さて、中学生は、12月に学校で行われる
三者面談で、志望校の決定をしなければ
なりません。
福岡県の筑後地区では、
1月に、
私立高校の専願入試
一部、公立の特色化選抜
私立高校の一般入試
という順番になります。
ただ、特色化選抜の内定が、
私立一般入試の2~3日前に発表されるため、
特色化選抜で不合格になった場合、
ショックを受けたまま受験となる場合もあるため、
本当、立て直しが急務となります。
ある私立高校は、特色化選抜の影響で、
受験自体を辞退する子もいるから、
200名くらいの辞退者が出たそうです。
となると、私立は、専願での受験者を増やさねば
なりませんから、合格ラインの変更や、
入学申込金、施設費などの優遇措置などを
より強化する動きになっています。
ただ、そこで、受験生には、ポイントです。
私立専願入試になると、国数英の3教科受験と面接
というパターンになるからです。
高校によっては、3教科のうちで、高得点の2教科で
合否判断をするところもあります。
つまり、理・社が得意な生徒は、それを活かせない。
逆に言えば、苦手な国数英で挑まなくてはならない、
ということです。
そのことに気づいていない生徒も多く、
慌てて準備しなければなりません。
では、どうするか?
国語・英語は、語彙力の向上。
国語は、漢字の読み書きだけでなく、
漢字・熟語の意味を調べ、
言葉の意味を理解すること。
文章の内容が分かるようになります。
英語も同様で、英単語の読み書き、
英単語・連語の意味を覚えること。
それらが何となく分かれば、長文問題の簡単なものを
解くことができますし、英語は、記号問題、
穴埋め問題への対応も可能になるからです。
リスニングがある場合は、リスニングの練習。
記号で答えるだけの問題もありますので。
数学は、基礎問題。
ほぼ 1⃣ で出題される基礎問題での得点力
そこで、10~20点くらい取るこが条件。
基礎問題と言っても、計算や簡単な図形問題、
関数、確率・統計などが出ますから、
結構、幅広く行わなくてはなりません。
だから、苦手な教科の中でも、
生徒が得意とするもの、好きだと思う教科を
短期集中して学習することになります。
専願ではなくて、特色化選抜になると、
面接・作文・調査書が基本となりますから、
面接の準備も含め、作文の練習、400~600字程度
が必要となります。
特色化選抜で、もしも があれば、
私立一般入試の受験となりますから、
5教科の学習。
だから、専願入試での受験、特色化選抜での受験、
どちらを選択するかで、対応が変わります。
生徒自身も、気持ちや学習の切り替えが必要になります。
もともと、一般入試、推薦入試を軸に考える場合は、
私立一般入試 → 公立推薦 → 公立一般
なので、5教科+作文の練習となります。
作文は、公立一般入試の場合、国語の問題に
含まれていますから、すべてを同時並行なので、
今まで通りの学習で、より得意な教科を強化する。
上位校の場合は、苦手克服も必要ではありますが。
どの選抜方法で入試を受けるかで、かなり変わります。
三者面談までに、生徒自身も、色々と考えなくてはなりません。
我々世代のときは、5教科受験で、
私立一般入試 → 公立一般入試
だけでしたから、
ある意味、まんべんなく学習するだけでした。
ほとんどの生徒が3月までは、受験勉強でしたよね。
今は、選抜方法が、いくつもあるので、
それにより対応が変わります。
生徒も大変です。
私自身も、生徒が行きたい学校に入れるように、
よりよい指導ができるよう、取り組みます。
余談
専願入試、特色化選抜で、合格・合格内定が出ると
そこで、受験用の勉強をしない生徒も出ます。
合格・内定した高校から課題が出ることもありますが、
一般入試の生徒と比べると、基礎・応用問題を解く
時間が減少します。
一般入試を受ける場合は、3月まで、多くの問題を
解いて、知識や解法をより学びます。
つまり、ここでも、高校に入学してからの学力差が
開いていきます。
早く決まったから と 安心するのではなく、
高校に入学してからを考えて、
専願入試や特色化選抜で合格した生徒さんも、
3月いっぱい塾に通うなり、自学自習をするなり、
学習を継続することをお勧めします。