還暦過ぎて料理生活家<旧:口中の幸い> -15ページ目

ボディボードと母の実家と岩の井 <岩瀬酒造・千葉県御宿>

この週末、ボディボードを本格的に習った。先生は世界を転戦するプロのボディボーダー、マミちゃんだ。


鴨川にあるサーフショップWind Bagは、娘の世代ならおじゃ魔女ドレミで有名な漫画家、高梨先生夫妻が経営する。かみさんが仕事上の知り合いで、この夏初めてお邪魔させてもらった。


土曜の午前中は娘と共にマミちゃんの個人レッスン。午後は親子で波に乗り、そして夜は行く夏を惜しんでもう10年も連続で開催されているというBBQ大会! 横浜からバンドも呼んで、高梨店長(先生の旦那)も毎年コミックバンドで登場(笑)。最後はこれも毎年恒例というパトカー出動で、若者パワーに圧倒されながらも気持ちよく缶ビールを飲み、二日酔いも無く翌日も練習の成果を見せん!とばかりに波に乗ったというわけです。


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さて、ここからが閑話休題


日曜のボディボードは午前中で切り上げました。もちろんその理由は、帰りの道すがら酒蔵に寄るため! 実は僕の母親の実家が御宿にあり、小さい頃から毎年訪れていたにもかかわらず、かの有名な岩の井岩瀬酒造には一度も行ったことが無かったのです。しかもその母の実家は酒屋ベースのスーパーマーケットだったにも関わらず! 店に掲げられていた岩の井の看板なんて、ホントに幼稚園のころから目に焼きついているのに(苦笑)


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いやー、岩の井の岩瀬酒造がこんなところにあるとは。駅の近く、いつもクルマで通る道からちょっと入ったところ。広い敷地に中々味わいのある建物が建っています。


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前日に連絡したら、日曜なので休みだけれど、誰か家にいればお酒は売ってくれるとのことだったのですが、鴨川を出る直前に電話をしたら、快く迎えてくれました。大きな母屋に入って見ると、岩瀬社長が新聞を読んでました(笑)


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ずらっと酒が並んだ事務所で岩の井 純米原酒 山廃仕込み古代黒米酒を購入。少し世間話をしながら、夏場は閉めている酒蔵ですが、ちょっと見せてもらえますか?と言ってみると、これまた快く案内してくれました。


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これが麹室。こちらでの製麹は床麹法だそうです。


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暗かったのでかなりぶれてますが、こちらが蒸し場。実際作業する時はどんな配置になるんでしょうかね?

途中で来客があったので、僕は早々に引き上げましたが、休みにも関わらず相手してくださって嬉しかった。


で、今日。これも地元で獲れたカマスの開きを肴にさっそく純米原酒 山廃仕込みを飲ってみたというわけ。


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それにしても小さい頃、夏に御宿の母の実家に行く事は本当に楽しみなイベントでした。夏の浜の独特な陽光とうまくいえないのだけれど、特別な青空。岩瀬酒造の煙突を見上げると、あの千葉の夏の青空と雲が広がっており、小さい頃から変わらない陽の光が照りつけていました。そんな御宿の町の山廃純米です。


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この日の夕餉についてはまた明日。


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岩瀬酒造

住所 : 夷隅郡御宿町久保1916

tel : 0470-68-2034

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Wind Bag HP

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意外や意外!ジンギスカンと大治郎の幸せな関係 <幾寅・後楽園><大治郎 迷酒>

ジンギスカンがブームです。東京でも続々新店オープン。本場北海道の名店でたらふく喰った経験のあるTOMとしては「けっ!」てなもんです。(ちょっとタカビー:笑、および死語:爆)


ところで、水道橋に焼肉の名店があるのですが、その「京城」という店に年に一回くらい友達と集まります。生でも美味な焼肉を堪能する至福の会なのですが、今回お盆休みに企画してしまってなんと京城さんお休み。代替案として浮かび上がってきたのが後楽園にあるジンギスカン屋の幾寅なのであります。実はここ、ジンギスカン屋のくせして日本酒の揃いがなかなか。下手な焼肉屋にいくより、ブームに乗りましょー!と連日の宗旨替えのTOMであります(苦笑)。


