今年も残す所、あと三ヶ月。
先週末に、小学一年生のK斗君のお母さんから
「うちの子、空手にむいてないんじゃないでしょうか?家で、練習させようと主人がやるのですが、本人、やる気が無くて…。で、もう辞めさせようかと…。」

こんな具合に電話がありました。
土曜日の稽古の時に話しをしましました。
拙者:
「お母さん、空手には向いている、向いていないなんてありませんよ。
まして、体格や持って生まれた才能も関係ありませんよ。」
お母さん:「家で主人が自主トレやらせるんですが、本人はやりたくないので、イヤイヤやってます。主人は口だけで、一緒にやろうとしませんし…。
このまま続けても…。」
拙者:「K斗君、空手くるのに嫌がりますか?稽古は楽しそうにやってますが。。?」
お母さん:
「楽しみで稽古には来るのですが、主人はもう、今日で辞めて来いと言ってるんです。」
拙者:「せっかく始めた空手、試合で負けたとか、悔しい思いも、まだ何も試練と言うものも経験していませんからね。辞めるのは良く考えてからでいいでしょう。
空手の稽古は焦る必要は全くありません、ゆっくり続けて行けば変わって来ますから続けさせてあげて下さい。」とお願いしました。

で、
今日午前中に電話があり、
お母さん「主人と相談して、辞める事にします」
拙者:「わかりました、話しあって決めた事なら仕方ないです。」
本心は続けてもらいたいのですが残念です。

しかし、思う事は空手は慌てなくてもじっくり稽古して行けばよいのに、
すぐに、見切りをつけてしまう親御さんをたくさん、見受けられます。

まだ、小学一年生、これから、身体が変わり体力も着いていき、伸びて行くのに、何故親御さんが、自らお子さんの可能性の芽をつんでしまうのでしょうか?
親御さんにも辛坊が必要です。
子供にだけやらせ親は口だけ。
これでは、子供に限らずとも嫌になります。
お父さんが一緒に汗かいてやっての口出しならまだ子供も納得します。
指導する側としては、とても寂しく、残念に思うと同時に、空手を好きにさせる事が出来なかった不甲斐なさを感じます。

K斗君と一緒に入った、N倉君、同じ一年生は週二回に稽古参加するようになり、お父さんは一緒に準備体操から基本をうしろでやってます。

この親にして、この胡ありらり
N倉君は、先日の審査で9級になりました。
いかに、周りの大人が本人のやる気を引き出してあげるかが大事なんです。


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