このブログを見つけてくださり、ありがとうございます。もっちゃんです。



今日は夜のお話をひとつだけ、投稿します。


なかなか満足のいくものができず、気がついたら一年以上経ってしまいました...

ブログを更新していない間にも、アクセスしてくださる方がちらほらいたみたいで、ありがたいなぁと思いつつ、ゆっくりこのお話をあたためてました。


次の投稿がいつになるか、まだ未定ですが、

納得のいくものができ次第、アップしたいと思います。






さて、題は「夜の影」としました。

もう5年も前の曲なんですね。オトナな世界観に惹きつけられて、初めて聞いた時からずっとお気に入りの1曲です。


お話の設定は、社会人の大野さん&二宮さんで、付き合ってるのか付き合ってないのか、まだ言葉にできていない2人です。


拙い文章ではありますが、「夜の影」の世界を想像しながら楽しんでいただけると嬉しいです。

それではどうぞ。







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大宮

side.N












少し冷えた夜風が肌をなでる季節。

久しぶりに逢う俺の想い人は、罪深いもので。


契約も証明もなく、たった一言で何もなかったように


他人になれてしまう関係だとしても




あぁ、やっぱり好きなんだよな



そんなことを度々俺に思わせるくらいに、

儚く美しい人だ。

                  

日付が変わろうとする頃、シーツ1枚を羽織って横たえるこの身体は、あなたに早く触れられたいとじれったくて。

ベッドの不規則な軋みさえ、俺の情欲を駆り立てるのだった。


立ったまま俺に背を向け

隣でシャツを脱ぐ智を横目に話しかける。


  9月も もう終わるね、

  

  ...そうだな


  会うのいつぶりよ?1か月くらい?


  ...もうそんなになるのか、時の流れって恐ろしいな


  ………忙しかったもんね、智。

  

  

自分で言いながら少し気持ちが落ちる。

それに気づいたか、彼がバツの悪そうな顔をこちらに向け、




 ......悪い、仕事が詰まってて。ごめんな、ほんとに。



そっとベッドの傍に腰掛け、俺の頭をそっとなでる




『 "ごめん"じゃなくて、"好き"って言ってほしい。』


これは、彼と少し離れている間に気づいたことだった。



そんな顔してないでさ、

瞬間(いま)、俺を欲して。

俺の熱を昇華できるのは、あんたしかいないんだよ。



待ち侘びた心はいたたまれなくなって、まだ脱ぎかけのその服を引っ張り、ベッドに彼を少々乱暴に連れ込む。


下から見上げる、形の良い唇に軽く吸い付き、

浮き出た首筋を中指でたどる。

ふっ と開いた唇の隙間から舌を滑らせ

ぴったり添わせて舌を絡め取れば


身体の奥にざわっとした感覚がよぎり、体温なんていとも簡単に上がってしまう。


...ン.....ッ...


そっと身体をなでられ、彼の唇が離れる。

俺の頬を撫でながら、呟いた。


  ......にのってさ、、、


  ......なんですか?


 

  ......いや?......やっぱ、いいなって


  ...なにそれ///




......んんッ......ふっ//...


眉尻を下げて笑う彼に不意を突かれたからか。

それとも、久々に重なる互いの熱に当てられたからか。

ふわっと包まれる彼の香と息づかいが、やけに敏感に感じられて

いつもよりねっとり絡められる舌と、触るか触らないかで悩ましげに動く手が、身体の奥底を疼かせて苦しい。


何度も何度も角度を変えながら唇を重ねるたび、俺のなかのリミッターが

外れていくのを感じる。




首、鎖骨、胸、脇腹、、、

上から順に唇でゆっくり辿り、さわさわと相撫でしていく。


ふと顔をあげて俺を見る瞳が

あまりにも熱っぽく、深い色を湛えていて、息もできないほどに俺を捕まえて離さない。



思い出したように はぁっ…と籠る熱を吐き出すと

すぐに深い口づけが追ってきて塞がれる



......んんっ//...


すでに形を作りつつある熱棒は

軽く触れられただけで、蜜が溢れた。



......ンはぁっ..........あっ.....


今度は太腿を膝のほうから付け根に向けて

手と唇を器用に使ってそっと撫でられる。

中心は以降触られぬまま、徐々に熱が集められ、たまらなくなって息を吐く。




    ...........んっ、もうやだっ......触ってよ...



  ....まだダメだって、久しぶりだろ?ほぐさなきゃ



不敵な微笑みと、ぎらつきを纏った瞳に

ぶるっと背筋が震える



彼はローションを手に取ると、俺の後ろの園に添わせた。



   .....入れるよ?


     ....んんっ......ンやぁっっ.....//


ぬるっと入ってきたその指は、慣れたように優しくナカを広げながら、イイところを絶妙にリズムをつけて触れる。


      .......んっ//........ふっ....ソコだめだって.......ッッ



       .....いつもよりイイの?


       .....や、そんなの言うなって...////、っあ...


       .....一回イこっか、


       .....あ//待って、ヤッ.............んぁぁ///



焦らされた俺の身体は前を触られることなく

呆気なく達した。





もうこうなると、乱れるほど全てに感じてしまうのは明らかで。

息もままならないまま

更なる快楽を求めて彼の瞳を覗き込む



そっと指が抜かれ、代わりに硬く張った彼の熱棒が

まだヒクつく中にゆっくり入ってくる。


        ....んんんーーっっ//..........んぁっ、、///


一気に心臓の鼓動が高まり、敏感になっている俺のカラダは、全身でソレを受け止めようと、足先まで緊張と快感が走る。

たまらず彼の背中に手をまわし、しがみついた。



         ......にの、...っ今日、ナカすごい......

     またイッた...?

         ......ばかっ...耳元で喋んないで......っ.//



軽く額にキスをおとしてから、彼はゆっくり動き始めた。

揺すられるたびに声が漏れ、互いの熱い息がさらに情欲を掻き立たせる。

次第に腰を打ち付けるリズムが速くなり

絶頂が迫ってくる



        ........っ......んっ.....、も、むり......ぁあ...//


        ......んっ、ヤベ、イきそ...



くんっと首を反らして低く喘ぐ彼の額に手を伸ばし

目にかかる前髪を漉いてやると

すっと指が絡められると同時に深く奥底を突かれ



         .....ぁっ......ぁ..........ぁ、やぁっ、ィくッッ.....////



全身が痺れるような快楽に、カラダが飲み込まれる。

ピンと脚が硬直し、ドクドクと自らの白濁が滴る。

...と、その余韻に浸る余裕すら与えないと言わんばかりに、彼の熱棒はナカを擦り始めた。


        .....えっ、ちょっと、まだイッてる......ッッ


    ......俺がまだだっての...っ....てか、まだ全然

     足りない、"和"が足りねぇの...



もう、ほんとにこの人はズルい。

こんな時だけ名前で呼ぶんだから。


もう、このまま2人で堕ちていきたい。

あと少しそばで、

こうして抱き合っていたい。




数回、奥を突いて短い吐息とともに欲を吐き出した彼は

するっと俺の頬を撫で、啄むようなキスを額に落とす。




          ...ねぇ、もっと................


  

  もっと、貴方を感じたいよ




遅くに昇った月が夜の影を映す中

また深く唇が重なって

二人、互いの熱に溺れていくのだった。












fin.

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「夜の影」の歌詞とリンクしている部分、

  気づいてもらえたでしょうか...


  最後までお付き合いいただき、ありがとうございました。