認知症という希望 -301ページ目
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事件です・・・

父が昨年、交通事故を起こしていたことが判明。



友人が事務所に遊びに来た際に


友人:「お前のお父さん事故起こしたんだってな?」


 私 :「ああ、今年あったよ。」


友人:「え、去年○○さんとぶつかった事故だよ。」


 私 :「エーーーッ? ○○さん?・・・・・知らない。」


友人:「○○さんの息子さんが言ってたから間違いないよ。」


 私 :「・・・・・・・・ほんと?」



こんな会話になり、どうも本当だということが分かった。


どうしたらいいのやら。



取り合えず、お詫びに行く。


どうも車を○○さんの車の保険で修理したらしい。


相当かかったのだと思う、


状況も分からない、交差点とのことなので


一応、10万円をお見舞いの袋に入れて


出かける・・・・



○○さんんは、


「済んだことだからもういいんだ。」


の一点張りで、せめて修理代の半分だけでもと


お願いしたが、受取ってくれない。


息子さんと知り合いということもあり


息子さんも出てきて、


「親父がいいって言ってるからいいんだ。」


と言ってくださるが、状況や修理代金などは一切教えていただけない。


しばらくやり取りしていたが、お客さんもいらっしゃったようなので


事故のお詫びだけして帰る。


○○さん、本当の申し訳ありませんでした。

ご迷惑をお掛けいたしました。

心よりお詫び申し上げます。



知らないところで、知らないことが進行してると思うと


少々不安である。


いや、かなり不安だな。









運転免許証返納

4月21日に免許証を返納してから、別人に変わってしまった。


返納して安心してたら、次の問題が・・・・ほんとに次から次へと


いろんなことが起こるもんだ。



今日は朝から、10数回説明をしたが、全く理解できない。


自分に都合の悪いことは全く覚えられない。


一昨日は、母と畑では冗談連発で、2年前くらいの父だったな。


ほんとにアルツハイマーなんだろうかと思うくらい調子がよかったのに。



河野和彦先生に教えてもらってからアリセプトをカッターで切って減らしているが


まだ調子に波があり、適量を把握できない。


もう、かなり少ないので飲ませなくてもいいんじゃないかと思ったが


飲ませないと全然ダメだ。


河野先生も薬に敏感な人ほどアリセプトを少量でも絶対止めさせてはいけないと


言われたのだが、全くその通りのようだ。


5mgのアリセプトを8分の1~16分の1にして粉にして味噌汁に入れて飲ませているが、


午前中は多少興奮していても、飲ませた日の夜から絶好調で診断前の父になる。



10日で1錠くらいしか飲まないので、アリセプトが大量に余ってしまっている。


なんとかならんかなこれ・・・・・



今日は全然だめ・・・・


「俺の免許知らないか?」


今日、何十回聞いたろう。


最初は頭に来てたが、最後は母も家内もあきれて笑ってしまう。



今日の処方

アリセプト0.3mg(昼、夜)  フェルガード100M(半包を朝、昼、夜)

午後から調子が戻り、免許のことをあまり聞かなくなる。

明日は午後から私がいないので、アリセプトを朝1.25mgにしてみよう。





残念ながら・・・

「残念ながら・・・アルツハイマーです。」


「・・・・・」


検査の段階で症状は軽いと言われていただけに


私も母も、かなりショックを受けました。


ドアの外の父に聞こえはしないかと気になりました。



「アルツハイマーを発症した方の世界的な平均余命は8年、


3年から5年であなたを息子さんだと分からなくなって施設に入るようになります。


あくまで目安ですが、ご家族の方は知っておいてください。」


「・・・・・・」


こんなにあっさり・・・・


余命・・・・


驚きで、何も考えられなくなりました。



「病名は伝えますか?」


「えっ?・・・・」


「ご主人にアルツハイマーだということを伝えますか?」


「・・・・・いやー、どうしたらいいんでしょう。」


「私は通常伝えませんが、どうされますか?」


「どうするかと今言われても・・・・・今決めないといけませんか?」


「ご相談されてもいいですよ。」


「相談・・・・」


母もショックを受けているようだ。


そんな、ここで相談なんかできないよ。


「じゃあ、今日は病名を伝えずに状況だけ父に伝えていただいてもいいですか?」


「分かりました。」



廊下に出ると、なぜ自分に検査結果を伝えないのかと親父はイライラしている。


「今、もう一度説明してくれるから。」



「どうぞ、中に入ってください。」


また、いつもの質問だ。


「Sさん、今日は何日でしたか?


ここは今日で、何回目ですか?


私とはあったことがありましたか?」


「ここには、初めて来ました。


先生に会うのは初めてです。」



ありゃりゃ・・・・


昨日までは、ちゃんと理解していたのに。



先生が検査結果の説明をしてくれた。


検査の結果、老化からくる物忘れではないこと。


頭の前の部分の血流が悪いこと。


記憶をつかさどる脳の部分の働きが悪いこと。


運転をしてはいけないこと。


「先生、運転は目や耳やいろいろなところを使うので


かえってリハビリになるからいいんでないですか?」


「Sさんは、気が付かないかもしれないけれども


とっさの時の運動能力や反応が検査でも普通の人の


半分以下なんです。


自動車教習所のコースやゲームだったらいいですけど


道路で運転するのはやめたほうがいいです。


もし、他人にケガでもさせたら大変でしょう。」


「・・・・・」



自宅に帰るまでの1時間半、バックミラー越しにみると母はうなだれて


ずーっと下を向いてた。



父と母を家に送って、一人になったら意味も無く悔しくて


涙が出た。




弟に説明してたら、また涙が出た。


そんなことがあったのは、平成20年の8月21日、もう9ヶ月がたとうとしている。


その時は、こんなに大変だとは想像もしなかった・・・・

畑仕事

父の一番好きなことのせいか、地下室の階段から落ちて


腰を強打したにもかかわらず、


母と会話しながらニコニコ、冗談連発!


ほんとに認知症なのかと思うほど別人。



別人と言うよりも、父本来の姿である。



アリセプトの少量投与がかなりいい感じだ。


完璧に近い。



欲を言えば、朝飲んだ時は


興奮気味で


時間がたつにしたがって


穏やかになってきて


夕方には父本来の姿に戻る


という感じだろうか。


ちょうどいいときの父の状態が8時間位


続いてくれれば何も言うことは無いが


それは難しいようだ。



もっと少ない量を1日3回に分けて投与すればいいのかもしれないが


手作業では難しい。



取り合えず今日は、◎(にじゅうまる)の一日でめでたし、めでたし!





監督と選手

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どっちが監督でどっちが選手かわからないけど・・・
選手が監督に文句言ったり、喧嘩しながらやってます。

父、冗談連発!絶好調!
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