2010年冬のボーナスについて日経生活モニターに登録する読者を対象に調査したところ、


使い道は夏の調査に比べて「貯蓄」に回す割合が増えた半面、「旅行・レジャー費用」の割合は減り、


家計防衛的な色彩が強まった。


円高による輸入品値下がりの恩恵はあるものの、収入が減少していることに加えて、


猛暑による野菜などの値上がりの影響もあり、8割以上の人が今後「節約する」と回答した。


(大賀智子)

ファイナンシャルプランナー(FP)の八ツ井慶子さんは「国の財政や日本経済の未来を、自分の家計に結びつけて大きな不安を感じる人が目立つ」と指摘。そのうえで「不透明な未来を怖がり、先の見えない節約に疲れてしまうのが一番怖い。無駄遣いはよくないが、縮こまるべきではない。家族でお金の使い方を計画的に考え、出すべきお金は惜しまない余裕を忘れずに」と助言する。



≪日経新聞、「生活モニター調査」(2011年9月11日掲載) より抜粋≫