「小学生になったら、少しラクになるのかな」

そう思っていたのは、去年の私。

でも実際は——

“幼稚園時代とは違う、新しい壁”が静かに目の前に立っていました。


そう、小1の壁です。




最初にぶつかったのは 「下校時間の早さ問題」。


4時間授業の日なんて、11:30に帰ってくる。


在宅勤務とはいえ、会議の真っ最中に「ただいまー!!」と帰宅されると、

マイクをオフにするスピードが瞬発力テスト並み(笑)


仕事部屋なんてもちろんないので、

ダイニングテーブルで資料作成しながら、

隣で子どもは音読の宿題。

「ママー聞いてて!」と言われるたびに手が止まり、

気づくと文章が2行しか進んでない日もある。




次にやってきたのは 「宿題みて問題」。

まさか毎日こんなにチェックするものがあったなんて…!と衝撃。

プリントをひっくり返すと、裏にも問題。

もう一度ひっくり返すと、メッセージ欄があって「おうちの人へ」。

それを読む時間も必要。


正直なところ、

「仕事終わってからでいいかな」と思っていたけど、

そうすると夕方は全力で戦場化する。

夕飯、宿題、入浴、音読、明日の支度…。

並べただけで目が回る。




そして地味にキツいのが 「学校からのお手紙ラッシュ」。

毎日のように「〇〇のお知らせ」「〇〇の申込書」。

最初の頃なんて提出日を忘れ、

翌朝「今日必要だって書いてあるよ」と子どもに言われて冷汗。

慌てて書類を書き、印鑑探しゲームがスタート…という日もありました。




でも、一番大変なのは、

子どもも新しい環境で戦っているということに気づく瞬間。


「今日、○○ちゃんと遊べなかった」

「算数むずかしい」

そんな小さな心の声を聞くと、

抱きしめながら「大丈夫だよ」と言いつつ、

胸の奥がキュッとなる。


子どもが頑張ってるからこそ、

私も踏ん張らなくちゃ、と思えるのも確かです。




最近は、

帰宅後の20分だけ「ママを独り占めタイム」をつくるようにしました。

仕事が残っていても、とりあえず一旦置く。

その方が子どもも心が満たされるのか、そのあとの宿題がスムーズ。

結果的に私もしんどくない。


“効率より心の余裕”。

小1の壁を越えるヒントって、案外そこにあるのかもしれません。




働きながらの子育ては、

予想外のことが毎日押し寄せてくるけれど、

それでも一緒に成長できるこの時間は、きっと今だけ。


完璧じゃなくていい。

むしろ、完璧にこなせる人なんていないと思う。


今日もぐちゃぐちゃなリビングを横目に、

私は小1ママとして、また一つ壁をよじのぼりました。


同じように頑張る皆さん、

「今日もよくやったね」と自分に言ってあげてくださいね。