CAPSレポート「アジアにおける高齢者に優しい社会の構築」で示した高齢化の捉え直しの1例として韓国のテクノロジー企業エバーヤングを紹介している。エバーヤングはLINEで日本でも有名な英バーの子会社でシステムの監視業務などに高齢者を450人以上雇用
しているそうだ。この例は高齢が知識経済(?)における資産になる可能性を示しているとレポートする。
CAPSレポート「アジアにおける高齢者に優しい社会の構築」が示した社会投資の戦略的優先順位にある高齢化の捉え直しについて「多くのアジア社会では、高齢化はしばしば財政的または社会的な重荷として捉えられがちです。伝統的に尊敬されてきた高齢の家族 も、扶養される存在(被扶養者)と見なされ、そのケアは政府の責任であると考えられることが増えています。高齢化社会という課題への取り組みは、世代間の緊張を高め、韓国の年金改革論争や日本の膨張する介護予算に見られるように、多大な財政的コストを伴います100,101。高齢者を見るこうした狭い視点は、高齢者ケアの製品やサービスのイノベーションを阻害し、この分野への参入者を減らしてしまいます。」と、高齢化は財政的に社会的に重荷と捉え、高齢者は被扶養者との見方に疑問を投げかける。