椿宿の辺りに(梨木香歩)



f植物園の巣穴の、ひ孫の代(現代)。前作はボワッとしたかんじの、あの世とこの世のハザマに落ち込んだような、不思議な物語りだったけど。



原因不明の痛み、傍若無人な母(しかし悪気はない)、対の名前をもつ従姉妹。遠い親戚、祖父、おかしな名前。不思議なご縁。会ったこともない遠い親戚、曾祖父、先祖からのつながり、メッセージ。神話。むかし話。痛みの原因を辿る不思議な旅。引力みたいな出会い、そして未来へ。


ずうっとむかしからの血のつながり、とか、自分ではどうしようもないこと。川の反乱、そうして治水。


ぜーんぶぜんぶ、あの世もこの世も未来も過去ももちろん現在もぜーんぶひとつ。




ここのところ、このまま心が腐ってまた崩れ落ちてゆくのではないかと不安になっていたけれど、復活〜☆

なんといったらよいやら、まるでアンビエントミュージックのような、小説。ふわあー浄化されたあ〜〜〜〜



本屋でおや、新刊!?と見かけて買ったのだけど、買ってよかった。梨木さんの小説には、いつも救われるような感じがする。














椿宿の辺りに椿宿の辺りに
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