夏休みの想ひ出 | にも の つれづれなるままに

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ひぐらし 
パソコンにむかひて… 

にも の 雑記帳です。




8月もいよいよ終わりに近づき、もうすぐ終わりを告げようとしている夏休み。
子ども達は、夏休みの残りの宿題を必死になってこなしている時期。


…この時期になると、いつも思い出す出来事があります。


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夏休みの宿題といえば、日誌、ドリル、図画工作の作品、そして読書感想文が、毎年の定番だった記憶が…。


にも が、未だうら若き高校2年生だった時のお話。


夏休みの宿題に、課題図書3~4冊の中から一冊選んで、読書感想文を提出する課題がありました。




その課題図書の中から、にも は、夏目漱石の"こころ"を選択したのですが…。


その頃の にも は、いわゆる"文学少女"(←って言い過ぎか…?!?!)で、通学の地下鉄の中では、いつも本を読んでいて、その時分は日本文学だったら、芥川龍之介と太宰治に傾倒していたので、漱石は全く興味の対象外だったのだ。


全く読む気は起こらず、でもいよいよ夏休みも終わりの日に近づいてしまい、否応無しに読み始めなくてはならなくなった。

でも。。。
そう! 読んでいても、全く面白く無いしツマラナイのである。


…読書感想文ならば、原稿用紙を埋めて"形"にすることだけを考えた…。



そう! 本文を読まずに、まず解説を読んでみた。


…すると、解説を読んだだけで、原稿用紙を埋めることが出来そうだったので、結局、本文は最初の数ページを読んだだけで、読書感想文を書き上げてしまった。



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新学期、何食わぬ顔して、"こころ"の「解説」の読書感想文を提出できました~。



…数日後、国語の現代文の授業にて…。担当の先生が開口一番、


先生: 「夏休みの課題だった読書感想文ですが。。。」

(にも:  ビクッ!やばっ! あせる)


先生: 「校内で行なわれる、夏休みの読書感想文コンクールに代表を選びました。
ここのクラスは…夏目漱石の"こころ"の感想文を書いた にも さんの感想文を代表にします」


にも: 「。。。。。」



…まさか、"本文読んでなくて、解説しか読んでいません" なんて、この場に及んで口が裂けても言えなかった…。



その後の結果は…って?! 賞の最終選考まで残ったそうだけど、結局、賞はいただけなかったわ。(← 当たり前)

選考委員だった他の先生が、にもの文章を読んで、解説丸写し…って気付いたらしい。




ふふふっ。


良い子の皆さんは、くれぐれも にも の真似はしないようにねっ★