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この幾寅、日本酒は全て純米酒! いやー珍しいですよね、こんなジンギスカン屋。で、とりあえずビールのあとに頼んだのが、大治郎 迷酒(純米吟醸 無ろ過生原酒)


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これがねー、すばらしくジンギスカンと合うんですよ。上立ち香はほとんどありません。味を構成するのはほとんど苦味と酸味。これだけ書くとなんともとっつき難い酒のようですが、何故かはわからないのだけれど、この苦味と酸味だけですごいボリューム感を出していて、不思議だなーと思ってもう一度飲むと、やっぱり苦味と酸味だぁ、と思い臭味十分のバラ肉なんぞを喰い、そしてまた飲んで、旨い苦味だなあ、とひとりごちてさらに生ラム肉なんぞを焼いて、羊とは思えないクセの無さに、大治郎に負けてるゾ、なんて思ったりするわけです。


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事実、その後に頼んだ金澤屋 特別純米なんぞは、はっきり言って水ですね、ジンギスカンの前では。さらに黒龍 純米吟醸なんかを頼んでみますが、やはり大治郎の男らしい割り切った押し強さの印象が強く残っていて、香りありすぎー!なんて感じなんです。


うーむ、大治郎 迷酒恐るべし。なんかこうやって書いていたらまた飲みたくなってきた。でもジンギスカン屋のあのシチュエーションゆえの印象だったのかな?なんて急に弱気になってしまったり。こんどゆっくりと自宅で飲んでみたいです。


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幾寅 ぐるなび
電話:03-5840-6757

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大治郎については最近

「はんなり・・・」 さんや

「日本酒ブログ(由紀の酒) 」 さんに

エントリがありましたね

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生貯もアリなんだ、と宗旨替え <いづみ橋 純米吟醸 無濾過 生貯蔵 青ラベル>

蔵元で買ってきた、 いづみ橋 純米吟醸 無濾過 生貯蔵 青ラベル、飲んでます。はっきり言って気に入った。

冷やして、冷やで、上燗で、ぬる燗で、燗冷ましで飲んでみました。


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田崎真也氏風に言うなら(笑)、上立ち香は冷やから冷やしてはカッテージチーズのような香りがメイン。これが燗するとバタービスケットのような香りに変化します。含み香は共に卵系の香りがしますが、燗ではカスタードのような甘さが際立ってきます。お味の方は米の旨みがしっかり。さほど酸を感じないので、存分に味わえます。しかし、決してキレが悪くないところがえらい。いや、旨いなあこの酒。それに燗冷ましが旨いので信頼してよい造りなのかと。


開栓直後、ワインのテイスティンググラスで飲んだときは、木の香りやグリーン系の風味も感じてそれもまた好きな感じだったんですが、開栓後一週間の冷蔵保存でのこの変化も嬉しい誤算です。平成15BY、今年8月瓶詰めゆえの味ののりがバッチリです。


しかし、この生貯というのが今ひとつ理解できないんですよね。「生」とでかでかと書かれたどうでもいい300mlの酒にこの生貯が多いからそう思うんですかね。こだわりのない居酒屋なんかにおいてあるアレです。たいていヘタレな酒ですよね。


さき生とも言われる、この火入れせずにタンクで貯蔵~熟成にどういう意味があるんだろうと。やはりいづみ橋の場合は、その生での貯蔵熟成もちゃんと考慮した造りということなんでしょうかね。ちゃんと熟成度合いをチェックして、いいタイミングで火入れ出荷ということなんでしょうね。それゆえのこの旨みののりなんでしょうかね、きっと。


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この手のクリーム系の香りを持ち、米の旨みも味わえる酒は、日本の家庭で一般的な多国籍料理献立に結構合うんじゃないかと思うんですよね。この日は埼玉の実家の庭で採れた新鮮なゴーヤでつくったチャンプルー。遅く帰るお父さん用の温め直し、かつ島豆腐じゃないので水が出てしまってますが、お味はバッチリ。


