日本の季節・五節句を楽しむ。 -2ページ目

日本の季節・五節句を楽しむ。

元人形屋勤務のさくらが、日本の季節を楽しめるもの・節句にまつわるものを紹介します。

★羽子板・破魔弓の由来



赤ちゃんの魔よけとして羽子板・破魔弓を飾る風習は、

実は最初から魔よけとして始まったわけではない、というのは

知られているようで意外と知られていないことかもしれません。


羽子板は室町時代ごろに中国から伝わった、すずをつけた羽根を蹴る遊びが、戦国時代に入って

魔よけの意味を持ち始めたことから始まります。

というのも、日本で派生したときには、「むくろじ」という木の実に羽根をつけたものに変わったのですが、

「むくろじ」が「子が患わ無い」という漢字があてられていたこと、

その羽根が飛ぶ様子が、伝染病を媒介させる蚊を食べるトンボの姿に似ていたこともあり、

次第に魔よけの意味を持ちだしたのだそうです。


江戸時代には、その「羽根つき」に使われる羽子板に、「押し絵」と呼ばれる

立体的な絵の装飾が施されるようになり、その装飾羽子板をお正月のときに

魔よけとして飾りだしたのが、現在の羽子板飾りの直接的な由来になるようです。

その頃の「押し絵」は、人気の歌舞伎役者をかたどったものが多く作られたそう。

今でも羽子板のお人形は、藤娘や道成寺などの、舞踊の型をとったものが大半なのですが、

ここから由来が来ている、ということですね。


一方の破魔弓は、もともと神事で使われていた道具たちを

魔よけとして飾り始めたことから始まります。

弓矢には、魔を払いのける力があると信じられていたため、

お正月の神事として、矢を射って一年の吉兆を占っていたそうです。

また、男の子の遊びとしてもポピュラーだったため、そのうち男の子の魔よけとして

お正月に弓矢を飾り始めたのが、現在に風習が伝わる破魔弓です。

羽子板より、破魔弓のほうが由来は分かりやすくてシンプルですね(笑)




★初正月は全国区の風習ではない?


羽子板・破魔弓を飾る風習は、実は日本全国にあるわけではなく、

地方や地域が限られています。

比較的強いのは福岡・長崎・大分を中心とした九州地方の一部、

岡山を中心とした中国地方の一部、

静岡・愛知が中心の東海地方の一部、

関東地方の一部、のようです。

近畿、北陸、四国地方は風習がそれほど強くなく、

東北・北海道・沖縄地方はほとんど風習がないそうです。

こうやってみると、地方まるまる風習があるところがないことにびっくり。


まぁ、あくまでも統計的な話だそうなので、

もちろんこの限りではないことをご了承ください。

もし風習がない地域に住んでいても、初正月をお祝いしたい!と

思うのであれば、お祝いしてあげてよいと思います。

一番大切なのは、やっぱりその気持ちですよね。

当ブログでもいくつか紹介してますが、最近はオンラインショップでも

質の高い羽子板を販売していることが多いので、

近くにお人形屋さんがない、という人はアプローチしやすいと思います。



★羽子板・破魔弓の贈りかた、飾りかた。


節句人形もそうですが、羽子板・破魔弓は母方から贈られるのが一般的です。

もちろん、両家で折半したり、赤ちゃんの両親が直接買い求めることも増えているようですが。

羽子板・破魔弓を買おうと決まったら、11月ごろから探しておいたほうがよいです。

12月の中旬ごろから飾り始める家庭が多いので、11月の終わり~12月ごろは

買い求める人が非常に多くなる時期のようです。

11月に入ったころであれば、お人形屋さんも在庫や種類を豊富に持っているので、

厳選して買いたい!って人は、早めに探したほうがいいかも。



★羽子板・破魔弓のどこを見て買う?


これもどこに重点を置くか、によるので一慨には言えないですが。

羽子板は着物の生地の種類・質や刺繍の有無、

ケース枠の素材が値段での差が出やすい部分になります。

総絞りは、手作業で作られる上に基本的に正絹が使われているので、必然的に値段が高くなります。

面相(顔のこと)は手書きのものが多いですが、1万円台などのかなり安めのものになると、

印刷仕上げのものが使われていることもあります。

でも、そこまで大きな値段の差にはならないようです。


破魔弓は、羽子板よりも値段の差になる部分が分かりづらいところ。

破魔弓の細工やケース枠の素材の違いが、大体の値段に反映されるところかと。

・・・全部ですね(笑)

