八ヶ岳縦走・6/10 | F.O.E. to F.O.E.

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Friend or Enemy から Friend of Earth な生き方へ。
人も動物も植物も鉱物も、地球から生まれてきた細胞には
すべてとつながり合える記憶が刻まれているはず。
登山・ガーデニング・健康オタク道などつれづれに。

こんばんは。


昨日から始まった八ヶ岳縦走レポート、

同行者のKさんのこれまでの登山歴は、


・高尾山(いちお~景信山-陣馬山まで縦走・笑)

・奥多摩・三頭山


以上。


日々の運動は、小型犬の散歩2時間(平地)。

自慢は、学生時代の40分の徒歩通学で培われた

美しい弧を描く、土踏まずのアーチ。


美濃戸口から行者小屋までの

登山とも言えない3時間の行程の途中から

コースタイムに遅れを取っての小屋到着。

自慢の土踏まずも、泣いて悔しがっておろう。


そんな悔しさもどこへやら、

嬉し恥ずかしKさん初・山小屋での夕食です。


バァァァァーーーーン!!!


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これが・・・・これが15年ぶりに見る行者小屋の夕食・・・。

果物が・・・・!!

そして手作り角煮のメインディッシュとは・・・!!


昔はキャベツの千切りはともかく、

果物などという貴重なものを、

夕食に出すことはなかったような気がする。

(山の食材は、まとめてヘリであげるか、

ボッカといって、30キロの人力の荷揚げを

男性小屋番がするので、水分の多い果物や肉などの

生鮮食料品はとても貴重なのです。)


それでも赤岳鉱泉グループ(傘下の行者小屋も)は

昔から食事には力を入れていたけれど、

果物とは・・・・隔世の感。


しかし、お祭り気分の小屋の食事も今日まで。

明日からは朝・昼・晩とも、

持参したフリーズドライの食材で命をつないでゆく。

(フリーズドライでも、私的には豪華ですが)


気圧でパンパンになったグリーンカレーのパッケージ。
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夕食後はストーブに当たりながら

山岳漫画「岳」を読破。

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これ、小栗旬と長澤まさみで映画化されるとか。

山岳救助のお話しなので、

人がどんどん遭難して、どんどん亡くなっていく・・・。

しかし毎話思わず涙をこらえるのに必死になってしまう

ヒューマンドラマの連続。読後残るじんわりした温かさ。

映画公開期待しています。

(主役の三歩・・・キャプ翼なみのありえねぇ!な

シーン満載なんですが・・・実写で再現可能?)


食後疲れが爆発して超爆睡していたKさんが

起きてきたので、八ヶ岳の山々を

擬人化してイラストにしてみました。
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左の権現君(権現岳)は、ちょっと垢抜けないけれど

朴訥なお人好し。

中央の横岳君は、パンキッシュなヘアのおしゃれさん。

「俺に近づいたら痛い目を見るぜ!」なアウトロー。

右の硫黄君はKさん作。

癒し系のようでいて、実はメチャメチャ怖い爆裂口を隠し持つ。

右下に見えるサングラスはもちろん、

高見石・・・。


「岳」がウケるなら、ぜひ上記キャラも漫画化希望。

ヘタリアみたいな感じで・・・どうでしょうか?



こんなことで盛り上がってしまったワレワレ、痛すぎる。


窓から見える満天の星空を眺めるという

まるでハイジのような

一晩が明け、いよいよ出発です。


たくましいオレタチ。

グッバイ行者小屋。世話になったな。
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行者から赤岳に登るルートは3つあります。


1.中岳経由→通常は最も安全な尾根伝いのルート。

  しかし、今年は残雪が遅くまで残ったため

  北側斜面にべっとりと雪が残っており、

  初心者同行の今回はむしろ危険と言うことで断念。

2.文三郎尾根→手すりのない険しい鉄梯子の連続。

  梯子が終わった後の足場も浮き石が多く、

  赤岳直下もやや険しい。今回は却下。

3.地蔵尾根→登ったことのないルートですが

  小屋の方曰く険しいが浮き石少ないのがまだまし。

  ということで、このルートを選択。


登り初めは雪道が続きます。

しかし、凍っていないのでアイゼン(靴底につける爪)が

なくても大丈夫。
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Kさんが無事ついてきているかを確認しつつ。

こんな急な鉄梯子の連続も。

体感的には限りなく傾斜85度くらい!?
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途中、Kさんに声をかけてみました。


「どう?今まで登った山は?」


Kさん「今までの山は・・・丘でした。」


まだまだ・・・・まだまだこれから。

更なる高みを目指して・・・笑。


滑ったら怖そうな雪を斜め上にトラバース。

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ようやく見晴らしの良いところに出、

稜線まであと少し。赤岳も見えてきた。
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稜線に出たら、もう大丈夫。

ここからはルンルン気分ですわ。

見晴るかす富士山。
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Kさんの次なる目標ですね。
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そしてついに・・・。赤岳登頂成功。
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山頂にて歓喜の舞。
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今回の八ヶ岳縦走での悲願だった

赤岳登頂を達成したKさんの感想は・・・


「汗と涙と鼻水で・・・・何がなんだかわかりません。」


おいらにとっては懐かしいことばかりだけれど、

Kさんにとっては初めてのことだらけで、

感動の連続なんだろうなぁ。


いいなぁ。


フレッシュな感性をうらやみつつ、

コーヒーとハーブティーで祝杯をあげ、

次は横岳へ!


<続く>


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