苦味がなく甘みが多いこの酒と、その意味では補完的な関係。言ってみればワインにおける料理との合わせ方になりますね。一方、このチャンプルーは卵をきつくは炒りつけてないので、その生っぽい卵の風味はこの酒のキャラクターにぴったり。悪くないです。でも日本酒としては相互に高めあう関係の料理の方が相性はいいでしょうね。やはりクリーミーな料理とあわせてみたい。といいながら翌日はいかとプロッコリーのアンチョビ炒め(笑)。もちろん合わなくはないですが、これには火入れ熟成の男らしい酒で食べたい。


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というわけで、グラタンでも作って飲みたい生貯蔵酒。生貯蔵酒というだけで敬遠するのはやめようと思ったいづみ橋 純米吟醸 無濾過 生貯蔵 青ラベルでした。


参考までにスペックを

アルコール分:16度以上17度未満
使用米:海老名産山田錦100%
醸造年度:平成15年酒造年度(2003BY)
精白歩合:麹)50% 掛)55%
日本酒度:+6
酸度:1.5
タイプ:無濾過、生貯蔵酒


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泉橋酒造(株)

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バレエのあとで小津監督にあやかるサンマーメン <海員閣>横浜

このところ日本酒や下町以外のエントリが多く、恐縮です。
と言いながらまたまた。


昨日の日曜日、横浜の県民ホールまで家族でバレエを観に行った。ルジマトフ&レニングラード国立バレエ。「白鳥の湖」から「眠りの森の美女」「ジゼル」など、定番のハイライト集というプログラム。小学4年生の娘に初めて見せるにはちょうどいいと思ったのですが。。。


「どうだった?」と聞けば、あからさまにつまらなそうな顔をして「うーん。なんでこれ観に行くことにしたの?」ときたもんだ。この夏休みには国立劇場まで親子歌舞伎教室というのにも連れて行き、市川右近の「義経千本桜」宙乗りも見せたけど、やっぱり同様の反応。


「お前、将来デコレーターになりたいってのはウソだろ!!」と言ってやりたくなりますが、バレエや歌舞伎が悪い思い出になってもイカンと思い、ぐっとこらえます。まあ、親と子なんて昔からそんなもんだったんでしょうかね。親の思うように子は育ってくれない。子の本当の適性を見極めるというは、意外と親自身の修養だったりするのだなあ、と実感した次第。


で、バレエは6時に終わり、久しぶりの横浜となれば中華街!なんですが、 実はわたくし、小津安二郎監督を大リスペクトしてまして、小津安二郎と中華街とくれば、もちのろんの海員閣なんであります。その昔小津監督はこの海員閣で出す、生馬麺(サンマーメン)というのが好きで、足繁く通ったそうなんですね。まだ行ったことが無かったので、ぜひ今回訪れてみようということに。


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海員閣は細い路地(香港路)にあります。小津安二郎のエピソードを省いても有名店の海員閣。その細い路地に行列が出来てました。回転は割と速く10分ほどで入店。2階の座敷に通されました。イヤーいい雰囲気です、普通の家みたいで。ホール係のおばちゃんも気さくで店の雰囲気にぴったり。(こちらも気さくに応対しないと、ただぶっきらぼうなおばちゃんという印象を持つ人もいると思うけど)


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早速生馬麺と名物のシューマイを頼みます。小津監督が食べたかの生馬麺とついにご対面。お味はというと、これがなんともまったりしたやさしいお味。生馬麺についてはこちらのブログに詳しい のですが、早い話が野菜と豚肉のあんかけソバです。お店の印象と違わない、ちょっと家庭料理の雰囲気があるラーメンです。小津監督の当時は70円だかで、もっとも安いメニューだったそうですが、今も700円で一番安い。


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シューマイはほとんど肉団子の皮包み蒸しといった風情。これもがっつりとした食感ながらやさしい味付けです。八角の香りが効いてますが、娘もガシガシ食べているところをみると、ちょうどいい加減なんでしょう。で、この店のキャラクターがわかったような気がしました。もっと唸るような旨さの店もたくさんあるでしょうが、この店にはほんわかした空気が店にも料理にもあるんですね。


