原田芳雄さん。
わたしの大好きな俳優だった。
きょう一周忌。早いね。

数年前、Esquire誌の連載で撮影させていただいたんだが、今でも生々しく印象に残っている。

鮮明に記憶が甦る。

自宅へ伺うと、作務衣を着た原田さんが現れた。

ぶらんこのある庭にはパンチングボールがあり、ボクシングで身体を鍛えるひとりの役者、原田芳雄を捉えた。

囲炉裏のある応接間で何時間いただろう。たくさんいろんなお話してくださった。

連載が始まってまもない時で、こんなにも早く撮影させていただけるなんて、もう願ったり叶ったり。

原田さんの写真もわたしの宝物だ。

原田芳雄のようなひとこそ、役者と呼ぶにふさわしい。