破魔弓は、ケース枠の素材で選ばれることも多いです。

銘木と呼ばれる黒檀、紫檀、タガヤサンは、特に値段の違いが明確に現れる素材。

もちろん、ケース枠がよいものだと中身の品質も必然的に高くなります。

本当によいものだと、弓に梨地塗りがなされていたり、矢尻が金箔押しだったりします。

矢の本数も増えます(笑)

値段が下がると、やっぱり中身もシンプルになっていきます。







以上、羽子板・破魔弓のことで思いつくことをばばっと書いてみました。

長くなっちゃった・・・・

読みづらいと思いますが、必要なところだけ参考になさってくださいな。



リカちゃん雛人形 2012年度版(プレミアムナンバー付き) 183750円



毎年完売だといわれている、久月×リカちゃんのコラボ雛が

今年も販売開始になったようです。

もはや、リカちゃんの雛人形と言うジャンルが確立されている気がしないでもない(笑


今年はベビーピンク台バージョンのようです。

通常の雛人形だとなかなか合わせにくい色合いですが、

リカちゃんだから似あうのかな。


今年もシリアルナンバー入りの限定品です。



日本が誇る伝統行事に、日本から生まれた代表的なお人形。

いいコラボですよね。

リカちゃんが懐かしいお母さん、通常の顔のお雛様が怖いと思っている

お母さんにはよいのでは。


ちなみに、上記のお店ではポイント10倍を行っているようです。

ポイント10倍ってすごい。

ポイント大量獲得できそう。

そこらへんも考慮される方はぜひ。




男雛と女雛のみのシンプルなお雛さま、親王飾り。

三段飾りよりも華やかさや見栄えが控えめで、ケース飾りよりもお手入れの手間が

どうしてもかかってしまう・・・ということから、実は最近はそんなに求める人が

多くはないのですが、お人形そのものや道具・台などの質は、

実は親王飾りが一番高かったりするのです。







親王飾り 満桜雛 94,600円



金襴衣装をまとった親王飾り。

台幅が75cmと、一般的に人気の高いサイズです。

赤や青の衣装が金彩屏風に映えて、色合いのバランスとしても

ちょうどよいのではないでしょうか。






親王飾り 九番 割菊文 金沢屏風 144,000円


古代からつかわれている「割菊紋」柄の生地を衣装にした親王飾り。

古代柄をそのまま再現した生地「有職裂」は、高級生地として

お雛様の衣装によくつかわれています。

そしてお雛様に本当によく似合うんです、有職裂。


さらにこのお雛様は手の部分まで木製になっています。

通常、10万円以下や三段飾りのお雛様では、頭が石工製でも

手などはプラスチックなことが多いのですが、木手が使用されるということは

さらにワンランク上のお雛様、と考えてよいと思います。









親王飾り 小出松寿作  鬘帯地葉付桜文様衣裳  168,000円



雛人形では人気の高い作家さんのひとり、小出松寿さんの親王飾り。

鬘帯地というのは、能で使われる衣装のひとつだそうで、

頭に巻いて使われるそうなのですが、

その帯地と同じ作り方の生地を衣装に使ってあります。

帯地ほど派手な柄ではないので、その分高級感を感じられますね。

こちらももちろん木手です。



予算と相談しながらになりますが、

品質のよいものがほしい!と思われるなら、

親王飾りもぜひおすすめですよ。







赤ちゃんが生まれて迎えるお節句に、桃の節句・端午の節句とならんで

初正月があります。


その名前のまんま、迎えるじきはお正月なのですが、

男の子は破魔弓、女の子は羽子板を飾って初正月をお祝いします。

もとはそれぞれ魔よけの行事だったものが転じてお祝い事となったようです。

羽子板は特に、江戸時代に押し絵という技術を使って歌舞伎役者や美人画が

羽子板として作られたことから、現在も同じ押し絵技法を使った羽子板が多くなっています。



さて、そんな羽子板なのですが

おなじ号数・同じような生地を使ってるのに

値段が違うこともよくあります。


たとえば、金彩生地の衣装と唱っている羽子板。




新8号 プリンセス・ピンク
コンパクト羽子板飾り 19680円



上の羽子板飾りは、かなり安い部類に入ります。

金彩生地を使って着物を仕立ててあります。


金彩は本来、あらかじめ染められた花柄などの柄の縁取りを

金粉を混ぜたもの(漆?みたいなもの)で施す技法のことなのですが、

値段の安いものになると、プリント・印刷されていることがあります。


