国民を二分する思想体系がある。
天皇をめぐる考え方のちがいである。
一つは天皇神格化。
一つは人間天皇。
男系男子の是非が焦点になる。
政治家内部にあっても同様である。
女系女性、反対。
この思想体系を分析できるだろうか。
理解の到達し得ないところである。
天皇は神なのだ。
これが信念なのだ。
天皇が神であることによって日本がある。
日本は戦争を回避するものではない。
日本という国家が人格化されている。
天皇の赤子。
国家国民は天皇のもとにある。
天皇が戦争を決意すれば国民はそれに従う。
民主主義の上に天皇が存在している。
こうした考え方があるのだ。
これが根深い。
一種の信仰であろう。
夫婦別姓の問題にも影をおとしている。
一方、女系女性天皇の思想は戦後憲法の申し子である。
憲法改正反対が主流になっている。
国体論に組しない分野である。
天皇に対する人格的繋がりが希薄なのだろう。
新価値観である。
天皇家自体がどのように考えているのか。
祭禮もとりおこなっている。
天皇の重要な務めになっている。
国民の安寧を祈る。
国民の天皇に対する考え方が国家の行方を左右する。
国民間で激論が必要である。
密室で行われてはならない。
国民投票となるべき課題である。
日本国が世界の標準に沿ったかたちになるのがいいのではないか。