大塚悠介のブログ -29ページ目

大塚悠介のブログ

いらっしゃいまし――

久々の心に残った名夢シリーズ

今回は客観視点での夢だった





今回は

昔ヨーロッパにあったという

コロシアムみたいな場所が舞台






{B48E9FD3-D52B-4631-BDBA-325BA6E4CA87:01}

このコロシアムでは

戦神と恐れられた男がいた




鋼の様な肉体と

熊の如き体格に加え

身の丈ほどの長さと

丸太ほどの厚さを持つ大剣を振り回し

襲い来る獣や相対する戦士たちを

一撃の元に葬り去る





でも男は悩んでいた

敵対する獣や戦士には罪はない

闘う理由もどこにもない

男は争い事は嫌いなのだ





でも

王からの命令とあらば逆らえないし

通りすがる民衆はみんな男を

神だ、戦の神だ、と褒め称える





それに応えなければならないから

辛かった





男には妻と子供もいるので

彼らの為にも稼がなければならないのも

辛かった





何よりも男は信仰心に篤く

神は唯一の存在であるのに

自分が戦神…つまり神と呼ばれるのは

間違っている事だと思っているのも

辛かった





そして

今日も男は大剣を抱えて

コロシアムに駆り立てられた

大スターの登場に

沸き立つ満員のコロシアム

今日は誰の命を奪わなければならないのか





今日の相手は天才と呼ばれる男らしい

外で獣に襲われても

多数の野盗に襲われても

傷一つ負わずに帰って来たという





…もしかしたらそいつなら

見事に自分を打ち倒し

間違いだらけのこの人生に

ピリオドを打ってくれるのでは、と

男は考え





相手のゲートが開き始めた








{924A85EC-E21B-4B71-9DCD-CC5A6D6D553D:01}

子供だ

それはもう子供

現代で言えば明らかに小学生程度





片手に細身の剣

もう片手にナイフ





戸惑う男

だが容赦なく闘いは始まる





子供は軽業師だった

ナイフで切りつけたり

細身の剣で突き刺して来たり

身の小ささと軽さ、速さを利用し

何倍も体格差のある男を圧倒する





対する男は

相手が子供、と戸惑っている隙に

肩を剣で貫かれ

大剣を抱える腕に力が入らなくなっていた





終われる

この少年に未来を託して

神への祈りと家族への謝罪を胸にする男





その時にふと

会場に妻が観に来ているのが見えた






子供は男に止めを刺しにくる

男の喉にナイフを突き付け





男が少年を掴んで

空中高くに放り投げた




それを血だらけの片腕に渾身の力を込めて

大剣で叩き斬る







決まった





叩き斬られた少年が

べしゃりと地面に叩きつけられる




そして場内

割れんばかりの大歓声

男の大逆転劇に場内は歓声に包まれた





男は死を選べなかったのだ

妻や自分の子供の為に

死ぬ訳にはいかなかったのだ





何よりやはり

死ぬのは嫌だった





客席の妻を見る

声を上げて泣いていた




観客達は口々に

「神!」

「神!」

「戦神!」

とやかましく叫び続ける





男はただひたすら

物言わぬ血肉と化した少年を

ただ見つめていた







ここで目が覚めた




うん…もう我が夢ながら

あまりに壮絶過ぎて

起きたら俺が泣いてたよ




男にとって神は唯一であったのに

歓声が神!神!だもんなぁ…




それにしてもやはり

コロシアムは恐ろしい所だ




ああいう建物にはすごい芸術性を感じるが

やはり行われていた事が事だから

あまりすごいすごいとは

騒げないよなぁ





当時の戦士たちは

どういう想いで闘っていたのだろう?