この「続 危ない薬」は、魔術と幻覚剤をあつかったもので、本人は魔術に詳しく、とくにケイオス魔術に通じているようで、オースティン=スペアくさい人物である。
 なかなか内容は面白く(「危ない薬」よりは遥かに落ちるが)、SSRIのプロザックは日本で禁じられている(ちゃうで)とか、MAOIについて云々している。
 でも、MAOBIのセレギリンは論じていても、トラニシルプロミンは論じていないし、RIMAのモクロベミドについては論じていない気がする。にゃんだか片手落ちなのですよ、はい。
 ちなみに、ちょくちょくセレネースが出てくるが、それで急性錐体外路症状が発生したら、相当やばいなあ。
 違法だけど、ベンゾのクロナゼパムでも勧める気かねえ?
 それともアキネトンのような抗コリン剤でも勧めますか?
 とにもかくにも、幻覚系はお勧めできない。
 最悪、脳みそが地獄に落ちますよ。
(続く)
 ある日、リタリンから久しく離れていた私は、
「青山正明(大塚雅美)先生なら、覚醒剤・コカイン・大麻・LSD・ヘロインなどと、うまく依存なく付き合っているのだろうなあ・・・うらやましいのう」と思い、ネットで検索したら「自殺」とあるではありませんか?
 でまあ、そこはそれで終わったわけだけど、なんだか釈然としないものがありました。
「ひょっとして、激烈なアディクトの末に死んだのでは?」と思いました。
 そして、最近「自殺されちゃった僕」(吉永嘉幸著)を入手して見て見ますと、最大最強のアディクトに陥っていたのでありました。
 どうやら、クレービングから逃れるために、メラトニンとGHBを乱飲したり、拘置所から釈放された当日にクレービングから逃避したいのかLSDなどをキメたりしたみたいですが、以下のような最強最悪の依存にはまりました。
1.最強オピエートのヘロイン
2.最強アッパーの覚醒剤
この二つを晩年には併用していたそうであります。
 ヘロインは身体・精神依存がハイパワーで、一旦合成麻薬のメタドンに置き換え、次にはブプレノルフィンに置き換え、次第次第に弱めていって、自助グループにつなげなければならない。
 覚醒剤には、そういう方法はない。自助グループにつながる。
 どちらも、回復のためには命がけです。
 それを二つもぶちかましたらどうなるか?
 覚醒剤のアップ効果が消失すると、今度はそれを落とすためにヘロインを使う。
 思うに、そんなぶったまげた毎日だったようですね。
 そうすれば自律神経も中枢神経もがったがたになったでありましょう。
 リタリンの効果切れを「落とす」のに咳止めのような弱オピエートを使うのとは話が違います。
(リタリンの効果切れを「落とす」のには、ベンゾジアゼピン系トランキライザーのハイパワーものでも全くの力不足です。私の経験からすると。したがって、コデインを含む咳止めでないと話になりません)
でまあ、二度離婚し実家にこもり、ヘロとシャブを買う金欲しさに元女房に銭の無心をしたり、高利貸から金を借りたりしたそうであります。
 
 最後、食事をとった後に自殺。
 2001年6月17日、享年40。
 食事をとっているということは「生きる意思」があったという事でしょう。
 その後に自殺したということは、ドラッグ摂取中に何らかの精神的パニック(妄想・幻覚等)が発生して、発作的に自殺したしたような気がします。
 <・・・その顔は苦痛に歪み、ホラー映画のようで、いかにも苦しいという顔をしていたのだ。顔色もドス黒い緑色をしており、化学物質の摂りすぎという不健康な印象を与えた>(自殺されちゃった僕 p123より)
 
 思うのですが、警察も麻取・医療関係者なんかも、彼の生涯を追って治療(回復)のための検討材料にし、世の薬物依存者(私含む)のために役立てて欲しいものであります。
 彼の霊もそれを望んでいるでしょうから。

 私は夢想するのですが、もし、大麻でつかまった段階でダルクにつながって回復したらば、彼はこう言ったと思えてならないのですよ。
 「ドラッグから解放される事こそ、最もハイである」と。

 そういう事をわきまえた上で「危ない薬」(データハウス)をお読みください。そして彼の晩年の強烈なアディクト(ダルクの人も驚くほどの)と彼の自殺を考えると、「ドラッグ、特にアッパー(覚醒剤やリタリン、コカイン)は裏切る」という私の持論はなんだかぼんやりながらも、本質らしき物を言い当てている気がするのです。

