私は自分がHSPだと考えている

 小さい頃から周囲の目が気になったり、金曜日学校から帰って友達に言ったことで相手を不快にさせてないか永遠に気になったり。

 満員電車でも自分のバックが人に当たっていないか、降りる人の邪魔になるような場所に立っていないか気になってしまう。夏には自分の臭いで周りを不快にさせていないか気になって電車には乗りたくない。

 どうしてこんな性格になってしまったのだろうと考えたのは就職活動の自己分析がきっかけだ。就職活動は企業相手に自分をアピールする必要がある。自分の強みを考えるためにこれまでの人生で成し遂げてきたこと、得意だったこと逆に苦手だったことなどを思い起こす。得意なこと、不得意なこととはあまり関係ないが小学校時代を振り返った時に中学受験のために勉強漬けだったことを思い出した。物心ついた小学1年時には学習塾に行き、偏差値で自分の能力を測られた。親が共働きで家にいない日は親戚が来て勉強の面倒を見た。勉強をしているかしないか常に見張られている感覚があった。そのプレッシャーから受験は成功したが人から常に見られているという感覚が負の遺産として残った。部活では常に顧問の目が気になる。サッカー部だったが自分のミスで失点した時は一週間以上引きずってまたミスの繰り返しだった。

 今でもこの性格は治っていない。HSPというか言葉は最近になって世の中に周知され始めたように思う。HSPは今の所、生きていく上であまり良い効果をもたらす気質だとは私は思っていない。出来ることなら幼少期から自分の意見を真っ直ぐに述べたり、周りを気にせずに自分の選択を出来るような経験を積んで、そういう人間になりたかったと心から思う。