空のように きれいになれるものなら
花のように しずかになれるものなら
価なきものとして
これも捨てよう あれも捨てよう
 
こんな詩(八木重吉)が好きで、自分も、この詩のように生きてみたいと真剣に思ったものでした。
 

 

(安房直子 「詩とメルヘン」より)
 
 
 
 
 
 
コンにちは。
銀きつねのブログへようこそ~黄色い花
心に残った本をご紹介しています。
 
 
自粛ムードで思うように外出できなかったり、お花見に行けなかったりする方も多いと思いますが。
 
人間の世界の騒動とは関係なく、川縁も山も薄く色づいて桜の花がほころび始めました。
 
私も桜は一番好きな花 桜
 
今年はにぎやかなお花見とはほど遠いけれど…、大好きな木々に会いに行って短いけれども艶やかなその姿を静かに楽しもうと思います。
 
 
桜咲く今の季節にぴったりの絵本です。
 
 
 
「うさぎのくれたバレエシューズ」
安房直子 作
南塚直子 絵
小峰書店
 
 
バレエきょうしつにかよいはじめて、5ねんもたつというのに、そのおんなのこは、おどりがじょうずになりませんでした。
たんじょうびにも、たなばたさまにも、おんなのこのねがいは、たったひとつだけでした。
「どうか、おどりがじょうずになりますように」
するとあるあさ、ふしぎなこづつみが、おんなのこのところに、どといたのです。
 
 
そのこづつみの中味とは。
そしておんなのこの身におこったふしぎなできごととは。
 
全てのページに南塚直子さんの美しい銅版画の絵があり。
とってもぜいたく乙女のトキメキ
 
見返しだけでもこんなです~ドキドキ
 
 
 
表紙と裏表紙を開いてみると…

 

 
 
桜の木の皮からとった汁で布を染めるシーンがでてくるのですが、「花」ではなく「皮」で染めるというのが驚きですビックリマーク
 
以前どなたかのエッセイで読んだのですが、それが可能なのは花が咲く今の季節だけなのだそうです。
 
この季節、桜は全身全霊で春色になろうとしているのですねラブラブ
 
 
はたしておんなのこのねがいは叶ったのでしょうか。
桜好きにはたまらない一冊です。

 

 
安房直子さんの他の春の絵本と合わせてどうぞコスモス
 
同じく安房直子&南塚直子コラボの優しく美しい絵本。
 
 

 

おうち時間が長いときは皆さんどう過ごしておられるのかな。

 

テレワークなどのお仕事、家事、掃除、春休み中のお子さんのお相手。

録りためた録画をみる、音楽を聴く、私なら読書か本の整理(すごく大変なことになりそう笑)

 

この際、断捨離? 

いやいや、おもいきって寝る!?

 

本の断捨離ってなかなか出来ないもんですねえ。

大好きな安房さんのエピソードです。

 

常に毅然として、なめらかに物語をつむいでいらっしゃるような安房さんだったが、もう書けないかもとしれないと何度か思った、とおっしゃったことがある。そんな時はたくさん本を読んだ。読みたい私でいる限りは、書ける私であると思うから。何も読みたくなくなった時こそ、書けなくなる時だろう ━━ と。

 

(「安房さんとの時」松永緑 「海賊」追悼号)

 

 

まったく同感。

とかいって、断捨離できない理由にする笑

 

それでは今日もご訪問ありがとうございました。

よい週末を桜

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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