金彩加工は縁取りが立体的になるのですが、

プリントになると縁取りがべたっと平らになります。


そんな加工の違いも、値段に反映されていきます。


上の羽子板はそれでも衣装の色合いがとてもきれいで、

女性ならまず目につくのではないでしょうか。

顔も手書きで、さらに羽子板の裏にはちゃんと絵が入っているようです。


実は、羽子板の裏に絵が入るか入らないか、というのも

微妙な値段の違いにもなったりするようですよ。


それを考えると、かなり良心的なお値段のものではないでしょうか。

色合いが気に入って、素材をあまり気にしないのであれば、おススメです。







羽子板 本黒檀ケース 金彩刺繍衣装 94100円



サイズも違うので、ぐっとねだんが上がりますが(笑)

この羽子板の向かって左側の生地が、手仕上げによる金彩加工となっています。

(実際のページでもっと拡大したものが見れるようなので、

見たい方はそちらで・・・)

縁取りの厚みや立体感の違いを感じてもらえるかと。


同じ金彩でも、加工の仕方一つで値段にも反映されます。

そう考えると、いろんな羽子板を見てみたくなっちゃいますね。


ちなみにこの羽子板が高めなのでは金彩だから、だけではなく

最高級の木材である本黒檀のケースと、衣装に刺繍柄が施されているのも

大きな違いのひとつとなっています。

赤やピンクの衣装が多い中で、まるで花嫁衣装のような純白の着物の羽子板は

珍しいのでは?


ぜひいろいろとみて、お気に入りを見つけてください。





ひと昔やふた昔前は、雛人形と言えば赤い毛氈を敷いた大きな七段飾りが

主流だったのですが、今ではどんどんコンパクト化が進み、七段飾りは

あまり売れなくなってきてるようです。


その代わりに売れているもののひとつが、女雛と男雛、三人官女までがそろった

五人の三段飾りです。





秀光人形工房 三段飾り 124,950円



こちらの三段飾りは幅が約90cmという大きさで、

出回っている三段飾りではメジャーな大きさになります。

台も赤毛氈を敷くタイプではなく、木製に塗りを重ねたデザインのものが多くなってます。


この三段飾りは、茶色をベースに黒をグラデーションで重ねた色合いで

落ち着いた雰囲気。

洋風のリビングにも合いそうです。

台と屏風には、桜の蒔絵が描かれています。


お人形は、金襴生地の衣装を着せつけてあります。

あまり金糸を使っていないように見えるのですが、

実は金糸をたくさん使っている生地よりも、このお雛様のように

金糸を控えてカラフルな糸を使って模様を作っている生地のほうが、

上質なことも多々あります。

これはなかなか素人目には分かりづらいところかも。。

最終的には好みになるのかもしれませんが。


人形の衣装の色合いと、飾り台の雰囲気がとてもよく合っていて

上品なお雛様です。

値段も、相場と言われている10万円台なのもポイントです。










トーエイ企画 東京玩具ショップ 三段飾り「桃菜」 235,500円



こちらはいかにも現代的な色遣いの三段飾り。

一番目の三段飾りと同じ、90cm幅のセットです。

こちらのほうが高いですが、男雛・女雛の衣装に刺繍が施されていること、

三人官女の衣装が豪華バージョンなこと、

手すき和紙を使用した台屏風であること・・・・などが、大きな値段の違いのようです。


もちろん一概には言えないのですが、衣装の柄が織って作られた柄か、

もともとの生地の上からさらに刺繍で花柄が作られているか・・・というのでも

もちろん値段の違いが出てきます。

(上質とされるのはもちろん刺繍のほう)


全体をピンクでまとめたお雛さまは、最近特に多くなってきたようです。

黒や金色だと物々しかったり、派手すぎだと思う人たちが

かわいらしくて春らしいピンクのセットを求める傾向にあるらしいですよ。







人形のこどもや本店 雛人形お買い得3点セット 100,000円



また、最近はメインの雛人形のそばに名前の旗やつるし飾りを

一緒に置くことも多いらしく、お雛様をさらに華やかにしたい!という人には

上記のお雛様がおすすめです。

こちらも幅が90cmです。

もともとのお人形たちの見栄えもよい上にそばに飾るものも

一緒についているなんて、単純に考えてもかなりのお買い得感があります。



三段飾りは、あまりコンパクトでなければお人形もそこそこ大きいから

見栄えがするのと、やっぱり「桃の節句を祝う!」という雰囲気が

何よりも楽しめるのがいいですね。