人間六度の2023年を振り返ろうと思います。

はい。

 

1月

この頃はですね、同人誌「猫についての話」に出す「猫などいなかった」と、小説すばるの「完全努力主義社会」をやってましたね。

小説すばるの書き下ろしは一作目の「サステナート314」が本当にすんなりできたので、

二作目がちょっとハードルに感じていたところはあります。どういう方向性がいいのかな、って考えてた。でも自分が作家になってみて、それって努力なのか運なのか、みたいなクソしょーもないことを考えていた時期だったので、そういうところから引っ張ってきた感じがある。あとメンヘラと関わりが深かったから僕の中でメンヘラ文学が花開いた。

 

 

2月

この時期からAIとSFの依頼が入ってきて「AIになったさやか」を書き始めたんだけど、

元々のタイトルは「崩壊途中のさやか」で、話の内容的にも「AIだから崩壊していくのか、さやかだから崩壊していくのかわからない」ってことを描こうとしていたんだよな。でも結局それでは書けなくて、たった1万字の短編なのにさ、毎度SF作家クラブのアンソロは本当に難しいなって思う。その分やりがいもあるんだけどね。うんうんうねって一回別作品書き始めたんだけど、それもなんかビミョーで、

途中でAI短編のネタを5個くらい考えたんだが、結局初心に戻ることにした。

僕はこういう時、最初に書き始めたものを結局は最後に書き上げる、っていう状況になりやすい。だから脱線なんてせず最初からそうしてればいいんだけど、なんかしちゃうんだよね。

あと

 

 

3月

さやかの直しをつつ、早川の新作小説をやってました。でも全然終わなくて、結局今も終わってない。この早川の新作は去年の10月からやってるものなので、余裕で一年経過してしまったことになる。正直さやかをあんまりやりたくなかったから、早川ちょっと進んだんだよな。そういうとこあるよな。

で、その終わりがけにささくれさんのトンデモワンダーズをやらないか、という話が入ってくるんすよ。

 

 

4月

エブリシングエブリウェアオールアットワンス観に行ったけど、めちゃめちゃよかったよね。この月は漫画原作がガチになってくる、その入口だったかもしれない。1話は一年かけて捻り出したわけだが、こっからは1ヶ月で1話を進めなければいけない。漫画、結構大変なんじゃね? と思い始めた瞬間だった。4月はSFカーニバルとかもあったし、大学でも後輩が入ってくる時期だったので、何かとわちゃわちゃしていたイメージ。

さらに、記録によるとこの月の末には小説すばるの「推しはまだ生きているか」の第一原稿をあげてますね。おー。4月、結構頑張ったな。で月末にささくれさんとデジタルのミーティングで初めてお話しさせていただいて、超感激って感じ。

 

 

5月

文フリがまずありますよね。月の半分はその作業に追われていました。でも文フリはおかげさまで最高のものになったから。来年もやるからみんな絶対買ってくれよな。

この月は「推しはまだ生きているか」の直しをしつつ、ささくれノベライズ「トンデモワンダーズ」のプロット固めをしていた、という感じ。

あとはARAYAから連絡をいただいて、プロトタイピングのお仕事も流れついてきたという感じ。ありがたいっすね。

あとデンソーのプロトタイプのために、一週間くらい実家に戻ったやつもあったな。レンタルスペースでワークショップに出たやつ。朝から晩までの。それが2回。僕は超楽しかったっすけどね。デンソーの友達もできたし。

 

6月

も結構ワケのわからない月だった。まず4日にロリコンっていうワケのわからないイベントがありまして、長野の別荘に泊まらせていただきました。めっちゃ楽しかったっす。

またデンソーのプロトタイプのプロットとか出したり、コロナワクチン打ったり、そんなことをしながら、メインでやっていたのはトンデモワンダーズの実作。ところがこれが一筋縄ではいかなかった。

ささくれさんのチェック以前に、担当編集のチェックが厳しく入り、一話を部分的に書き換えることになったんですよね。主人公のキャラとかもポップな感じに再形成することが必要で。それが正直一番メンタル的には辛かった。

 

 

7月

それをなんとなく乗り越えられたかな? って思えてきたのが、この頃。7月頭で50000字だった原稿を、この一ヶ月で120000まで持ってった。

この月はまるまるノベライズの月でしたね。

あとはこの頃から原作漫画の連載が始まってきていて、それが後半では猛威を振るうことに。

 

8月

8月3日に、ひとまずトンデモワンダーズの初稿を制作。この時点で130000。ここからささくれさん陣営からのフィードバックに対応していくことになります。

8月は埼玉のSF大会もありましたね。津久井さんとか銀河さんとかと喋らせれいただいたんだが、僕は津久井さんの弟分ムーブをかましすぎて若干引かれてたかもしれない。つらみ。

で、この月はささくれさんのフィードバックを返して、さらにフィードバックが返ってくるのをまつ、みたいなラグがあったから、そのラグにぶち込んだのがデンソーの「バーン:コンテインド・イン・ザ・モジュール」、サイファイア「燃え盛るスパム女子puppy」、ボドゲ付録小説「ブラッドリコール:狂炎攻略戦」。3本の短編をやり切った一週間は本当に覚醒していた今年いち時期だと思われ。

