Xmas時期にプレゼントされたDVDがかぶったとやらで
お友達から↓硫黄島からの手紙(邦題)を頂きましたDVD

名前だけは知ってましたが、この頃重い作品は避けていた事と
加えて・・アメリカ製作の戦争もの映画がどうも苦手な事もありきらい
この作品も友人から回ってこなければ自ら観る事はなかったかもしれませんが
あくまでも良作や凡作の感想というのは個人の受け取り方次第だとは思いますが
個人的には、ハリウッド製作の戦争ものの映画でも、鑑賞後も後味が悪くありませんでしたキラキラ

むしろ、日本人にとっては非常に繊細なトピックである、一億玉砕、皇国の為に戦う精神など、
その点などもよく考証されてたのではないかと思えました。

(日本人スタッフが描いたらまた違った雰囲気になるかもしれませんが)



硫黄島からの手紙 特別版

¥3,582


恥ずかしながら・・太平洋戦争末期、硫黄島の戦いが最後の激戦区だった事も知りませんでしたので
観終わってから少し調べたのですが


史実は、アメリカ側の世論でたったの三日で落とせると計算していた硫黄島の戦いは、実際はアメリカ留学経験のあったハーバード卒の合理主義者、栗林中将の巧みな戦術によって予想外にも36日もかかっていた事・・
それによってこの戦いでアメリカ側の兵の損害が日本側のその数を上回っていたかつて例のない稀有な戦いだった事など

その辺りの↑予想に反してアメリカが梃子摺る事になった様子や栗林中将の戦術の具体的な詳細や、そこまでいったら実際の戦時下はきっと目を当てられない程 不潔で不衛生で凄惨な様相や切実さがあまり描かれてはなかったようには思いますが

↑それを抜きにしても、改めて戦争の愚かさ、恐ろしさ、悲哀をまじまじと考えさせられました。。


旦那さんと一緒に鑑賞したのですが、嵐の二ノ宮さん?が出てきた瞬間、この状況、この環境にはまるで不似合いな、いかにも第二次世界大戦後の何不自由のない時代に生まれたわがままそうなキッド??が何故この配役に?切羽詰った大変な様子がまるで感じられないξと最後までうるさかったのですが笑

西郷役の二ノ宮さんは銃もまともに撃てない、古参体質の上部への反発心あり、玉砕したくない、愛する家族のもとに帰りたいと・・
そんな片鱗を少しでも垣間見せたら自決を強いられてもおかしくなさそうだったあの時代に、そういうタイプに描かれていたところが、あの映像には似つかわしくないと思わせる何不自由のない時代のキッドの雰囲気と若干かぶっていたのかなと
個人的に最初は違和感を感じた二ノ宮さんの配役も、後半にはしっくりきてたような気がします。


非情な戦術もそうですが、投降した日本兵を無情に撃ち殺すようなアメリカ兵の非情さも描いていたところにはフェアさを感じました。

戦争というのはどちらかがではなく、参戦した国全てをクレイジーにさせるものだと思うので
諸外国の方々が感じた、当時の日本の軍国主義、皇国の為に的な愛国心ぶりを、物凄くクレイジーにというよりはアッサリめのクレイジーさ加減に仕上がっていたところも良かったです。


完全には史実に沿われて描かれてないような事を書いてしまいましたが
あくまでも映画ですし、メッセージ性のある良作だと思います。
この映画を観て、クリントイーストウッドの他の作品にも興味が沸いてきましたッ


先日 旦那さんが二部作のもう一本の方、父親たちの星条旗(邦題)を注文したので、一緒に鑑賞しようと思いますWハート4

日本人の製作スタッフが描くとまた大分違ってくると思いますが、かつては敵国だった日本に対して
当時の兵士の心理をよく考証されてた事に、クリントイーストウッドの懐の深さを感じましたWハート


まだまだまとめ足りませんが、当時 諸外国の方々からどう思われていただろうが・・
先人たちあっての今旗なのだという事も思いました。