秋晴れ新入社員
というわけでつづきなのです!
目が覚めてドアを開けると目の前にあるのは、心なしかしんなりしたふとん。
秋の日の落ち葉のように濡れそぼっています。
さて、これをどうしようか。
とりあえず洗濯表示を確認します。
オーケー、水洗い不可だ。
オーケーオーケー、ここまでは想定の範囲内。
そりゃ敷き布団を水洗いする馬鹿はいないよね。
じゃあ、どうするか…。
うーん。
うーん…。
よし、水洗いしちゃおう!<なんでよ
湯船の中のふとん。
スタジオジブリの新作ではありません。目の前の現実です。
洗濯機はかなり容量の大きいものを使っているのですが、さすがに敷き布団の洗濯は想定外。
入りませんでした。
となると、湯船で洗うしかない!
ルンルン踏み洗い!
ふみふみふみふみ。
なんというか、湯船の中でふとんが水に浸かっているというシュールな状況に背徳感を覚えます。
でももう戻れない。元の布団に戻してみせる!みんなが笑って暮らせるハッピーエンドを目指すんだ!!
途中、水を替えて洗いなおし、すすぎも行うためにも三~四回の水換えは必要です。
だけどこれがまたうまく流れない。
布団が水を吸いすぎてしまうのです。
これまた力いっぱい踏み続けることで、なんとか解決。
やることけっきょく力づく。
こうやって畳むと、うまく水が流れるぞ!なんて、必要のない生活の知恵を発見しつつ出口の見えない作業は続きます。
最初の頃こそ、興味ありげに作業を見つめていた新入社員ですが、すぐに飽きてしまったのかどこかに行ってしまいました。
廊下からガッタンガッタンと音がするところからすると、どうやら靴を持ってきて遊んでる様子。
うう、アブクだらけで取り上げにいけない…!
もう!今月は給料抜き!!
って、払ってなかった!!!
洗濯、すすぎを終えて、ふとん洗いもいよいよ佳境です。
干しの作業の前に必要なのが、脱水!
と言ってもやることは同じ。ひたすら踏み続けて、あとは重力さんにおまかせです。
ぽたぽたが終わった頃に、ようやく干しの作業です。
まだお天道様が高いので、なんとかなるかな?
でも濡れた敷き布団はけっこう重い!
水はもう切れてるはずなんだけど…。
測ってみたら9.3キロありました。
これってトリビアになりませんか?
というわけで、なんとかかんとか物干し竿にぶら下げて作業終了!
あとは自然乾燥に頼るのみです。
しかし、これって通りがかりの人が見たらたぶんぼくがおねしょしたように思うだろうなあ。