私の誕生日は7月23日。
小中高生時代は夏休みが始まる頃。
当日友だちに祝ってもらうことは皆無の12年だった。

大学生になって初めての誕生日は試験の最中で、部活も無く同じ学科の仲間たちと一緒に帰ろうとしていた。
大学から最寄りの駅までは通称学バスというバスに乗る。

入学してすぐ仲良くなった仲間は男子3人、女子4人。
私を入れると計8人。
いつも学食(学生食堂)に集まって雑談をしたり、自分たちの作品(小説や詩など)を批評し合ったりしていた。
周りからは、当時話題になっていたドラマ『あすなろ白書』の様だと言われていた。
時間が合えば集い、共に時間を過ごしていた。

そんな8人で学バスに乗って最寄り駅に着くと、一人暮らしの仲間の数人が「買い物したい。」と、駅構内にあるスーパーに寄った。
一人暮らしは大変だなぁーと思いながら、一緒にスーパーに入って商品を見ていた。
買い物が終わると「ちょっとこっち来て!」と、今度は駅に隣接した公園に誘われた。
公園のベンチに着くと、さっき買い物したビニール袋から半月型のスイカを取り出し「じゃーん!お誕生日おめでとう!」と。
「それではスイカの入刀でーす!」と。
あまりに突然の予想外な出来事に頭が追いつかなかった。
でも、とにかく嬉しかった。
一人暮らしの仲間が持参していた果物ナイフでスイカに入刀した。
その後みんなでスイカを持ち「かんぱーい!」
みんなでワイワイ喋りながらスイカを頬張った。
最後は種飛ばし大会で締め。
種が遠くに飛んでは笑い、不発で足下に落ちては笑い、ずっと笑っていた。
出会ってまだ3ヶ月程の仲間たちからのサプライズパーティー。
私は一生忘れない。