全市町村の旅で他の旅人と大きく異なる点は、旅をしたくて旅をしているのではなく、理念を達成するために旅をしていることだ。僕の理念は「他の人ができないことをすること」。だから同じ内容の旅をしている人が自分以外にいると、存在意義を失い最悪死に至る。それほど自分の中の理念は重要なのだ。
つまり自己肯定するためには、旅のルールを厳しくしなければならない。決定したルールは厳格化されているが、以下にルールの基本的な考えを示す。
1) 隣り合った市町村しか踏破できない。
2)一度踏破した市町村は公共交通機関の使用が可能である。
3)旅ができるのは在学中の学生のときか、就業しているときのみである。
1)、2)に共通しているのは、意味のないということである。人間は意味のないことをするのは嫌うため、意味のないことをすれば自然と他の人ができないことになる。わざわざ隣り合った市町村をとる必要がない、電車やバスを使えば歩く旅の意味がない、普通の人はそう思うかもしれないが、希少性を高めるためには必要である。
3)は休学や休職をすれば、旅は楽になるだろう。しかしそれだと難易度が下がってしまう。だから大学生だとしても休学は不可、社会人になったとしても仕事は続けていかなければならない。