夜勤明け

今日も大変な夜勤でした

 

NCが鳴りまくるのはいつものことですが

今日は一段とひどかった

 

中でも最近がん治療のため

他病院より転院してきた

みどりさん。

 

78歳の女性、体重86kgとかなりのおデブさん

ベースに統合失調症という精神疾患があり

認知症もあり理解力が乏しい

 

夜間落ち着かない日が続いており

当院の精神科も介入

夜間落ち着かない時にと

薬を調整準備してくれていた

 

みどりさん

就寝前からそわそわ

転倒対策の離床センサーが鳴り

寝かせては、センサーが鳴り

寝かせては、鳴りの繰り返し

 

準備していた薬飲ませました

 

静かに寝てくれることを皆で

「お願い」お願い と祈りましたが

その祈りはみどりさんには届かず

また離床センサーが鳴り始めましたチーンチーン

 

そればかりか、 

今後はみどりさん裸足で杖をついて歩きだす

大きな体でふらふらしながら


とても危なく3人がかりで静止するもパー

「やめて ほっといて お姉さんたちあっちいって」

と大声で怒鳴るムキー

 

なんとか車いすに座らせ、

他患者の迷惑になるので

場所を移動しようとするが

脚で踏ん張り全く進めない状況チーン


その上杖を振り回しとっても危険叫び

なんとか後ろから二人が手を抑え

1人が杖を取り上げる

 

精神疾患もあり、理解力も低いため

冷静に説得なんて

試してはみるも全く通用せず

 

病院には「コードホワイト」といって

暴力や脅威を感じる事例が生じた場合に

他部署の職員に助けを求める

防犯システムがあります

 

今回はスタッフに男性が1名いたので、

コードホワイトは実行せずに済みましたが

杖を振り回した時はかなり怖かったです叫び

 

今後の動きに予測がつかないので

車いすに取り付けるタイプの

抑制帯を装着することにしました



 

本来、車いすと患者さんを

ベルトで一体化することで

車いすから立ち上がれなくするものなのですが

 

みどりさん、お腹まわりもかなり厚く

後ろのベルトが届かないのです滝汗

ぎりぎりみどりさんの腰の位置までは届き

そこで固定

 

ただ正式な使用方法ではないので

安全面で不安があり

ナースステーションで見守ることに


しかし、夜勤は看護師3名、

仮眠に1名入ると残るは2名

その間も、点滴準備・投与、

他患者のNC対応、

巡視等々

ずっと傍で見守ることは難しいのです

 

なので、みどりさんのベッドに

体感抑制をセッティング


起き上がりは出来ませんが

左右には動けます


みどりさんをベッドに誘導することにしました

 

みどりさんは

「にいちゃんこれはずして」っと

傍で見守っている男性看護師の

背中をばんばん叩きながら

上記訴えを繰り返している

 

その度

「ベッドに横になるなら外せますよ 横になりましょう」

と返答

 

みどりさん負けじと

「外すならここで外せるやろ 外せ外せ外せー」と怒る

 

暫くこのやり取りを繰り返します

その間スタッフは自らの仕事を淡々と進めます

 

リーダー看護師は

朝の治療・検査・オペの準備、

採血の準備、転院患者のサマリー作成等

 

部屋もち看護師は

朝の治療送迎の準備、経管栄養の準備、

巡視、点滴準備、

そして患者25名の記録等、

 

やること盛りだくさんなのです

 

みどりさん4時ごろやっと

「横になりたい」と

 

5時頃から採血が始まり

忙しくなってくる時間帯

みどりさんをベッドに誘導し

ベッドにセッティングしていた

体感抑制をすることに

 

ところがまたまた問題発生びっくりマーク

 

お腹が厚すぎて届かない絶望絶望絶望

残された最後の手段が、、、

 

皆で顔を見合わせガックリ😞😞

 

幸いみどりさん疲れたのか

静かに朝ごはんの時間まで眠ってくれました

 

そして朝、精神科のDrに

今回の薬では無理だったこと

抑制も物理的に無理だったことを報告

 

みどりさん今日から放射線治療が開始します

放射線治療は入院期間が長いのです

 

今後どうなることやら

抑制がきかない患者さんとの対応

 

私は言いたい

 

せめて危険手当つけてくれー物申す物申す物申す