彼女の話を聞くことで

夏子の考えもまた変わっていきます。

 

 

夏子が生きることにも産むことにも希望が持てるのは、良い思い出がたくさんあるからじゃないかと思いました。

 

その思い出とは、心の深いところから誠実に自分のことを思ってくれた人がいた、ということ。

実の母親とも思い出なのが、やはり一番なのでしょうが。

それ以外にも、おばあちゃんだったり、怪しげな仕事をしている近所のおじさんだったり、今では性格も状況もすっかり変わってしまった昔の恋人だったり。

 

そういった人たちから一瞬でも、真摯に向き合ってもらったと実感できる出来事があれば、生まれたことを肯定できる人になれるんじゃないかなぁと思った一冊でした。

 

 

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小学校の読み聞かせボランティアで読む本を選ぶとき、それは気を使いますよね…

本が好きな子、すでに大人顔負けの分厚い本を読破している子、

本に興味がない子、じっとしているのが好きじゃない子、、

 

1クラスに30人以上の子供がいるので、すべての子どもにハマる!っていう本なんてないと思います。

それは、本の選び方だけが問題なのではなく、その日の自分の体調だったり(特にノドの調子!)

その日の学級の雰囲気とかみ合わないっていうこともあると思います。

 

特にこの時期。

新学期始まったばかりで、そわそわして落ち着かない、とか。

夏休み気分から学校モードにうまく切り替わっていない、とか。

連日の運動会の練習で、なんとなく全体的に疲れている、とかとか。

 

 

考えれば考えるほど、深みにはまっていきそうです。

こればかりはその日になってみないと分からない部分も大きいですよね。

 

ただし!いついかなるときも、絶対にはずしちゃいけない3カ条というものがあるのです!!

 

 

①小さすぎない本!

 

子どもが3、4列ぐらいになって座っているわけです。

当たり前ですが、後ろの方の子は絵が見えなくなるようなのは避けましょう。

 

たとえば、『ラチとらいおん』

絵も可愛くて、内容も素晴らしく、何十年経っても色あせない本当に本当に良い本です。

 

でも、教室で読むとしたら…?

 

『ラチとらいおん』はぜひお家での読み聞かせにとっといてくださいね。

 

 

②大きすぎない本!

 

どっちだよって感じですが、大きすぎるのも大変なのです。

大きい本=重い本。

本を持っておく方の手が、読み終わるまでにプルプル震えだすならちょっと重すぎかもしれません。

しかし!腕力に自信のある方でも要チェックなのが、ページをスムーズにめくれるか?です。

 

事前に練習して、無理なく読み聞かせを進められそうか確認しましょう。

 

 

③内容がふさわしいか

 

もちろん一番難しいのが、これだと思います。

本のサイズばっかり気にしてたら良いわけじゃないのはご承知の通りですよね。

 

 

30人以上の子どもにいっぺんに読み聞かせる、というのは30通りのご家庭で育てられている子どもたちの前でお話しをするということです。

 

例えば、お父さんがいて、お母さんがいて、いつもあなたのことを大切に思っているよ、というお話。

何の問題もなさそうです。

 

でも、もしお父さんを亡くしたばかりの子がそのクラスにいたとしたら?

 

 

良いメッセージを持つお話だとしても、そのお話を聞いた後、その子はすぐに1時間目の授業に入らなければいけないわけです。

 

 

 

朝読みの時間の読み聞かせはあくまでボランティア。カウンセラーでも教育者でもありません。

そのため、内容には特別な配慮が必要だと思います。

 

その他、戦争や差別なども、大切な内容ではありますが、読み聞かせとしてふさわしいとは思いません。

そういった内容は、道徳などの時間を使って、ゆっくりと考えていくべきことです。

 

 

 

読み聞かせを通してボランティアにできることは、本とふれあう楽しさを紹介する、ということに尽きると思います。

本に苦手意識がある子どもでも、読み聞かせなら最後まで聞けるんだよね、とか

本好きな子どもなら、自分では選ばないような本だけど、こんな本も面白そうだなって発見してもらえた、とか

 

そういうことがあれば、もう期待されている以上に読み聞かせボランティアの役割を果たせているのだと思います。