テレビ「わが子がキレる本当のわけ」①

の続きです。

 

○過敏で暴走しやすい思春期があるのは人間だけ。

記憶の中枢である海馬は、思春期には感情爆発を引き起こす性ホルモンの作用で,神経細胞同士のつながりが増え、記憶できる容量が増大し,記憶力を劇的に高める。さらに感情爆発を引き起こすへんとう体は、海馬のすぐ隣にあり,へんとう体で強い感情が生まれると、それが海馬も刺激して記憶を強力に促す。やっかいな感情爆発には学ぶ能力を高める起爆剤の役割があった。

また,思春期はリスクのある行動をとる時に側坐核(快感の中枢)が激しく反応。だから、思春期には危険で無謀なことをしやすい。この「リスクを好む」ということが,人間が厳しい環境を生き抜く力となっている。

 

○脳は後から前へ成熟していく。脳の前頭前野(脳のブレーキ)は,最後まで成熟しない。

前頭前野の成熟に時間がかかることは短所だと考えられてきた。しかし,それによって起こる思春期の衝動はとても重要。リスクを恐れず,新しいことにチャレンジするからこそ,多くを学び自立できる。

 

○性ホルモンの作用で活発になるのは,脳の中心部分(へんとう体,海馬,側坐核)。これらの活動を抑えるのが,前頭前野

前頭前野が十分に働き始めるのは25才過ぎ。そのおかげで,思春期の高い学習能力やチャレンジ精神が存分に高められる。

あえてブレーキをきかせない思春期の脳の戦略。このことが,人間の進化において,とても重要役割を果たした。

およそ6万年前のこと。私たちの祖先は住み慣れたアフリカを飛び出し,様々な危険の待つ新天地へと飛び出していった。人間の繁栄につながったこの無謀な大冒険を成し遂げられたのは,やっかいな思春期のおかげだと考えられる。思春期がなければ人類の繁栄はなかった。

絶滅したネアンデルタール人は,思春期がほとんどなかったといわれている。リスクを恐れず,好奇心に基づいてチャレンジする力が,ホモサピエンスが繁栄した一つの理由であると考えられている。

 

○親が嫌いだから感情爆発するのではなく,そうしないと自立できないからやっている。

 

○急速に変化する現代の社会の環境。それは,進化のたまものとして過敏な脳を授けられた思春期の子どもたちに,日々ストレスを与え続けています。その事実を大人たちが理解し,寄り添うことが,子どもたちの未来を守る力になると,最新の科学はそう教えてくれています。

 

③に続きます。

 

もうずいぶん前に見たテレビです。

ここに記録しておこうとして,

テレビを録画しておいたものを,

もう一度見直しました。

 

NHKスペシャル

ニッポンの家族が非常事態!?
第1集

『わが子がキレる本当のわけ』

 

子どもたち自身にも説明できない

思春期の暴走はなぜ起こるのか,

最新脳科学で分析され,

ヒトが進化し,繁栄してきた理由との関係も

説明されていました。

詳しい内容は,こちら

 

興味深かったことを記します。

 

○思春期の脳では,へんとう体という感情の中枢にあたる部分が,大人よりも敏感に反応する。

思春期の脳は,『負の感情』にとても敏感。その分,よりストレスや苦痛を感じやすい。

 

○なぜ過敏で暴走しやすい脳になるのか。

体を成熟させる性ホルモンが,脳の細胞に入り込み,シナプスを増やし,新しいネットワークを作り,劇的な変化をもたらす。性ホルモンにより劇的な変化をもたらされたへんとう体は,細胞の興奮で生まれた感情が広範囲に広がり,感情が増幅される。

 

○思春期の脳は,他人の感情に過敏に反応し,ネガティブな感情に脳が早く反応する。

 

○成長ホルモンや性ホルモンが出ていること自体,自分の中から新しい変化が起きている。そのことが,くたくたになって,不安で不安でたまらない。親が不安になっているものの100倍が子どもの中に起きていると想像できれば,どのように関わればいいのか見えてくる。不安の嵐になっているとき,それを安心して出せるのが,お父さん,お母さん,家族。

