かつて行ったエアショーの記録１－ミラマーエアショー日記（2007/10/13-14）

１９８０年代に大ヒットしたおバカ映画でTOP GUNというのがありましたね。Tom Cruiseの出世作で、米海軍全面協力のもと、男のハダカと女のハダカがたくさん見れて、その合間を縫ってF-14トムキャットとかA-4スカイホークとかF-5EタイガーⅡなんかがビュンビュン飛び交う、けっこう展開に無理のある、でも現代における航空機同士のドッグファイトの実際というものがアタマの悪い人間でもそれなりによくわかる優れた娯楽作品でした。空母からの発艦シーンとか訓練中の機動なんかは今見ても確かに迫力ありあすよね。
今回はやっと取れた夏休みを利用して、その映画TOP GUNの舞台にもなったカリフォルニア州サンディエゴ北部で開催の、MCASミラマーエアショーに行ってきました。ミラマーはかつては海軍教育航空隊の一大拠点でしたが、今は海軍ではなく海兵隊が管理している基地になっており、TOP GUN養成にあたる教育航空隊は他州に移動してもうありません。現在はMCAS（Marine Coops Air Station）として海兵隊の航空基地になっており、今回見に行ったのもそれが主催するエアショーでした。

経路はANA便でLAXまで行き、そこから別な飛行機でサンディエゴに入りました。ホテルは事前にネットで取っており、空港とホテルの中間くらいにミラマーがあるというシチュエーションでした。地図で事前に確認したところ、距離はそんなでもなかったんですけど、レンタカーで実際に行ってみると空港からホテルまで40キロもあって、ちょっと慌てました。いやぁアメリカって本当に広いんですよね。

エアショーの予定は土曜の昼と夜、そして日曜の昼という具合に、体力の限界まで飛行機を楽しむことができましたが、２つ欠点がありました。ひとつは２日間とも天気がイマイチだったこと。特に初日なんかは始まる寸前まで土砂降りの雨で、開催すら危ぶまれたほどだったということ。もうひとつは太陽の位置が非常に悪いこと。観客席は滑走路の北側で、ほとんど終日逆光になってしまうので撮影は非常に難しいものになったということです。

■引退してもう見られないF-117ナイトホーク

こんな変てこりんな形の機体が何で飛べるのかいまだに不思議。

■たそがれるAV-8Bハリアー

■F-15Eストライクイーグル、F-16、P-51マスタングによるレガシーフライト

会心の出来。これで逆光じゃなかったらもっとよかったのに…（涙

■F/A-18Fスーパーホーネットが出した巨大なベイパー

ほぼ音速近くでの直線飛行で出た円錐状のものすげーベイパー。こういうのがずっと撮りたかった。しかしまぁありえないようなスピード。撮るのがタイヘンでした。今度は正面の順光で撮りたいなぁ。

■海兵隊オールスターによる面制圧デモンストレーション

まずF/A-18とかAV-8ハリアーなんかの固定翼機で地上をドッカンドッカン攻撃して、次に攻撃ヘリがバンバン弾を打ちこんで、そんでもって兵員輸送ヘリが兵隊をドカドカ降ろして、車両を降ろし、装甲車やら戦車が出てきて敵を制圧するというストーリー。火薬の量と爆音が半端じゃない。

■ヘリから降機した海兵隊員が１列になってこっちに銃を向けつつやってくる

日本じゃ考えられないような演出。何となくいやだな。

■ランウエイの他の静態展示は柵の無い場所でもう触りたい放題！
M1A1エイブラムス戦車も…

攻撃ヘリのAH-1コブラも…

さらにAV-8Bハリアーまで！

いったい何ちゅー太っ腹ぶりなんだろう。

■そして今年もまた会えたサンダーバーズ！

しかも６機のうち女性が↓混じってました！！

ミラマーはいつもだとブルーエンジェルスなんだけど、今年に限ってはバーズでした。しかしまぁパワフルな演技だこと。空自もT-4の次はできるだけ早く戦闘機に機種転換すべきだと強く思いました。来年は何とかブルーズが見たいですね。

今回は米本土であるにもかかわらず、B-1BもB-2もラプターもオスプレイも飛ばなかったんだけど、迫力は十分あって楽しかったですよ。本当は９月に東海岸でブルーエンジェルスを撮りに行くつもりだったのが仕事の関係で潰れてしまい、代わりの企画だったものの相当楽しめました。