本を読むことが、心の支えになることもあると思います。小説というものは、つくりもので、本当のことではありません。まるまる一冊、ウソがかいてあるといってもまちがいではないのです。けれど、そんなウソを通してだけ、伝えられる本当のこともあったりします。
 
(にかいどう青「ふしぎ古書店」 あとがきより)
 
 
コンにちは。
銀ぎつねのブログへようこそ~
 
さて、私、銀ぎつねは今さらながら…ですが、きつね好きです。(笑)
 
かわいいしラブラブ
 
今日はそんなきつねの絵本でおなじみの新美南吉の「ごんぎつね」と「てぶくろをかいに」をご紹介。
 
有名なお話なので、絵本もたくさんでていますから、きつね好きとしてはいろいろみてみたかったんです。そしたら、魅力的なさし絵の絵本をみつけたというわけです。
 

同じお話の絵本でも画家さんによって印象がちがうよね、って感想のブログです。

 
 
「ごんぎつね」といえば以前、ふんわりあたたかな黒井健さんの絵本をご紹介しました。
コチラを参考にしてくださいね。
 
 
 

 

 
今日の「ごんぎつね」はこの二冊。
 
 
むかって右は、かすや昌弘(まさひろ)さんの絵本。(あすなろ書房)
左は、柿本幸造さんの絵本。(講談社)
 
かすや昌弘さんのことは、よくブログを拝見している緑の小道さんに教えてもらいました。
 
かすやまさひろさんの紹介(アマゾン紹介より)
光村図書の国語教科書「ごんぎつね」のさし絵を30年間描き続けている絵本作家かすや昌宏が渾身の力をこめて描いた文学絵本。
 
ごんが葬列をみかけて、兵十の母親が死んだことを知り、かつていたずらをしたことを後悔するシーンです。ごんが兵十へと心を寄せていくきっかけとなる大切なシーン。
 
曼珠沙華が描かれています。
 
 
かすやまさひろさんの絵本
 
 
一方、柿本幸造さんの絵本
 
おなじく曼珠沙華。
かすやまさひろさんのものとは、また印象がちがいますねえ。
 
咲き乱れる曼珠沙華が大きく描かれていて、その美しさが逆に哀しい。。。
葬列をみたごんが受けた衝撃をものがたり、彩っているようです。
 
二冊とも花の表現がほんとうに素敵。
 
 
柿本幸造さんの絵、ほんわかしてて好きになりました。
 
柿本幸造さんについて(アマゾン紹介より)

1915年広島県生まれ。代表作に「どうぞのいす」(ひさかたチャイルド)「どんくまさんシリーズ」(至光社)、「おかえりくまくん」(佼成出版社)などがある。 『みなと』『おやまのがっこう』ほかで小学館絵画賞受賞。 1998年没。

 
他にも柿本さんの新美南吉の絵本のご紹介続けますね。
 
「てぶくろをかいに」
同じ画家さんで違う絵!どっちも柿本幸造さんの絵本です。
 
 
むかって右が講談社。左がひさかたチャイルド。
同じ構図でも、表紙だけでも印象が違いますね。
 
下は、子ぎつねがてぶくろを買うためにお店をたずねる場面です。
 
 
人間をうたがうことをまだ知らない子ぎつねの純粋な心と、はじめて出会う人間への期待と不安があらわるシーン。
文章は同じです。
 
 
ひさかたチャイルド
 
 
講談社
 
うーん、やっぱり印象かわる。
 
ひさかたチャイルド(上)のはメルヘンな町並みが俯瞰で描かれ、講談社(下)のはお店の入口がメインに描かれていますね。
 
くりかえしになりますが、同じ画家さんの絵です。
こうして見比べてみると、完成したひとつの絵にたどりつくまでの画家さんの苦悩が伝わってくるような気がします。
 
今日は、新美南吉さんのお話のきつねの絵本を、しみじみとみくらべてみました。
 
ついでに、私がブログ名を「きつね」にしたいきさつも書こうと思ったのですけど、他愛もない話だし長くなったのでまたにします(笑)
 

最後に、南吉さんのことを。

18歳の時に雑誌『赤い鳥』に童話「正坊とクロ」を投稿、初入選し掲載される。翌年、同誌に代表作となる「ごんぎつね」を発表。以後、数多くの童謡、童話、小説、詩などを執筆する。1943年、29歳で夭折。その作品は今なお多くの人々に愛され続けている。

(アマゾン紹介より)
 
 
南吉は春が好きでした。
いつも春を待っていました。
 
(「風をみた人」~かつおきんやと読む新美南吉)
 
 
素敵ですね~。
近所の桜の芽もこんな感じにふくらんでましたよ。
 
 
 

 
 
 
 
それでは、また。
ご訪問ありがとうございました大きめ流星3キラキラ
いつも感謝です。
 
 
 
 
 
 
 
 

 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
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