 

以前スクールカウンセリングを受けたとき,

子どもの様子をスクールカウンセラーに話すと,

「どの子もそうですよ~」と言われ,

起立性調節障害だからとか,

学校に行っていないとか関係なく,

成長の証だと安心したと同時に,

思春期の心を理解したいと思いました。

 

思春期の子どもの心を理解するために,

科学的に解明されていることを知ることは,

子どもの心にどう寄り添えればいいかの

指針になると思います。

 

子どものイラッとする言動も,

成長している脳がそうさせていると思うと

仕方ないなあと思えるような気がします。

 

以前こんなことも記事にしています。

10代成長の秘密

 

②に続きます。

6年前に、親の会に参加してから、
もう28回目の開催となりました。
1回目とは、子どもたちを取り巻く状況や
病気に関する情報量は
大きく変わっていますが、
子どもたちそのものは、
全く代わりなくあります。
そして、
子どもを支える大人をサポートするためには、
親の会の存在はとても大事で、必要です。
私自身は、なかなか行けずにいますが、
継続的にコツコツと続けられていることに
感謝します。

まつかぜさんのブログにあった

田中大介先生の

『体が治っているのに、心が治っていない』

という言葉は,本当に深い言葉だと思います。

 

思春期の複雑でむずかしい心は

二次的弊害』を大きくしてしまいがちです。

せっかく調子がよくなって,

動き出すための体の準備ができてきた時

心の準備も整っていないと

動き出すことができません。

 

長男のなが~いおうち生活の間で

心掛けてきたことは

自分はダメな人間だと劣等感を持ったり

自己肯定感を低くしたりならないようにしようと

いうことでした。

調子がよくなったら,

堂々と外の世界へ飛び込んでいけるように

力をつけていてほしかったからです。

 

朝起きられないことも

体調が悪くてごろごろしていることも

学校へ行けないことも

仕方ないこと。

だって病気なんだもん。

でも,できることはどんどんやるといいよ。

今しかできないことかもしれないしね。

 

なんてことをよく言っていたと思います。

 

『二次的弊害』は

起立性調節障害の重症度に関わらず

環境を整えることで

大きくも小さくもできます。

できるだけ小さくしていきたいものです。

 

今日,たまたま徹子の部屋を見ました。

綾戸智恵さんがゲストでした。

綾戸さんは

亡くなられたお母さんの介護や自分の病気など

たくさんのものを抱えながら

パワフルな歌声のように

パワフルに生きていらっしゃいます。

そんな綾戸さんの息子さんも途中から登場。

息子さんの話をされました。

 

息子さんは

『匂いを感じなくなる病気』だということです。

自動車整備の資格を2級まで取った頃,発病。

ガソリンの臭いがわからないということは

命に関わることだから,

学校の先生に説得されて

1級を取ることを断念。

お医者さんから,

「難治性の病気ではあるけれど

 死ぬ病気ではない」

と言われ,

『生きていくためには,

 何ができるか見つけなければならない』

と,綾戸さんはSNSなどで

世界中の人にどんな仕事ができるかたずねると

南米の人から

コーヒーを焙煎する仕事ができるということを聞き

チャレンジしたそうです。

息子さんは,

コーヒーを焙煎する仕事を本職にしていきたいと

話しました。

綾戸さんは

「病気をしたせいで・・・となるのと

 病気のおかげでと呼んではいけないのかもしれないけど

 病気のおかげでという風にしてしまうように

 変わってほしかったと」

最後に話されました。

 

本当に世の中にはいろんな病気があって

病気からいろんなことをあきらめながらも

新しいことを見付けたり

チャレンジしている人がいるんだなと

実感しました。

目に見えにくい病気だからこそ

苦しいことも多いと思います。

綾戸さんはあっけらかんと話されましたが

息子さんが夢をあきらめ

目の前の目標を失ったときは

心配で家の近くまで行って

電気がついてるか

洗濯物は干しっぱなしになっていないかなど

見に行っていたそうです。

それでも

前向きに前に進もうとする綾戸さんから

『母の愛』と『母は強し』と

強く感じました。