おんなのこは
裕福ではないけど貧乏でもない家に住んでいて
いつも彼女を全力で時々無理してまで応援してくれる父親と
性格が似てるからかよく喧嘩もするけど仲良しな母親と
優しくて冷静ででもすごくあったかいお兄ちゃんと
それなりの大学に通わせてもらって
信頼してる友達もたくさんいて
好き勝手できる生活を送ってる
でも彼女には夢がない
信じきれるものがない
だからいつもどこかに虚無感をかんじている
これから先の残りの人生をほとんどかけることになるであろう仕事として
自分がどうしたいのか何をしたいのかがわからないでいる
おとこのこは
はやくに両親が別れて
その後父親を亡くして高校をやめざるを得なかった
母親のもとに来てからは専門学校に通って
外国の言葉も一生懸命勉強して
いまではもうネイティブとおなじように話がたのしむことはできる
いまは仕事もしてないし学生ではないけれど
彼には夢がある
いろんな事を経験して
本当に大切なものが見えてきた
だから信じるものがある
保証はないけどそのために頑張れる
そんなふたりが出会って話をした
彼女は彼の話す言葉はわからないけど
彼がたまたま彼女の国の言葉を学んでいて
彼女の国の文化をよく知っていたからすごく楽しい時間だった
けれど彼女はじぶんのなかにある物足りなさを
つよく再認識してしまった
でもそれがどうしたら埋められるのかはまだわからない
こんなときどっちが幸せといえるだろう
彼のほしいものをたぶん彼女はほとんどもってる
でも彼女には夢がない
決定的にそこが欠けてる
さあ どっちがしあわせ?
あしたは そんな彼の誕生日
あさっては そんな彼女の誕生日
ふたりとももうこどもじゃない
本当はもう働き始めているべき年齢
だけどまだふたりとも大人になりきれてない
ねえ どっちがしあわせだと思う?