ぺーがうちにきた当初、ほとんどコミュニケーションが取れなくて、この子はどうしてこんなに表情がないのだろうと考えたことがあります。
目が悪いと聞いてはいましたが、家に慣れるとぶつからずに歩くことができるようにもなりましたし、ぼんやりと見えてはいるんだなとも思いました。
ですが、コマンドに対する反応が一切ないのです。
あれ?と思って、試しに後方から指をならしてみました。
つまり不意に音を立ててみたのです。
ですが、ぺーは一切反応せず、じっと前を見たままでした。
それで全て合点がいきました。
この子は恐らくほとんど聞こえていないんだなと。
それ以来、基本的なコマンドを入れることはあきらめました。
ですが、ぺーは、うちのメンバーの行動を見て真似したり動いたりするようになりました。
例えば、匂いでここはトイレなんだなと認識すること
例えば、散歩の前は一度お座りをしてマテをすること
例えば、コケシさんが帰ってきたらお出迎えに行くこと
例えば、ケージに入れられたらご飯なので、自分からケージで待つこと
例えば、散歩のときにみんなが止まったら自分も止まって待つこと
そしてワタシは、キチンと身体に触れて教えることを始めました。
例えば、ペットシーツの上でたまにマーキングで足を上げるときは、足を下ろさせること
例えば、散歩のときには、少し腰を押さえてお座りさせること
例えば、キッチンに入れないように仕切ること
「ダメ」の言葉がわからないということは、身体に触れて覚えさせるしかなく、それは疲れているときには面倒だなと思うこともありました。
ですが、彼は彼なりに、わずかながらに見える目とほんの少し聞こえるかもしれない音と匂いを総動員して頑張っています。
その姿がとてもいじらしくて可愛いのです。
そうなると、少しの手間が手間に感じられなくなるのです。
当たり前のことになるのです。
目が見えない、耳も恐らくほとんど聞こえない。
これは保護犬にとっては、大きなマイナス要素だと思います。
ですが、今のワタシは、これが大きなマイナス要素だとは思いません。
彼の愛すべき個性です。
何を言わんとしているか、おわかりいただけますでしょうか?
マイナス要素やハンデも、お互いに信頼して愛すれば、マイナスからプラスになるのです。
目や鼻の辺りを拭いているとぶっとい丸手で少し抵抗したり、テーブルの上のものを全て吸いこまんばかりの勢いでぶーぶー言ったり、ぬーっとやってきてペタッと側に寄り添ったり、うっかりご機嫌斜めのなんたに近づいて吠えられて退散したり。
彼の全てが愛おしいのです。
これから犬を迎えようと思っている方、一時預かりや里親になろうと思ってくださっている方、みなさんに言いたいのです。
「ハンデがあったって大したことじゃない。だってこの子たちは笑顔で生きている」
あ、いや、ぺーじぃ、ちょっと近いって・・・


きゅうちゃん、また悲鳴をあげようと構えてませんか?

ぺーの里親募集に関しては
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きゅうの里親募集に関しては
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