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その後、酢豚と海老のすり身揚も食べて、大満足で帰路に着いたと。娘もバクバク生馬麺を食べてましたし、酢豚もウマイウマイと一人で食べるし、まったくあなたは何しに横浜まできたのか!(苦笑)。


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海員閣

住所:横浜市中区山下町147
電話:045-681-2374

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東京生まれ埼玉育ち、現東京住まいの地元酒とは? <寒梅酒造>

東京生まれ埼玉育ちで、今再び東京に住む身として、地元意識がどこにあるかというと、少々考えてしまう。練習グラウンドが住まいの隣にあるとなれば当然FC東京を応援し、味の素スタジオまで観戦にも行く。一方あまり興味はないけれど、今真っ盛りの高校野球なら、高校時代を埼玉で過ごした身としては、各学校の名前やプロフィールについての認知度がまったく違うので、やはり埼玉の高校になんとなく思い入れてしまう。

以上はほんの一例に過ぎないけれど、いろいろな場面で一貫性のある地元意識を持てる場面が希薄だなあ、と思うことが多々あるんですね。


この盆休み。親の住む埼玉県鷲宮町にちょっと帰った。今まであまり興味がなかったのだけれど、近所に酒蔵はないものかとネット検索してみた。蓮田市まで行けば、かの神亀酒造があるが、意外や隣町の久喜市に寒梅酒造 という1821年創業の古い酒蔵があることを知った。しかも生もと造りも行っているらしい。蔵見学も行っているようだ。


現在居を構える江東区にもちろん酒蔵はない。23区にだって北区に小山酒造という酒蔵があるだけ。実家から車で10分ほどのところにある古くてそれなりにこだわっていそうな酒蔵。すでにそれだけで思い入れたっぷりである。


12日の金曜日、夏場ではあるけど、早速翌日の蔵見学を申し込む。が、残念ながらこの日からお盆休みとのこと。そりゃそうだ、自分もお盆で帰省してるのだった!と納得。それでは!と、なにしろ酒を買うだけでもこれから行ってみよう! が、販売所は17時までだという。もちろん明日から販売所もお盆休み。今の時間17時5分!! これは完全にアウトだあと思ったのだけれど、電話の向こうの女将さん風の方は、これから来店してもいいという。ううーっ、嬉しい!


早速車を飛ばして行った次第。行く途中で雷雨となり、車から降りて裏口から入っただけで、結構ずぶぬれ。いやー、しかし駅から歩いて2、3分のこんなところに、こんなに広大な敷地の酒蔵があったとはとびっくり。なぜ今まで気がつかなかったかなあ?ホント不思議。販売所になっているその建物はかなり古く、昔のラベル(商標)が軒の上に掛かっている。学生時代からこの前は何度か通っているはずなのに、まったく気にも留めてなかった。人間、自分が見たいと思っているものしか見てないもんですねぇ。実感しました(笑)


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店舗、および正門は、やはり旧街道に面している


で、結局「寒梅 生もと仕込み 純米吟醸」(4合 1575円)と、埼玉県で十年かけて開発された酒造好適米「さけ武蔵」と、埼玉酵母「埼玉C」で醸した「寒梅 純米吟醸 彩の国」(4合 1575円)、そしてその日飲みの「特別純米酒 さくら草」(300ml 441円)を購入。長らくこの地に住みながら、初めて寒梅という酒を飲むことになりましたのさ。


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「特別純米酒 さくら草」はその日実家で飲みました。この日は外食だったので、行く前と帰宅後に飲んでみたんです。正直これは今ひとつ。アルコール度数14度のわりにアルコールの熱を非常に感じて、香りや旨みがあまり感じられない。なんとなく普通酒っぽいキャラクターなんですよね。ちゃんと食事と共に飲まなかったのがいけないのかな? でも300mlだったので、飲みきってしまいました。だから開栓後の変化はわかりませーん。


