息子は、小学校に入学してから、5日目。

「先生が怖いから、学校にはもう行きたくない」と言いました。

 その後、1年間の休学を経て、コロナの緊急事態宣言明け、2年生の5月から学校に行くようになります。

 初日は、私と登校。確かコロナの影響で、2時間程度の分散登校でした。

終わってから、「どうやった?」と聞くと「学校おもしろいなぁ」と、嬉しそうに笑っていました。

 次の日は、主人と登校して行きました。そして、「もう帰ってもいいよって言われたから」と、主人が先に帰ってきました。

 その翌日から、友達と学校へ行くようになります。

 

 息子が学校に行った理由は、友達と遊べるのが、学校だから。

1年間学校に行かなかった時も、幼稚園の時の友達と遊びたくて、連絡して何度かは遊びました。

 ですが、学校に行っている友達たちは、新しい友達もでき、一緒に遊べない日もあり、そんな時は寂しそうにしていました。

 

 

 学校に行き始めて数週間たった頃。週に1〜2回ほどは、「今日は休む」と言い始めました。理由は「勉強つかれんねん」「勉強ばっか、おもんないねん」でした。宿題も、やる日もあればやらない日もありました。

 ですが、勉強よりも学校が息子にとって楽しいところになればいいなと思いましたので、担任の先生と相談して、宿題はやらない日があってもよしというスタイルで過ごしました。

 

 3年の頃は、確か週に1回は休んでいました。

本人の言い分は、「毎日行ってるんやし、1日くらい、いいやろ」「お姉ちゃんなんて毎日休んでるやん」でした。

 幼稚園から続けているサッカーはチームに入り、土日も忙しく、病気以外で休むことはありません。

 休む日があるものの学校生活が定着してきたなと感じ始めた頃。サッカーを使って、息子の背中を少し押し始めました。コーチはいつも「文武両道。勉強もサッカーも頑張る」と言ってるよねと。

 

 結果、3年生の3学期から、休むということがなくなり、毎日楽しんで通っています。今は、宿題をするペースも早くなり、本人も負担に感じていないようです。

 最近では、「俺も1年の時から行ってたら良かったわ。」と、言っています。

 

 そもそも友達と遊ぶのが大好きで、マイペースな子でした。

入学当初、「学校に行かない」と宣言した時も、私が行かせようと怒ると、「母さんは、俺のこと憎んでるな」と言い返してきました。なかなか、自分を持っているなと、怒ったものの感心する気持ちもありました。

 休んでいる期間も、息子は負い目に感じることもなく、友達と遊んだり、家でもゴロゴロして、自分のやりたいことをやってマイペースに過ごしてきました。

 

 学校に行ってほしい私の気持ちが、そんな息子の性格に腹を立てる時がありました。子供の意思を尊重すべきだという意見もありますし、それも理解できます。ですが、学校に行っている子たちと過ごすサッカーのチームを楽しむ息子をみると、やはり同じように学校に通った方がいいんじゃないかと感じました。

 

 本人が、つらくてつらくて仕方のない場合は、無理に行く必要はないと思いますし、学校以外の場所を探すのもいいと思います。息子の場合は、学校を楽しむ様子も見れましたから、もしかしてこのまま楽しく過ごしていけるんじゃないかと感じました。

 そして、本人の成長と共に学校に対する姿勢も変わりました。こんな風に過ごすようになるとは、あの頃は想像できなかったので、自分の道を見つけてくれて、本当に良かったと感じています。