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村田エフェンディ滞土録(梨木香歩)


ひゃー!おもしろかった(o^^o)
やっぱりこの方の小説、好きだなあ(o^^o)

時は1899年。国家絡みの文化研究?みたいなかんじで、土耳古(トルコ)に留学中の日本人学者・村田くん。(エフェンディというのは、先生?学者?みたいな意味?らしい。)
その下宿先には、お国や宗教が異なる、多彩なメンバー。

理屈先行気性荒めドイツ人。考古学者のオットー。いかつさ満点、西洋風仁王像のよう、らしい(笑)

発掘物の調査、研究家のディミィトリス。天翔るギリシア神話の神々かというほどの美形ギリシア人。(笑)

なかなか味のあるキャラの下働きのトルコ人、ムハンマド。

屋敷の女主人のディクソン夫人(お金持ちのイギリス人で熱心なクリスチャン)

そして、ムハンマドに拾われたオウム。(これがまた絶妙)

まず、国名や色々も、昔の漢字表記だし、馴染みのない外国人の名前(笑)登場人物の特徴を抑えてからじゃないとわけわかんなくなっちゃいそう(笑)

みなさん、様々な国から来ているから、習慣や考え方が大きく違う。
まあ、一番厄介なのは、やっぱり宗教ね。
でも、それはさておき。と言えるくらい、皆それはそれ、とある意味割り切ったり受け入れていて。トルコでの日々は素敵なのです。。。

しかしなんでまた、トルコ?なんでまた遺跡発掘?と不思議に思うけど。この時代の外国に時空を超えて連れて行ってくれる梨木ワールド。やっぱり良いなあ。。。

ん?あれ?これって、家守奇譚の世界観だよなあ?と思っていたら、帰国後高堂くんが出、綿貫くんもいて、ああやっぱり。なんだ、続編だったのか(笑)とようやく気づく。なんだ、村田くんは彼らの友だちだったのか、それならそうと先に言ってくれれば良かったのに(笑)
と、思って、いや、よくよく考えてみればそういえばそういえば、家守奇譚と繋がるって知って買ってあったのでした。不思議なほど今の今まで忘れていたけれど。


そして、最後の数ページはもう胸がいっぱい!!いやあ泣けること泣けること。


せつない!











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