二胡って難しい?


二胡をやっていると、「難しい?」という質問をたまに受けることがあります。
「チューリップ」や「きらきら星」等D調第1把位の曲(「ド」~「高レ」の範囲で弾ける曲)なら、全く初めての人でも1時間程度で演奏できるようになります。
そういう意味ではとっつきやすい簡単な楽器かもしれません。
もともと二胡は、中国で民歌や芝居の伴奏に使用される庶民の楽器でした。
ですから構造も演奏法も、ピアノやヴァイオリン等に比べるといたってシンプルです。
でも、シンプルゆえに、技法ではなく心で弾くことが求められます。
自分の思うままに感情を込めて弾きこなせるようになるには何年もかかると思います。
そういう意味ではとても奥の深い楽器かもしれません。

二胡の上達度は、その人の楽器経験や身体的特徴、練習意欲や熱意、普段の練習量、先生の指導方法等により大きく左右されますので、一概には言えません。
しかしながら、これだけは言えることですが、擦弦楽器をやったことのない大人が二胡を初めて手にし、二胡らしい艶やかな音色が出せるようになるには、練習を重ねても、数ヶ月から数年かかります。
また、どんな高級楽器を買っても、二胡が二胡らしい歌声を発するには、数ヶ月から数年かけてよく弾き込んでやる必要があります。むしろ高価な二胡であるほ ど蛇皮が厚く、そのため将来的には深い音色が出るようになるのですが、そこまでたどり着くのにはよく楽器を鳴らして蛇皮を十分共鳴させてやらなければなり ません。
思うような音が出ないときに楽器のランクのせいにしがちになりますが、逆に高級楽器ほど初心者にとって調教が難しいのです。

これから二胡を始めようかと思っているみなさんへ。
左手の指さえ動けば簡単な曲はすぐにでも弾けます。でも数ヶ月間は、いわゆる「豚殺しの音」「断末魔のネコの悲鳴」「ガラスを爪で引っ掻いたような音」と、真正面から取り組んで格闘しなければなりません。
ようやく「音楽」と呼べるような音が出せるようになるまで数ヶ月、そしてあなたが憧れている二胡のあの艶やかな音色を出せるようになるには、さらに何年にも渡る地道な修行が必要となります。
それだけは最初から覚悟していて下さい。(^^;;

二胡の構造ですが、本体部分は木製で長い棹(琴杆)の下に共鳴胴(琴筒)があり、琴杆にそって金属製の弦が2本張ってあります。
2本の弦の間には馬のしっぽの毛でできた弓がはさみこんであり、弓で手前の弦(内弦)と向こう側の弦(外弦)をこすって音を出します。(内弦と外弦を同時にこすることはできない。)
音が大きくきれいに響くように琴筒にはニシキヘビの皮が張ってあります。

二胡はニシキヘビのうろこが大きいほど音がよく響くと言われてますが、近年天然のニシキヘビの減少により、うろこの小さい養殖ものの皮が多く出回っているようです。(ヘビの養殖って・・・想像したくないけど・・・(^^;;)

ニシキヘビはワシントン条約で日本での輸出入が禁止されてます。よって複雑な手続きを経ないと日本に二胡を持ち込むことはできません。(「税関通過について」 のページ参照。)
日本で簡単に二胡を手に入れるには、二胡教室に問い合わせるか、民族楽器を扱う楽器店に問い合わせること。身近で二胡を教えている/習っている人をさがして聞いてみてもいいかも。
最近はネット通販しているお店も増えたので、探してみて下さい。

二胡は手作りの楽器です。そのため品質に大きなバラツキがあるそうです。
二胡を買うときには、できれば胡琴の分かる人に来てもらい、実物を見て選んでもらうのがいいでしょう。
(私の通っている教室では、先生が試し弾きをしてOKを出したものでないと生徒に販売しません。)

また、最近ではニシキヘビの減少&皮の高騰により、合成皮革、犬、山羊、牛等の皮を使った二胡も出回っています。
合成皮革や他の動物の皮に、蛇皮のうろこ模様がプリントされてたりして、通販の写真だけでは判別しにくい場合もあります。買う時には皮の材質を確認するようにして下さい。(^^;;
合成皮革や他の動物の皮を使ったものは、音色は蛇皮には及ばないものの、安価であること、手入れが楽であること、環境の変化(温度や湿度、日光等)に強い こと、等の特性があります。とりあえず二胡に触れてみたい初心者さんや、屋外で練習したい人、仕事場で置きっぱなしにしておく練習用二胡が欲しい人、と いった人たちに向いていると言えます。
二胡とは



My二胡。96年秋に35000円で買ったもの。
「二胡」は中国の伝統的擦弦楽器です。
日本語では「にこ」、中国語では「er(4)hu(2) あふー」と読みます。
高胡や京胡など二胡と同じような構造の楽器が中国にはたくさんあり、これらを総称して中国では「胡琴 (hu(2)qin(2) ふーちん)」と言います。
(「胡弓」は日本の楽器。弦が3本あり形も音色も奏法も成り立ちも大きく違う、まったく別系統のもの。)

二胡は20世紀に入ってから独奏楽器として改良され、中国の胡琴の中でもっともポピュラーな楽器になりました。ちょうど西洋楽器におけるヴァイオリンのようなポジションです。
音色も大変ヴァイオリンに似ています。ヴァイオリンだと思って聞いていた音色が実は二胡だった、という人がとても多いのではないでしょうか?
ワイドショーやニュース番組のテーマ曲でも二胡が使われていますし、映画「ラストエンペラー」「もののけ姫」などでも使用されていました。
また、最近の二胡ブームを反映してか、CMやドラマの挿入曲で頻繁に耳にするようになりましたね。
「二胡」という楽器について、簡単に説明します。
ただし、私の知ってる範囲内だけです(逃げ腰)。
教本に書いてあることをそのまま丸写しすれば簡単なのですが、それでは私の言葉で説明したことにはならないし(第一その場合著作権はどうなる?)、しかし 私の言葉で説明しようと思ったら初心者ゆえ基本的なことしか書けないので、あらかじめこうやっておことわりしている次第であります。(^^;;

しかし世の中うまくできておりまして。
ネットで探せば二胡を扱ったサイトもたくさんあり、中には楽器の詳細な説明をはじめ、二胡の音色を聴かせてくれたりコンサート情報や教室を案内してくれたり、果ては二胡の通販まで受け付けているようなところもあります。
ですので私のサイトを見て二胡に興味を持ち、二胡についてもっともっと詳細な情報が欲しいと思われる方は、ぜひ yahoo! や google などで検索してみてください。
(そしておもしろいページを見つけた方はぜひ私にも情報回して下さい(^^;;)

なお、このサイトで使用している写真は私の持ち物をデジカメで写したもの(二胡は初代の上海製)、イラストは私がパソコンでちょこまか描いたものです。