先日、主治医から提案された乳房再建についての2つの選択肢。
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もしかしたら、人によったらそれほど悩む事でもないのかもしれないけど、
どちらにもメリットとデメリットがあるので、私は実際とても悩んだ。
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選択肢①全摘手術のみを受け、癌治療がすべて終わってから乳房再建手術を受ける(二次再建)
*メリット*
1)2週間以内に今の病院で手術を受けることができる(手術日は仮押さえしてくれている)→つまり一日も早く癌を自分の身体から取り除くことができる。
2)手術時間が短く、同時再手術ををする場合と比べて身体の回復も早い
*デメリット*
1)治療が終わるまで、右側は平らな胸になる。私は治療に放射線治療が含まれており、放射線治療後は乳房再建まで約1年は待たなくてはならないようなので、再建手術を受けれるのは実際は早くても2年後くらいになる。
2)乳房再建の仕上がりが、同時再建の場合と比べると少し劣る可能性がある。
3)少なくとも2回手術をするので、身体に残る傷も増え、全身麻酔も少なくとも2回うつ事になる。
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選択肢②乳房全摘手術と同時に乳房再建手術を受ける(一次再建)
(※私の場合は放射線治療があるので、インプラントの使用は適してない為、お腹の脂肪などを使う自家組織を用いた同時再建の場合)
*メリット*
1)手術が終わって目が覚めた時には右胸が再建されているため、胸を片側失うという喪失感を感じずに過ごす事ができる
2)乳房再建の仕上がりが、後々に再建する場合に比べて綺麗に(自然な見た目)にできる。
3)乳輪と乳頭を温存できる可能性もある(あくまでも可能性、実際は分からない)
4)乳房全摘出と乳房再建が同時にできるため、手術が一回で済む(つまり全身麻酔を打つのも一回で済む)
*デメリット*
1)お腹の脂肪を使って再建するため、お腹に30センチくらいの大きな傷ができる。
2)手術時間が8‐9時間とかなり長くかかり、術後の回復も時間がかかる。
3)今の病院では同時再建ができない為、別の病院(癌専門の病院)に紹介される事になるが、まずは同時再建が可能かどうか診断してもらってからでないと手術できないので、その分手術までの待ち期間が延びる。
4)インプラントを使用していない自家組織を使っての再建でも、その後の放射線治療で再建された胸の皮膚が固くなったり、胸の形が少し変わってしまう可能性もある(インプラント使用に比べるとその可能性は少ないが)。
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少しでも早く癌を身体から取り除ける選択肢①は、まず一番のメリットであると感じた。
乳房再建ができるようになるまでの約2年間右胸が平らな状態でも、
専用のパッドを使用すれば服の外からは見た目にも分からないだろうし、それに関してはあまり大きな問題ではない。
でもずっと右側が平らなままはやっぱり嫌なので、乳房再建は遅かれ早かれ是非受けたいとは思う。
そうなると、やはり少しでも綺麗な(自然な見た目)にできる同時乳房再建(選択肢②)にも惹かれるのも正直なところ。
ただ同時再建をするとなると、手術前の待ち時間は少し長くなる。
この手術日が先に延びることに関して私がまず心配したのは、その間に癌が広がったり転移したりしたらどうしよう、という事。
でもこれに関しては、乳癌の進行は基本ゆっくりで、手術日がたとえ1か月延びても、一か月くらいでは癌の状態はほとんど変わらないらしい。
実際、3月末に受けたマンモグラフィーと生検の結果と、5月上旬に受けた定位生検とマンモグラフィーの結果を主治医が比べてくれたのだけど、
2つの検査に1か月間以上の期間があるけど、データ結果はほぼ同じで、特別何かが悪化したという事はなかった。
次に私が心配したのは、もし選択肢②で同時再建を受けた場合、再建した胸の皮膚が放射線治療後に固くなったり、少なからずとも胸の形が変わってしまう可能性もあるという点。
せっかく再建した胸に、あとあと何か問題があったら嫌だなと思った。
でもあくまでも可能性であって、必ずそうなるとは限らないので、放射線治療後も何も問題が起きないかもしれない。
こればっかりは、やってみないと分からない。
その後も悩んで悩んで・・・
色々インターネットで調べたり、家族や友人の意見を聞いたりしているうちに、
自分でももう分からなくなってきてしまった。
癌の状態や、治療内容、QOL(生活の質)などすべてを考慮した場合、
どの選択肢を選ぶかは、本当に人ぞれぞれケースバイケースだと思うし、
絶対にこの方法がベストと言い切れる事はないのかもしれない。
結局は自分で選んだ選択肢には、自分でも責任を持たないといけないという事、なのだと思う。
与えられた選択肢の中で、自分にとって最良だと思う選択肢を選び、それを信じる。
もし万が一何か後で問題が起きても、この選択肢を選んだ自分を責めず、
その時はその時で、できる最善の事をしていく。
きっとそういう事なのだろう。
ふぅ・・
選択肢があるというのはとても有難くもあり、時にとても難しい。
迷いに迷った私は、週末明け、担当看護師のJに電話をして、正直な自分の気持ちを伝えた。
(続きます)