コツコツ・・・
とお教室の玄関を叩く音。
カラカラカラ・・・
引き戸のドアが開く音。
Rちゃんだな~
いつもRちゃんは15分は前に来る。
「こんにちわー!どうぞ~」
と “うちの人” 。
・・・・・・・・・・・
入ってくる気配なし。
そこで “うちの人” が玄関へ出て行くと
開けっ放しのドアに人影なし。
おちゃめなRちゃん、
隠れているのだなとお外へ出ると
案の定
「へへへへ

とRちゃん。
「あー!びっくりした~!かくれてたんだ!!」
と “うちの人” 。
もっとびっくりした。
手ぶらです。
「えッ?!バックどうしたの?」
と聞くとRちゃん、
なぜかキョトン。
こっちがキョトンだよとツッコミたいところを
「まだ時間早いから取ってこようね」
と言うと合点したようです。
Rちゃんのお家は
お教室をチョイチョイとでるとまっすぐ。
“うちの人” はまっすぐのところで見ていました。
ほどなく家から出たRちゃん。
なにやらキョロキョロしながら歩いてきます。
あれ???
Rちゃんの胸に下がっている緑の物体は何?
だんだん近づくRちゃん。
む、虫かご

まさかのレッスンバックは
どうやら背負っているみたい

そしてRちゃん
まだ何かを探しながら “うちの人” をスルー。
あわてて
「Rちゃん!!」
と声をかけたよ。
でもまたキョトン。
とりあえず
「虫かご、どうして?」
と “うちの人” がたずねると
「あ、あのね、さっきカナブンがいてR(弟)に捕まえてあげようと思って」
と。
「だけどいなかった」
とたいそう残念そう。
「カナブンさんも忙しいからお出掛けしちゃったんだよ」
と “うちの人” 。
Rちゃんの弟Rくんは
前出、はだし事件の子です。
優しいRちゃん。
ちょっと感動したぼく。
そしていつものようにレッスン。
ママがお迎えに来たよ。
「えー!!なんで虫かごなんて持ってきたの!?」
とママ。
“うちの人” がカクカクシカジカとご説明。
するとママは大爆笑して
「虫触れないくせにぃぃぃ

と。
ちょっと小さくなって帰ったRちゃんでした。