というわけで、期待と不安を胸に、「生もと仕込み 純米吟醸」と「純米吟醸 彩の国」を持って東京に戻ってきたというわけ。この二本のご報告はまた後で。


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左:軒の上に掲げられた昔の商標。「読めない」との顧客の声があり、現在のロゴにしたらしいのだけれど、デザイン的にはこちらの方が圧倒的に優れていると思う。 右:駅前にこんな広大な敷地があったとは!灯台下暗し。


#この間泉橋酒造で買ってきた「いづみ橋 純米吟醸 無濾過 生貯蔵 青ラベル」は少し味見してみました。中々旨い酒でした。詳しくはまた後日。今日はもう眠い。プールに墓参りとハードな帰郷でした。


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寒梅酒造

住所:埼玉県久喜市中央2-9-27
電話:0480-21-2301

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がっつりくどい系には歯止めが効かない <ワインバー&ダイニング アール R>

もちのろんで日本酒コンシャスのTOMですが、その他の酒も好きです。(酒なら何でもというウワサもあり:笑)
食べ物だって、和食以外でも何でも食べます。作ります。(ただの食いしん坊というウワサもあり:苦笑)


東銀座周辺のランチレポートが充実でいつも参考にさせていただいている「ONとOFF」 さんにエントリーがあった ワインバー&ダイニング アール Rの、チーズたっぷりのパスタの写真を見たら、無性に食べたくなってしまいました。この手のくどくてがっつり系の食べ物って、一度食べたいと思い始めると、もう居ても立っても居られなくなるんですよね。なんかこう、人間の隠れた欲望を露にさせられてしまったような感じで、どうも歯止めが効かなくなる。


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「ONとOFF」の霞町さんが食べたのはとろけるチーズのスパゲッティー〔ピリ辛トマトソース〕だったけれど、僕はちょっとズラしてフレッシュトマト&とろけるチーズのスパゲッティー〔ガーリックオイル〕に。これはもうご想像のとおり、温かいカプレーゼのパスタってお味です。歯止めが効かなくなっていた欲望もすっきりと収まる、ガツンとチーズの味を味わうパスタでした。こういうシンプルなパスタもいいですな。もしかしたら微妙な隠し味とかあるのかもしれませんが。。


で、霞町さんがわざわざ聞いたけど忘れてしまったというこのチーズの名称。聞いてきました。ステッペンだそうです。昔はドイツモッツァレラチーズとも呼ばれていたチーズみたいですが、ウォッシュタイプではなくてセミハードタイプのチーズ。牛です。


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こんなサラダと飲み物がついて1000円はお値打ちかと。


このワインバー&ダイニング アール R。昼でも赤白それぞれ2種類、スパークリング1種類の計5種類のグラスワインが飲める。しかも600円くらいから。夜になると常時6~8種類のグラスワインがあるらしい。ボトルも3000~4000円くらいとお手ごろ。料理も1000円以下のものがほとんど。うーん、結構使い勝手がよさそう。一度夜も行って味見してこようかな。


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ワインバー&ダイニング アール R

住所:東京都中央区新富1-5-6

電話:03-3297-2622


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もっと広まってしかるべし!熟成酒の燗 <小笹屋竹鶴 純米原酒番外編 12BY>

熟成酒の燗。やはり日本酒が好きで興味のある人しかやらないですよねぇ。でももったいないです、それでは。もっと一般的に広まってしかるべきだと思いました。小笹屋竹鶴 純米原酒番外編 12BY。割り水燗でいってみました。10%くらい南アルプス天然水を加水。上燗です。


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アルコール度数が下がることで甘み、そして生を常温で飲るときの熟れた果実のような含み香はやや後退し、蒸れた米の香りと熟成に伴う酸が立ってきます。うーん、大人の酒だぁ。


この日の料理は、まぐろの湯引きや、にんにくを漬け込んだごま油で和えたきゅうりの塩漬け、牛しゃぶサラダなど。小笹屋竹鶴 純米原酒番外編 12BY割り水燗は、意外やどれとも好相性。今度はもうすこしクリーミーな料理とも合わせてみたくなった次第。


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〆のトマト雑炊を食べれば、晩御飯としてのキレもバツグン。夏に燗酒が無理なく旨いメニューでした。

#トマト雑炊は件の幕内秀夫さんメニュー。つまり「粗食のすすめ 夏のレシピ」掲載のもの。飲んだ後にぜひお試し願いたい、夏の雑炊です。生姜の香りとトマトの風味が絶妙!