(独言)
#あーあ、しかし、昔一時のドラッグ熱も冷めてきたなあ。どーせ、5-meoだのGHLだののケミカルは今後どんどん生まれてくるけど、私にとってはあほくさく思えてならんわ。ドラッグは、使い込めば醒めてくるよ。せいぜい咳止めのコデインくらいかなあ・・・でも、もはや私の体質には合わなくなってきたのよ。これもトシだねえ。
 咳止めのコデインも面倒だよ。依存にはまりやすいからね。
 でも思うのだが、酒飲んで酔っ払って、他人に絡みトラブるようなアホ行為よりは、咳止めのコデイン飲んで静かにリラックスしていてくれる人のほうが、酔っ払いより扱いやすい気がする。
 ちなみに、酒飲んで酔っ払って、他人に絡みトラブるようなアホ行為をした奴については、酒類一切取り上げて、AAや断酒会に強制でいれてしまうという法律が可決されれば、日本の夜は安全になると思う。


 わたしゃ、1997の年の後半にリタリンを切りざるを得なかった。
 ドラッグは、特にリタリンのようなアッパーは裏切る。
 不快極まる興奮をもたらされても尚、手が出てしまう。
 丁度「赤い靴」のようになる。
 嫌でもリタリン食わされるという地獄。
 そして極期になると、高熱・発汗・幻覚・妄想・頻脈・異常興奮に襲われる。
 最後にわたしゃ、「神よ、この薬から私を救ってください!もはや私の力ではどうにもなりません」と、高熱・発汗・幻覚・妄想・頻脈・異常興奮にさらされながら、心の底から神に祈り、リタリンの入ったビンを放り投げた。
 そこから救急→精神科救急→実家という経路を辿った。
 今から思えば、NAで言うところの「ハイアーパワー(より高次元の力)」が助けてくれたのだと思う。
 そのパワーがあってこそ、実家に戻れたのだと思いざるを得ない。
 さらに、そのそばには、もう一人の自分がいた。
 何もしないが、冷たく自分の行動や精神の変動を記録し見つめているだけの自分が。そんなような気がする。
 
 さて、この後遺症で心身ズタズタになった私は退学の羽目になった。(後に放送大学に編入し、そこを卒業したが)
 起きるのも辛い。寝れない。歩くのもだるい。ただただひたすらにだるい。精神はイカれ、窃盗もちょいちょいした。
 そんなことが半年以上も延々と続いた。
精神・身体ともに異常で、ガタボロで、いつ抜け出せるか分からなかった。
 リタリンには裏切られているので頼るわけにはいかない。
(今の人にはア@@フィニルやアーカリオンもあるから、止めるには私の時代のような困難は少ないと思う)
 そこで昔知っていた生薬の知識を使って、ある処方に類似した物をつくり、なんとか踏ん張った。

 そうした頃のことだった。
 べろべろがたがたな私は、ある本屋に入って立ち読みをしていた。
 鶴見済の「人格改造マニュアル」だった。
 そこで、リタリンの項を見つけた。
 内容の趣旨はこうだったと思う。
 「リタリンは依存を起こさず食欲不振を起こさない。精神科医はなんでこういう良い薬を処方しないのか?」。
 私は、うっかり「ドアホ!お前の言うとおりなら、ワシはここまで落ちぶれたりしとらんわい!この大嘘つきめが!」と叫びそうになった。
 そして本屋を後にしたが、
「この本に触発されて、リタリンをかましまくる人間が出てきたら、多分大問題になるだろうな」と思った。
 そして残念ながらその懸念は当たったようだった。
 この本に触発された人が多かったのか、リタリンをめちゃくちゃに服用し、依存、身体障害状態、精神異常になった人間が多数出て、社会問題となってしまい、難治性うつの適用がなくなり、ものすごい流通制限がかけられてしまった。

 鶴見済さんよ、この責任はどうとるつもりや。
 海外でうつの治療に併用される場合があるリタリンの適用をぶちこわした上に、依存者を量産しおってからに。
 私の場合は自分でやったことだからしゃあないが、オドレの著書出版以降に生まれたリタ中患者については、オドレは相当責任があるはずやど。
 
 罪滅ぼしに、「完全自殺マニュアル」「人格改造マニュアル」などで得た儲けを吐き出して、ダルクやNAに寄付しろや。
 クソ本で依存者を出しまくったのは、否定しようにも否定できまいて。