それで帰省とかも挟んで、ブログもちゃんと終わりに向かって書き進めて、さらに小説すばるの「君のための淘汰」も書き始めたという。8月すげえ。

 

 

9月

マジカルミライがあったので突入してきた。南ノ南さんとかピノキオピー、ぼーかりおどさんに会えて超感激だった。漫画は6話のシナリオに入り、小すばの締切をし、旅行に行きましたね〜。そして旅行明けから始まったのが、トンデモワンダーズ二次直し。これが結構ヘビィで、2週間くらい持ってかれた。ああ、っていうのは語弊があるか…

途中でインフルエンザにかかったんすよね。それが結構辛かったなあ。

ちなみにインフルになる前の週くらいに、神椿のP、パイドパイパーさんとお話しさえていただいて「過去を喰らう」サーガの今後の話をしていただいた。まだ詳しいことは何も言えないけれど、色々と動くかもしれませんよ、水面下では。

 

 

10月

大学の後期が始まり、履修変更? 履修削除? みたいなイベントを経て、どうせ取れもしない授業を軒並み排除し、残る3単位をソコロア先生の授業に絞った。頼むソコ先。俺を見捨てないでくれ。

10月5日、早川の新作の執筆を再開する。ちょっとノベライズが思ったより重かったので、そこからの逃避という意味もあって、結構筆が進んだ。一週間で3万字近く進み、合計130000で一旦打ち止め。トンデモワンダーズ三次直しに入る。

すごい。こんな直したの初めて。ささくれさんもよくあんなにしっかと読んでくれたと思う。あの方はすごいよまじで。めっちゃ忙しいのに……。

マジありがとうございます!

そして、無事入稿。

月末は人生初めて回らない東京の寿司を食わせていただいて、人生初めてマダミスってやつに参加せていただいた。編集Kに感謝……。

 

 

11月

芸祭があったから、本を売りまくった。ラウンジでバンド演奏するやつがマジでうるさすぎてブチギレまくってたけど、まあそういうこともあるよね❤️

トンデモワンダーズを脱稿したことで開放感が生まれ、結構サボった月かもしれない。いや、そんなことないか。漫画原作で唸ってたわこの頃。一番唸ってた。一番編集会議がバチバチだった。でも少しでもいいものにしたいから、みんな真剣だからそうなる。噛み締めていくしかない。

並行で、小説すばるの「【まだ秘密】」(来年2月ごろ)のプロットを書き出した。今回は前回、前々回と違ってやりたいことが一種で言語化できたので、ゴーサインがめちゃめちゃ早かった。しかしゴーサインをもらってしまったがばっかりに、年末進行をやる羽目になり、うちの担当が体を壊してしまったかもしれないと思うと、少し複雑な気持ちになる。

アラヤのプロトタイピングの短編を描きつつ、迎えた師走。

 

 

12月

突如舞い込んだ、かなり早い納期のプロトタイプ案件。しかし20万もらえるならそりゃやるよね。ロフトワークスが持ってきた話は、ある企業の内部で完結する話だったので、詳しくは語らぬ。ただ、ワークショップも執筆も楽しかったよ。執筆はすでにあった作品をブラッシュアップするだけだったしな。

この頃から漫画原作が脚本ではなく一周回って小説になってきた。今もそれでやってる。

小説すばるの原稿を超速でやって初旬に終わらせ、1早川の式典とか日大文芸賞の式典とかささくれさんとの撮影とか色々やりましたよ。

12月13日は卒制も提出しました。え? 卒制なんて書いてる時間なかったやろ絶対!

というのはマジでそうなんだよな。ちょっと裏技を使った。

そんで忘年会を経て、今――2023/12/31、朝6時30分に至る。

 

 

以上!!!

作家二年目にしては頑張ったんじゃないでしょうか。

制作したものを順に並べてみます。

 

AIとSF「AIになったさやか

小説すばる「完全努力主義社会」

花譜ノベライズ「過去を喰らう(I am here)beyond you.」(書いたのは去年)

小説すばる「推しはまだ生きているか」

ムーンショットのプロトタイプ「【まだ秘密】」

同人誌「猫についての話/猫などいなかった

DENSOのプロトタイプ「バーン:コンテインド・イン・ザ・モジュール

青春ヘラ「元彼ゾンビDIY」

SCI-FIRE「もえさかるスパム女子puppy」

【表記不可】のプロトタイプ「【表記不可】」

小説すばる「君のための淘汰」

ブラッドリコール付録小説「狂炎攻略戦」(最近出たよ)

sasakureノベライズ「トンデモワンダーズテラ編カラス編」(来年1月25日)

原作漫画「ハンドレッドハンドルズハンドリングザ・ワールド1巻」(最近出たよ)

小説すばる「【まだ秘密】」(来年2月ごろ)

日芸の卒業制作

 

……でした!!!!

短編12本、長編2本、漫画1巻

お前筋肉ないのによく頑張ったな!!!!

大学通いつつ、と言いつつも大学の授業は全く受けてなかったので、フツーに専業作家ムーブでした結構限界だったので、これを目安に来年は出力を調整しなくてはと思います。

 

興味あったらぜひ買ってね!!!

来年はもっと頑張って売れる予定なのでよろしく!!!