リーマンショックと酷似▶︎債券マーケットからの警告 | nikkei225 リアルタイム マーケットプロファイル 日経225先物 運用システム売買 

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海外ヘッジファンドマネージャーとして日経225 先物 為替 債券 オプション と付き合って20年。エッジと最大資金管理とルールが全て。マーケットプロファイルや独自のシステムを活用して生き延びてきました。株式システム売買のプロフェッショナルのブログです。

僕は、大昔から「#マネーマネジメント」と「#アルゴリズム取引」だけを叩き込まれて来たから、

良く、

「相場がどうなると思いmath?」

とか聞かれて困るんだけどw、

幾つか、「定点観測」で追っかけているデータがありmath。

基本的には「債券価格」と「マネタリーベース」death。

昨日の雇用統計。

昨年末の米国金利利上げ、日銀のマイナス金利導入と、

色々慌ただしいdeathが、

僕の景気分析の結論を言うと、

現在、景気(マーケット)は、「フのホ」くらい、「危険水域」に達していると思いmath。

第一の理由は、

twitterでもチョコチョコ触れていmathが、「長期金利の下落」death。

景気が先行き「悪い」と、

コメンテーターや、ストラテジストが能楽垂れても、

「長期金利は下落」しmath。

マーケットは、僕と同じ位、正直death。

長期金利は、下に、「米国10年債利回り」の「10、5、3年のスパン推移」のグラフがありmathが、

過去、例外無く、「景気減速前」に長期金利がピークを打ちmath。

去年、既に、長期金利は、ピークアウトしていmath、、。

昨日も下げました、、。
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一方、これも毎度のパターンdeathが、

短期金利(FFレート)は、例外無く、長期金利にディレイして連動しmath。

多分、役人(frb)が決めてる事だからだと思いmath。爆

今回は、外部環境と言うか、他にも幾つか、特徴的な事象(事実)がありmath。

一つは、「ドル高」。

ドル円では、そこまで感じないかもしれないし、

昨日も大きく円高に傾きましたが、

新興国通貨に対して、強烈な「ドル高」になっていmath。

二つ目は、「スワップスプレッド」が異様に低いと言う事。

スワップスプレッドは(知らなくてもマーケットで儲ける事は出来るw)、

変動金利を固定金利に変える為のデリバティブですが、

固定金利は、当然、リスクが無くなる分、プレミアムを支払っている。

まあ、感覚的にも分かるでしょう、、。

スワップ価格は、「その差」で、

スワップスプレッドは、「その差」と、安全資産の国債利回りとの「差」death。

今回のスワップスプレッド低空飛行の意味としては、

「株上昇、景気回復局面でも、常に景気減速懸念がつきまとっていた▶︎長期金利上昇に対するヘッジコストが安かった」

その他の理由もあり得ると思いmathが、

僕の推論を含め、そんな推論は、なんの役にも立たないw。

事実は事実。

マーケットは常に正しい。爆

「長期短期金利スプレッド」で言えば、

今回の「超特殊要因」は、「ゼロ金利政策」だったのは言うまでもありません、、。

これもグラフを載せておきmath。

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これが、昨年末、ゼロ金利解除(金融引締め)に動いたのは、記憶に新しい、、。

短期金利(FFレート)が上昇し、長期金利下落すれば、

スプレッドが縮小するのは、小学生でも分かる、、。

過去の暴落には、必ず「このスプレッド縮小」が発生している。

マイナススプレッドも、、。

今回、マイナスになっていないのは、

昨年、frbの利上げが、チャイナショックを代表する世界経済の減速を考慮してか(本来、それは違法deathが)、遅れたからかもしれません、、。

何れにせよ、長期短期金利で見ると、景気減速懸念が強いっていうのが、

業界の常識death。

そして、「景気減速懸念」の最大の理由は、

ズバリ、

「社債スプレッドの上昇」death。
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少なくとも、僕は、この指標は、必ずチェックしていmath。

「社債スプレッド」とは、簡単に言えば、

会社が銭を借りる金利と国債の金利の「差」death。

金貸しは「ヤバく」なって来たら、金利を上げます(マーケットでは上がります)。

それでも、景気回復が先行き「良好」なら、

長期金利の上昇を伴って、社債スプレッドは拡大しません。

しかし、景気が怪しくなってくると、

最もデカイ市場であり、一番最初に警告を発する「長期金利」が下落し、

金貸し金利が上昇してくると、

スプレッドは拡大しmath。

一般に、景気は、

銀行が、最初、企業のバランスシート整理などを伴って、様子見death。

企業もバランスシート整理に大忙しdeath。

整理が終わる頃に、貸し出しが始まりmath。

ああ、これは一般論deathよ。

企業は投資を続けてmath。▶︎景気回復回復拡大時期deathね。

投資先が無くなると、ペーパー事業に走り出しmath。

例えば、「自社株カイ」とか「m&a」。▶︎去年も色々ありましたね、、。

次第に、貸し手は、タイトになって来た企業バランスシートに対して、高い金利を要求しmath。

景気の最後の「ちょうちん局面」deathね。

つまり、

長期金利、FF金利、社債スプレッドから見ると、

「この局面から崩壊局面に近いのでは?」

っていうのが、僕の景気に対する見方death。

少なくとも、「その準備」はして置いて間違いは無い、、。

断っておくと、僕は、これで、

「全てが読み切れる!」
「ポジションを取ろう!」

なんて発想はありません。

ただ、いくらアルゴリズムオンリーのスタイルでも、

銭と寿命を交換している「社会人」として、最低限、これくらいの事は頭に入れておかないと、

無知過ぎmath、、。

10年債▶︎昨年秋にピークを付け▶︎夏の底値を現在割り込んで来ていmath。

社債スプレッド▶︎リーマンショック後のピークを抜けて来ていmath。

「2007年夏頃と同じじゃないか?」と言われているのdeath、、。

違うのは、

世界経済が既に大失速している事。

同義かもしれませんが、バルチック海運指数が劇的に落ち込んでいる事。

原油はじめとした商品価格が劇的に落ち込んでいる事。

広域貿易加重ドルインデックスが、異様に高騰していると言う事。

日欧が、異次元の緩和を継続していると言う事。

でしょうか、、。