ぼくにとって尾道ムービーは、ノスタルジーの産物ではない。むしろかつての少年が大人になってしまうこのぼくの内に、いつもきちんと生きているかどうかを確かめる作業である。
(大林宣彦 映画監督)
コンにちは。
銀ぎつねのブログへようこそ~。
心に残った本をご紹介しています
新元号が発表されましたねぇ。
新しい時代、平和でみんなが笑顔で過ごせる時代になるといいな
さて、そんなこんなで世の中が新時代の幕開けに希望をいだくこの時期に、本棚をぼーっと眺めていましたら、こんな本が目にとまりました。
いつかご紹介したいと思っていた本です。
新時代にも読みつがれていくといいなあ♪
「母さんの小さかったとき」
越智登代子(おちとよこ)著
ながたはるみ絵
福音館書店
裏表紙
1988年発行の絵本です。少し古いですが、図書館などにはあると思います。資料としてもよいですよ。
懐かしいわぁ、と眺めるにも素敵な絵本
お話は、二人の子どもがおばあちゃんの家にしまわれていた、お母さんの宝物をみせてもらうところからはじまります。
古きよき、といいますか、昭和のはじめ頃からの子ども達の身近にあった道具が、絵本形式で描かれています。本の中の絵はカラーではなくモノトーン。
暮らしの中にあったおもちゃ、遊び道具、お菓子も少し。
絵もリアルで、昭和生まれの人は特に「あー、これわかるっ!」って感じる場面がひとつはある!
給食の脱脂粉乳の話もちょっぴり出てきますよ(笑)
(←わかる人にはわかる…マズイと有名なものですね。銀ぎつねは実際飲んだことはないけど、うわさにはきく 笑)
小学校で、3年生だったかな、「昔の道具」というのを学習するのですが、その時の調べ学習などにも活躍してくれる絵本です。私も司書時代お世話になりました。
(あとがきより)
みなさんは、お母さんが小さかったときの話をきいたことがありますか?
…お母さんにも、友だちと遊んで楽しかったことや、けんかをしてくやしかったこと、しかられて泣いたことや、苦手なことがありました。今のあなたと同じように、お母さんも泣いたり、笑ったり、怒ったりしながら、少しずつ大人になっていったのです。
(この本のお母さんは)…きっとみなさんのお母さんが小さかったときとは、どこか少し違っているところがあるでしょうね。
それは、この話が、この本に出てくる二人の子どもたちのお母さんの話であって、みなさんのお母さんの話ではないからです。みなさんがこの本を、お母さんといっしょに読んで、「母さんの小さかったときはね……」と世界に一つしかない、あなたのお母さんの思い出話をしてもらったら、私たちはとてもうれしく思います。
著者、越智登代子さんは育児・教育・老人介護誌などのライターさんで、他にこんな本も。
手順などを描いたカット数の多さではシリーズ屈指、知識よりもその手順を見せることを念頭に置いた本作りで、読みやすさ、分かりやすさを第一に考えました。子どもたちばかりでなく、一人暮らしを始めようとする人、家事が苦手な人にも役立つガイドブック。
(アマゾン紹介より)
絵をかいた、イラストレーターのながたはるみさんも、上の「生活図鑑」と同じシリーズでこんな本もかいておられます。
これ、みたことある人多いかも。
800種におよぶ遊びの数々を、4000点の豊富なイラストで紹介した遊びの全書。(アマゾン紹介より)
かなり分厚いです。よい資料にもなります。
この遊び図鑑ですが…、
「母さんの小さかったとき」のさし絵の中に登場してます!
絵本の作り手の、こういう遊び心はたまりませんっ(笑)
ええこ達です~♡
ちなみに今回ご紹介したのは「母さんの小さかったとき」ですが…、
「とうさん」バージョンもありま~す♡
父さんの小さかったとき (福音館の科学シリーズ)
null円
Amazon |
両方とも1988年の発行でして、昔、私が買った時は1100円でした。
古本屋、リサイクル本店などの児童書コーナーに格安であることもなきにしも…と思います。
私は現在「母さん」バージョンのみ持っていますけどね。「父さん」バージョンも持ってたけど手放してしまいました。
「母さん」の方が読みごたえあるかな…。ともあれ、平成をさかのぼり()、昭和に青春した人には懐かしくて、郷愁を誘われる絵本です。
私の住む地域では桜はこれからが本番。
今日は夜桜見物に出かけます。
ちょっと寒いかな。あたたかくして行こう♪
爽やかな新時代の幕開けを祈ります。
それでは今日もご訪問ありがとうございました
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