不思議サロン

不思議サロン

怪談奇譚不思議のブログです。

私のオカルト的な話しを

 

いつも聞いてくれる娘と

 

最近時間が合わなくて、

 

話したい事が山積みになっていた。

 

先日久しぶりに時間が出来たので

 

カフェでランチをしながら聞いて貰う事に。

 

目を輝かせながら「ねぇ、聞いて聞いて」、

 

席に着くなり思わず口からこぼれてしまった。

 

自分にもまだ乙女の残りかすが

 

こびりついていたようだ。

 

焼き菓子の香ばしい香りと

 

淹れたてのコーヒーの香り。

 

客がひしめくおしゃれな午後のカフェ。

 

店内はかなり混雑していて、すぐ隣に

 

座っている人との距離が近い。

 

私が不思議な夢を見たというと娘は

 

「夢って言えばね、私もこんな夢を見たわ」

 

言いながらスマホを取り出した。

 

娘の夢と言えばいつも興味深いので

 

どんな夢を見たのか楽しみである。

 

「結構面白かったからさ、

 

ひょっとしたらこれ、

 

小説になるかもしれない!!」とも言っている。

 

忘れないように目が覚めるとすぐに

 

スマホのメモに書き残したという。

 

「読むね」

 

言うとすぐに娘はスマホの画面に目を落とした。

 

「私さ、あの5人を殺しちゃおうと思うんだよね。

 

どうやって殺すかいろいろ考えていて、

 

ようやく良い殺し方を思いついたのよ」

 

周囲を憚る事なく血なまぐさい事を口にしている娘。

 

が、ここは公衆の面前なのだよ。

 

両隣に座っている客が怪訝そうな顔で

 

一斉に娘を見た。

 

娘はそれに気づかず、殺す殺すと言っている。

 

私はすかさず

 

「ちょいちょいちょいちょい、

 

読むからスマホ貸して」と娘に言うのだが

 

聞こえていないのか、

 

どっぷり小説の世界に入ってしまっている。

 

「誰にも気づかれず人を殺す方法とは、

 

一体どんな方法なのか? 興味を持った私は」

 

「待て、ちょっと、それ読むって、

 

読むからスマホ貸せって」

 

「5人も一度に殺すなんて。。。」

 

まだ続けている。

 

「おーーーい!!!」たまりかねて私は

 

娘に向かってふきんを投げた。

 

へ? 顔をあげた娘。

 

私は小声で周囲を見回しながら

 

「声がデカイって、読むからスマホ貸して」と言うと

 

ようやく気が付いて恥ずかしそうに

 

スマホをこちらに寄越した。

 

読むと、そんな内容が淡々と書かれていた。

 

友達が急に5人を殺そうとする夢だったそうだ。

 

ほ~。

 

今度は私の番である。

 

「私の夢の話を聞いてー!」

 

**夢の話し**

 

真っ青な空を眺めていた。

 

誰かが横にいるみたいなのだが私には見えない。

 

声だけが耳に届く。

 

その人はこう言った。

 

「4次元に意識を飛ばしたいと思って

 

上ばかり意識してるでしょ、それ、

 

違うよ」

 

私はここ数年幽体離脱をして

 

4次元を垣間見ようとしているのだ。

 

それを家族は「昼寝」と言うが。。。笑

 

目を閉じて、すーっと上に意識を持って行き

 

4次元に行く。。。はずなのだが

 

中々どうして、事は簡単にいかないわけで。

 

そんな私の思いを知ってか知らずか

 

夢の中のその人は私に教えてくれた。

 

「じゃあ、どうしたら良いんですか?」

 

私が聞くと、

 

「斜め上に意識を持って行くんだよ、

 

こういう風に」と言って目の前に

 

ベージュっぽい球体を見せてくれたのだが

 

うまく説明する事ができない奇妙なものだった。

 

4次元は斜め上にある。。。

 

 

その夢は今もはっきりと覚えている。

 

何度か試してみるのだが、

 

斜め上に意識を持って行くのは

 

意外と難しい事を知る。

 

いつも読んでくれてありがとうございます。

 

怖い話・不思議な話を募集しています。

 

X始めました↓

むらさき (@murasaki1974) / X (twitter.com)