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暴力は絶対だめ!(アストリッド リンドグレーン / 石井登志子 訳)




長くつ下のピッピ、の、リンドグレーンさんが
1978年、ドイツ書店協会平和賞の授賞式でスピーチをした、その内容についての本。


なくならない戦争について。

暴力と権威主義、
こどもたちが被害を受ける家庭内暴力
等について訴え。
暴力的な人間にしないための、家庭教育の必要性について。



今、読めば、うん、そうだね!大事だね!っていうだけで終わってしまいそうな内容かもしれないけれど。

当時は、内容が過激だと、議論になったそうで、、、、ああ、そういう時代だったんだ。
ほんの50〜60年前くらいまで、おとなが子を叩いてしつけるなんて、当たり前のことだった。


そういう時代に、こういうことを堂々と主張できる、強く、また繊細な人だったんだなあ。

こういう方々のおかげで、今が、あるんだよなあ。としみじみ思うとなんだか、泣けてくる。



今、ようやく、暴力は駄目だ、戦争は駄目だ、とか
子どもを叩いて、しつけるのでは駄目だ
親の思うままにして良い存在では無い。
ということとか、子どもの権利について
言われるようになっているけれど



(なんだか、ひとりひとりが大事大事大事すぎて、なんだか過保護が加速しすぎているようにも、思う。

いや、勿論大事にされるべき存在なのだけれど。)






ねえリンドグレーン、、でもねえ相変わらず戦争は続いていて、相変わらずの世界ですよ。


戦争はなくならない。


それでも、NO!と言い続け、思い続け、願いましょうよ、と。


そんな、本。




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