人生なんて、何があるかわからないね。
子供のころ、平和の意味など全くわからなかったけど、永遠に、そして平凡に人生は流れていくと思っていた。
中学生の時、日航機墜落事故があり、飛行機の儚さ、気が狂うような死に直面した人の思いを知った。
大きな飛行機事故は以降起こっていないけど、未だに忘れられない。
生き残った方たちは、今どうしているのか。
就職して間もなく、地下鉄サリン事件があった。
この日本で化学兵器が製造され、テロが起こるなんて夢にも思ってなかった。
地方の片田舎に暮らす私にとって、直接的な影響はないものの…。
平和な日本、安全で安心な日本神話が壊れた瞬間だったと思う。
そして阪神淡路大震災。
その昔の大地震の話は、おそらく自分が生きてる間には起こらない出来事、教科書の世界だと思っていた。
道路が陥没し、家屋がなぎ倒され、そこかしこから火の手が上がる地獄絵図。
現実とは思えず。
私の職場からも、救援部隊が派遣された。
人事ではない、これは現実なんだと震える思いだった。
そして、東日本大震災。
地震列島である認識はあるし、たびたび被害のある地震はあった。
中越地震なんかもそう。
それでも、こんなことが現実に起きるなんて誰が思ったか。
歪む道路、一斉に停電…家屋から一斉に飛び出す人人人。
ただならぬ予感。
真っ暗な中、ロウソクの灯火で家族片寄せ過ごした不安な夜。
時折、車にニュース番組を観に行くと、そこには大きな建造物や尊い生命を飲み込む津波が映し出された。
あまりの恐怖に言葉を失った。
自分が生きている間に、歴史に大きく残る地震がこんなに頻発するなんて誰が思うか。
人の儚さ。
生命の尊さ。
今思い出しても辛くて悲しくて、何一つ良きことない出来事として心に刻まれている。
一昨日の朝。
けたたましくケータイのアラームが鳴り響く。
…と同時に全開に開けた窓の外から聞こえる「避難してください」の声。
まさか。
目を、耳を疑った。
ミサイルが飛んでくる。
ミサイルが飛んでくる。
ミサイルが…。
どんな世の中になったんだろう。
平和や安全な世の中はどこにいったのか。
きっと長生きして子供達に迷惑かける年寄りになるんだろうなぁと思っていた私。
絵に書いたような平凡な時代だと疑わなかった。
それがどうだろう。
誰しもが抱く未来予想図とは裏腹な真っ黒な世界。
明日の自分を想像して。
でも、もう何が起こっても不思議じゃない世の中になってしまった。
明日を夢見る子供たち。
子供たちを守ってほしい。
子供たちを守って、お願い。