この6月でデビュー8周年を迎えました。半端だね!でも何でわざわざ書いたかって入社しては10周年になりました。僕の予定では今年がデビュー10周年になるはずだったんだけどね。なかなか人生上手くいかんわね。

最初に言っておくけど面白くも何ともないブログだし細かい事が気になって考えが古くて勝手に少し偉そうにしても良さそうな感じになったと勘違いしてる私だから書いた事だし若者は読まない方が良いかもよ!そもそも最初じゃないし。

デビュー10年になるはずだと言った妄想の誤差の間はお酒作ったりカレー作ったり鬱憤貯めたりしてたね。今でも忘れないよ。最初のプロレスキャノンボールを見た時の悔しさ。俺本当はこの現場にいたかったんじゃないの?って。だからプロレスキャノンボール2014に参加出来た時の喜びはやばかったね。あれもう4年前なんだね。そら老けるわな。

でもね、お酒作ったりカレー作ったりしていた時間があったから今の私がいる訳だ。その全ては無駄じゃなかった。いや、全ては言い過ぎかな。よしんばほとんどは無駄じゃなかった。

信じられないかもしれないがレフェリーになれた一因はお酒作ってた時に仲裁に入った喧嘩の話が松井さんの耳に入り「度胸もあるみたいだし」って言われたからだ。
それこそ先日の鈴木みのるさんの大海賊祭に出させて頂いたのもお酒作ってた時代があったからだ。

多少なりの苦節の末にデビューさせて頂き、初めて出させて頂いた他団体さんはアイスリボンさん。何度か呼ばれる中で信じられないくらいダメな日があった。裁き慣れていない選手の慣れない動きに全くついて行けず、まぁ分かりやすく言えば試合の邪魔をしてしまった。その大会に出ていたDDTの選手を観に来ていたDDTのお客様の表情から「ちょっと、大丈夫?しっかりしてよ!」そう読み取れる気がしたくらいダメだった。

翌日のオファーも受けていたが正直迷惑をかけてしまうかもしれないと思い断られても仕方ないと、さくらさんに「明日も自分で大丈夫でしょうか?」と聞くと即答された。「お願いします!」

その数年後、とある選手と飲んでて聞いた。「あの日のミーティングでさくらさんは、昨日確かにミスしたかもしれないけど木曽さん朝から設営頑張ってたでしょ?大事なのはそういう事なんだよ?と言ってました」と。(もっと言って)

あの日はもう今の自分に何が出来るか、それしか考えられなくて。とにかく必死で。でもそれは今でもあまり変わらなくて。実はそこが大事なんじゃないかと。

ある先輩レスラーがおっしゃっていたそうだ。「どこに行っても自分が一番下だと思って仕事しなよ。そうすれば間違いないから」と。まぁ僕は今はもう楽な仕事選んで仕事しているふりしかしていないがな!でもその先輩レスラーがおっしゃっていた気持ちこそが一番大事なのではないかと。

「今と昔は違うから」それは分かる。でも昔から頑張ってくれていた先輩方がいるから今がある。先輩方が苦労して紡いで来て下さった歴史があるから今がある。何故後楽園ホールで、何故両国国技館で、何故北沢タウンホールで割と華やかにデビュー出来たのか?

「何であいつは…」「何で俺ばっかり」それも分かる。でもあいつも俺の知らない所で苦労してる。俺が知らない辛さをあいつは知ってる。そうじゃなかったら羨んだり妬ましく思ったりする地位にあいつはいないと思うYO!

「やったもん負け」って思ってるうちは勝てないよ。苦労とか努力すれば必ず報われるとも思わないけどほとんどの報われてる人は苦労とか努力してると思うんだな、多分。理不尽とか乗り越えてるんだな、きっと。私は何にもしてないからこのザマだけど。

例えばDAMNATIONに入る前の遠藤は本当によく働いてて。最後の最後まで一番下の子達と残って仕事して。若手に若手の鏡とか言われてたと記憶してるのよね。でも練習生時代の遠藤を私は骨の髄まで追い詰めた事があって。それはたった一回の仕事が半端だったから。でもこのまま変わらなかったらこの子はダメになると思ったんだよね。結果多分ここ数年まで彼は私の事相当嫌いだったと思うのよね。あ、今も嫌いかも知れないけど笑
でももし彼が若手の鏡っぷりを見せた中にほんの少しでも「木曽がうるせぇからちゃんとやらなきゃな」って思いからでも仕事してたなら私がこの世に産み堕とされた意味はあったね。全く関係無いかも知れないけどな!

まぁ何が言いたいかって今その鏡になれてますか?って事。どこか逃げ道作ったり言い訳してないですか?僕はしてるけど!

先輩達が築き上げて来た道があるから今がある。DDTって名前があるから今があるのです。それは絶対に忘れちゃいけない。
そしてあいつは俺が知りもしない苦労してて悔しい思いしててそれでも頑張ってるんです。それも考えなきゃいけない。今ある場所がいつまでもあると思っちゃいけない。今優しい人がいつまでもいると思っちゃいけない。信じられないくらい呆気なくその日は来て、もうその日に気付いても遅いのです。

償う事さえ出来ずに今日も痛みを抱いて欲しくないのです。夢中で駆け抜けるけれども明日は見えなくなって欲しくないのです。勝利も敗北も無いまま孤独なレースは続いて欲しくないのです。ミスチル偉大やな。

若者のすべて。

何故急にこんな事を書いたかと言うと、まだ終わらないのです。洗濯が。風乾燥までしないと明日までに乾かないのです。明日も試合なんです。プロレス界入って思う事は本当に洗濯が辛い!俺だけが辛い!何であいつは辛くない!ちっくしょー!

あ、まだ洗濯終わらないから録画してた月曜から夜更かし観よっと。
ではまた!