★羽子板・破魔弓の由来
赤ちゃんの魔よけとして羽子板・破魔弓を飾る風習は、
実は最初から魔よけとして始まったわけではない、というのは
知られているようで意外と知られていないことかもしれません。
羽子板は室町時代ごろに中国から伝わった、すずをつけた羽根を蹴る遊びが、戦国時代に入って
魔よけの意味を持ち始めたことから始まります。
というのも、日本で派生したときには、「むくろじ」という木の実に羽根をつけたものに変わったのですが、
「むくろじ」が「子が患わ無い」という漢字があてられていたこと、
その羽根が飛ぶ様子が、伝染病を媒介させる蚊を食べるトンボの姿に似ていたこともあり、
次第に魔よけの意味を持ちだしたのだそうです。
江戸時代には、その「羽根つき」に使われる羽子板に、「押し絵」と呼ばれる
立体的な絵の装飾が施されるようになり、その装飾羽子板をお正月のときに
魔よけとして飾りだしたのが、現在の羽子板飾りの直接的な由来になるようです。
その頃の「押し絵」は、人気の歌舞伎役者をかたどったものが多く作られたそう。
今でも羽子板のお人形は、藤娘や道成寺などの、舞踊の型をとったものが大半なのですが、
ここから由来が来ている、ということですね。
一方の破魔弓は、もともと神事で使われていた道具たちを
魔よけとして飾り始めたことから始まります。
弓矢には、魔を払いのける力があると信じられていたため、
お正月の神事として、矢を射って一年の吉兆を占っていたそうです。
また、男の子の遊びとしてもポピュラーだったため、そのうち男の子の魔よけとして
お正月に弓矢を飾り始めたのが、現在に風習が伝わる破魔弓です。
羽子板より、破魔弓のほうが由来は分かりやすくてシンプルですね(笑)
★初正月は全国区の風習ではない?
羽子板・破魔弓を飾る風習は、実は日本全国にあるわけではなく、
地方や地域が限られています。
比較的強いのは福岡・長崎・大分を中心とした九州地方の一部、
岡山を中心とした中国地方の一部、
静岡・愛知が中心の東海地方の一部、
関東地方の一部、のようです。
近畿、北陸、四国地方は風習がそれほど強くなく、
東北・北海道・沖縄地方はほとんど風習がないそうです。
こうやってみると、地方まるまる風習があるところがないことにびっくり。
まぁ、あくまでも統計的な話だそうなので、
もちろんこの限りではないことをご了承ください。
もし風習がない地域に住んでいても、初正月をお祝いしたい!と
思うのであれば、お祝いしてあげてよいと思います。
一番大切なのは、やっぱりその気持ちですよね。
当ブログでもいくつか紹介してますが、最近はオンラインショップでも
質の高い羽子板を販売していることが多いので、
近くにお人形屋さんがない、という人はアプローチしやすいと思います。
★羽子板・破魔弓の贈りかた、飾りかた。
節句人形もそうですが、羽子板・破魔弓は母方から贈られるのが一般的です。
もちろん、両家で折半したり、赤ちゃんの両親が直接買い求めることも増えているようですが。
羽子板・破魔弓を買おうと決まったら、11月ごろから探しておいたほうがよいです。
12月の中旬ごろから飾り始める家庭が多いので、11月の終わり~12月ごろは
買い求める人が非常に多くなる時期のようです。
11月に入ったころであれば、お人形屋さんも在庫や種類を豊富に持っているので、
厳選して買いたい!って人は、早めに探したほうがいいかも。
★羽子板・破魔弓のどこを見て買う?
これもどこに重点を置くか、によるので一慨には言えないですが。
羽子板は着物の生地の種類・質や刺繍の有無、
ケース枠の素材が値段での差が出やすい部分になります。
総絞りは、手作業で作られる上に基本的に正絹が使われているので、必然的に値段が高くなります。
面相(顔のこと)は手書きのものが多いですが、1万円台などのかなり安めのものになると、
印刷仕上げのものが使われていることもあります。
でも、そこまで大きな値段の差にはならないようです。
破魔弓は、羽子板よりも値段の差になる部分が分かりづらいところ。
破魔弓の細工やケース枠の素材の違いが、大体の値段に反映されるところかと。
・・・全部ですね(笑)
破魔弓は、ケース枠の素材で選ばれることも多いです。
銘木と呼ばれる黒檀、紫檀、タガヤサンは、特に値段の違いが明確に現れる素材。
もちろん、ケース枠がよいものだと中身の品質も必然的に高くなります。
本当によいものだと、弓に梨地塗りがなされていたり、矢尻が金箔押しだったりします。
矢の本数も増えます(笑)
値段が下がると、やっぱり中身もシンプルになっていきます。
以上、羽子板・破魔弓のことで思いつくことをばばっと書いてみました。
長くなっちゃった・・・・
読みづらいと思いますが、必要なところだけ参考になさってくださいな。