木の上の風呂とハレルヤの旅

ちょいと小田原方面に旅行に行ってました。ナチュラルリゾート 星ヶ山 というところで、木の上の貸し切り風呂がある!というので、入りたくなったというわけでして。


この宿、みかん園地の転換促進のため、神奈川県と小田原市が総事業費の一部を補助して生まれたもので、ログハウス貸切でこの季節一泊一人14000円程度(二食付き)と、割とリーズナブルな設定。こうした半公共の宿はねらい目ですね。


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これがログハウスのテラス。到着するなり当然ながらのビール(笑)。


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こいつがウワサの!?ツリー風呂。温泉じゃないのが残念ですが、家族で入れる貸しきりがうれしいですね。湯船のほかに椅子とテーブルもあって、もちろんここでも裸でビール!


さて、閑話休題。旅に出れば当然酒蔵には寄らないといけない(?)ですね。今回は、帰りがけに海老名にある泉橋酒造によってきました。冬場以外は見学が出来ないのですが、酒友館という客向けの販売所があって、若奥さんと思しき人が対応してくれます。


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この泉橋酒造は、近隣の米農家と契約して、全量の80%の米をまかなっている酒蔵。数年前から自社田での栽培も開始し、ハレルヤの会と称して、一般の人々を集めての田植えや収穫などのイベント行っているんですね。ということで、今年の収穫祭には都合がつけば行きたいなあ、と思ってるんです。しかし去年は1000人もの人が集まったとかで、運営も大変になってきてしまったとか。今回顧客登録をしてもらったので、収穫祭の案内はしてくれるとのことだったのですが、どうでしょうね。


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で、買ってきた一本がそのハレルヤの会の米を使って醸した晴流野。15BYの雄町です。今年はハレルヤの会としては初めて亀の尾を作っているそうですが、来年の晴流野は亀の尾ですね、と若奥さんと思しき人に話を向けてみると「さあ、どうなんでしょうねえ、本当に亀の尾で造るんですかねぇ」と笑ってました。みんなの意見で亀の尾を育てることになったけれども、さてさてそれで酒を造るとなると、、、、またいろんな課題があるのでしょうかね(笑)。


もう一本はいづみ橋 純米吟醸 青ラベル 15BY。酵母違いで白ラベルもあったのですが、より旨み重視の青ラベルにしました。早速今日にでも開けてみますかね。


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ナチュラルリゾート 星ヶ山

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泉橋酒造(株)

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こんな日もあります、怒涛の会食 <食工房 とび田><まぐろ専科 もとみや><生もとのどぶ>

このブログでも何回か取り上げた、うちの近所の食工房・とび田 。超リーズナブルなお勘定でしっかりとした料理が食べられるので、我が家の第二のキッチンともなっているところなのだけれども、そこにわざわざ中野から食べに行きたいという奇特な友人がいて、昨日行ってきたというわけです。


しかし、直前になってかみさんから「娘が車とぶつかって足が痛いと言っている。とりあえず接骨院に行く」と電話。よく話を聞くと、全然たいした事なさそうなんですよねえ。でもここで冷たい対応だとアトが怖いので、とりあえずビールと酒をちょっと飲んで、こちの薄造りと岩カキを食べただけで、友人と接骨院へ。まったく友人も災難だが、事情が事情だけについてくるしかない。


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岩カキ 520円也。でかくてミルキー!


