今は集団ストーカーという訳の分からない犯罪にあってますが、二十数年前の4月は大学入学に心弾ませていました。いや、不安も大きかったかな。
私が一人暮らしを始めたアパートは、風呂なし、エアコンなし、洗濯機置き場なし、ベランダなし、トイレ和式、和室、築年数不明の木造アパートでした。平成です。
下見に行った時、私は気に入ったのですが、両親と大家さんにまで反対されました。
大家さんいわく今まで女の子が入居したことないと。
でも、2階角部屋で日当たりも良かったし、遠くから下見にきて疲れて面倒くさくなってたのでそこに決めました。
まあ、住めば都ですよ。
まず厳重なセキュリティ。目の前の道路は砂利道で、歩く音が聞こえるし、その先は行き止まりなので基本住民しか入って来ませんでした。
2階に上がる階段の真横に、大家さんの自宅の玄関(夏は開けっぱなし)と居間があり、私の玄関ドアの目の前が大家さんの2階ベランダでした。
アパートの住民は同じ大学の学生限定で身元もバッチリ
女は私だけでしたが。
夏が近づいてくると、大家さんが夜窓を開けて寝るのは危険だからとエアコンを付けてくれました。秋になると庭で取れた柿をくれたり、優しい大家さんでした。
家賃が手渡しだったのが唯一の欠点でした。
みんな生活様式が似通ってるので、友達数人と夜遅くまで酒盛りしても苦情もなく、自宅から通うのが大変になった友達が住み着いてても怒られなかったですね。
普通の社会人も住んでるアパートで暮らしてた友達は苦情出てたりしてました。当然だと思います。
学校から帰宅したら、友達と知らない人がご飯食べてたりしてましたが気にせず一緒に食べたり、今思うと雑な生活してました。
夕方、ベッドで横になって本を読んでると、ラッパの音が聞こえてきて、お豆腐売りに来たんだなぁと思いながらウツラウツラするのも幸せな時間だったと思います。