『我らがパラダイス』 林真理子
これは読んでいてイライラしました
えぇ、とっても。

最初は、それぞれの家庭の介護問題。そこはとてもよかった。実家にも90になる祖母がいて、認知症や寝たきりになるとこんなだろうな〜というのが現実がわかります。
しかし
中盤から後半、高級老人ホーム?に勤める人たちが、認知症になった入居者を地方の安い老人ホームに移し替え、身代わりに自分の親をその部屋に住まわせます


これには驚き。えっ。うそでしょ。認知症で自分がどこにいるかもわからないからどこにいても同じだろうと、約9,000万の入居金と月々の支払いをしている高級老人ホームのご老人を安いホームに。そして、お金も払ってないのに自分の親をそのご老人とすり替える。
自分たちは親の年金で地方の安いホームの毎月の支払いをし、親は他人が支払っている高級老人ホームにいるという状態です
そのお金持ちのご老人は、安いホームにいます。


なんてことだ。信じられない。
しかも、言い訳ばかり。追いつめられた介護貧乏は、何をしても許されるなど。。信じられない言葉ばかり。
林真理子さんていったい
いったいなんのためにこの本を書いたのだ?

私には理解できなかった。
もっと深く読む本なのだろうか?深読みが止まらない。
しかも、高級ホームにバレたら、みんなで籠城。駆けつけた警察に火炎瓶を投げつける。こわっ。なに?いったいなんなの?
普通のホームのお金は払えているのだから、そこに親を入れればいいのでは? そのホームのお金さえなくて、施設に入れられず、自分で面倒見るしかない、介護離職の人たちもいるのに、なに?
それじゃ満足できなくて、高級ホームに親をいれたいって、お金がなきゃ入れないのは当たり前でしょ。ちゃんとお金を払っている人を追い出して自分の親とすり替えるってなにごと?!
ただただびっくり。介護現場のひっ迫した現状を伝えたいなら、違うと思うのですが。
たぶん、ちゃんと働いていたのに、普通の安いホームにしか入れずに、高級老人ホームで幸せに暮らしている人と自分の親は今までの頑張りは変わらない、なのになぜ?というようなそういうことが言いたいのか。
誰もが一生懸命やっているのに、格差があるのが許せないということなのか?
高級老人ホームにいるような会社の経営者などは、おそらく現役時代に抱えていたプレッシャーや、仕事の重み、色々大変だったことも人それぞれあると思う。
もちろん、運がよかっただけの人もいると思う。経営者の妻など。ま、それはそれで付き合いやらなにやら色々あると思うが。
でも、今ある幸せに気付くべきだと思う。
高級老人ホームで働いてしまったから、そういう世界を見てしまったから、おかしくなってしまったのだろう。
人間は誰しも、お金持ちやそういう生活をのぞいては羨んでしまうのだろう。でも、どんな人にも思うところがあり、大切なのは、自分の軸をしっかり持って、幸せの感度を高めることだと思う。
何事にも左右されずに、今ある幸せを見失わなければ、最期の時まで幸せに生きられるのではないだろうか。
とはいえ、高齢になり、身体の自由がきかなくなってしまえば、嫌でもお金を払って世話してもらうしかないわけで、、、
我が家の目標は、


結局のところ、これに尽きる