接骨院に着けば娘は治療中。かみさんは仕事があると帰宅。そんなわけで、接骨院の前で友人と二人、缶ビールを飲みながら待つことになってしまったのです。まあ、接骨院の前で立ち飲みしているオヤジ二人というのも、かなり怪しいもんですな。しかし、飲まなきゃいらんないでしょう? で、娘が出てくるまでに30分はかかったでしょうかね。


娘はまだご飯を食べてないので、今度はここも以前紹介した 住吉駅近くのマグロ専科・もとみやへ一緒に。話を聞けば、ぶつかったから痛いのか、いつもの成長痛で痛いのかわからないという。オイオイそんなことで俺たちを呼び出すなよ! とも言えず、娘にでかいおすむびのほか、いつものマグロ三昧やれんこんチップ、新秋刀魚の塩焼きなんぞを一緒に食べさせ、友人を店に待たせて家まで送り返したというわけです。ふー。


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いつものまぐろ三昧(1000円)。この日はインドマグロの中トロと、本マグロの赤身と中トロ!


店に戻りやっと本番かというときには既に10時を回り、閉店まで約1時間というせつなさ。ま、こんな日もありますな。それでもなかなかに酒の揃いの良いもとみやだけに、そこんとこは満足。生もとのどぶを燗で飲ります。湯燗徳利で出してくれるので、温度も自分の好みのまま。乳酸系の酸味が温まると、なんともハマルのみ口になるんですなあ。結構攻撃的な口当たりなんですけどね。でも、睡龍にごり以来にごり酒の燗にハマリましたのですわ。


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お通しのマグロのカルパッチョと、生もとのどぶの燗


最後は、さっきの立ち飲みビールロング缶なんぞもボディブローのように効いてきて、すっきり系を冷たいので飲りたいと二人。緑川酒造の雪洞貯蔵酒 緑純米吟醸を2合ばかりも飲んでタイムアップ。はふー、長い夜だった。


#この日僕のカメラは電池切れ。写真は友人が撮ったものなんだけど、心なしかキレイなような。悔しい。


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<食工房 とび田> MAP
東京都江東区千田6-2
03-3649-6507
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<まぐろ専科 もとみや> MAP
東京都江東区住吉2-24-15
03-3633-5775
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エスニックな焼き鳥にドンピシャの5年熟成で開栓一週間<小笹屋竹鶴 純米原酒番外編 12BY>

「妖気漂う」と評される酒屋、池田屋酒店 で頼んだ小笹屋竹鶴 純米原酒番外編 12BYを飲んでおります。旨いです。開栓後3日ほどこの暑さの中常温放置し、その後冷蔵庫で5日ほど。池田屋さんのDMには開けたてはまだ若いと書かれていた。飲み方は冷でそのままはもちろん、酒器に氷をひとつ入れてのオンザロック、割り水した燗酒も良いとある。


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しかしこの暑さの中、氷ひとつのオンザロックでやるには、開けたての若さがむしろ良かった。花開く直前の熟成香は、蒸し暑いさなかのどんな料理にも合いそうでした。


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こんな風に酒器にロックアイスをひとつだけ。この大きさの氷が溶けきっても、味わいが物足りなくなることはない


今日は都合開栓後一週間強。酸を伴う熟成香もかなり立ってきて、これはまたロックにしても中々の飲み応え。今日の料理は幕内秀雄さんの粗食のすすめ 夏のレシピ から「焼き豆腐の冷やし汁」「さやいんげんとしらたきの甘辛煮」なんぞを作ることに。正直、もうすこしガツンとした味わいの方が合うなあと思っていたところ、焼きあがった変わり焼き鳥にドンピシャでした。

幕内 秀夫, 検見崎 聡美
粗食のすすめ 夏のレシピ

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「焼き豆腐の冷やし汁」「さやいんげんとしらたきの甘辛煮」は、ともに優しい味わいでホッとするお料理。幕内さんのメニューは心にも効きます


その変わり焼き鳥。写真がなくて申し訳ないのですが(バクバクっとつい食べてしまいました)、COOKPAD というレシピ集サイトのエスニック風★焼き鳥 。ナンプラーとコチュジャンの熟成香が、竹鶴の熟成香に負けないんですな。小笹屋竹鶴 純米原酒番外編 12BYがまだ冷蔵庫やその辺に転がっている方がいたら、是非のお勧めのアテです!しかも簡単。(鶏は良いものを選んだ方がいいです。絶対)


というわけで、今度は割り水燗をしたいのだけど、相変わらず暑いなあ。。主義に反して冷房入れて晩御飯食べちゃおうかなあ。。