冬至と振り返り


「一陽来復」という言葉を

聞いたことがあるでしょうか?


易では冬至の日をこの卦に当てこんでいます。


一番日照時間が短いこの日が

転換点であるということを知らせるのです。


「光をめざし」「道に従い」

「心を入れ替え徹底的に自分と向き合う」

ことで吉兆をもたらすという考え方になります。


注意点もあり、我欲にとらわれると凶を

長引かせるというものでもあります。


私たち日本人は年末に反省し、

年始に志を立てる習慣や文化がまだ残っています。


日本独自の文化だと私も思っていたのですが、

長い歴史を見ると、

日本は四書五経の影響を文化的に受けていますから、

当然、易の考えも影響があったのだと思います。


大学に「身を修める」ことの大事さが

説かれていますが、

これはいかなる時も「驕る者は大凶を招く」

という教えと共通しています。


我々の業界は入試に向けて

「追い込み」をかける時期になっているわけですが、

同時に一番エネルギーが枯渇する日でも

あると感じています。


冬というタイミングは忍耐強く、

一歩一歩しっかりと光に向かって突き進む時です。


志を持ち、誠実に日々過ごせれば、

その日は満点だと思って、

年末年始を大事に過ごしたいものです。