am0:01更新のオリジナル短編ストーリー
【1】-4
驚いた事に
泣くことさえ、体力を凄まじく奪っていく。
心の痛みは心臓の痛みに変わり
気を失って、
はっと気が付いて
を二回ほど繰り返しただろうか?
タイムラグは更に24時間が加算され、
次の日の夜を迎えていた。
横になったまま窓から流れる景色を何分何秒、目で追っていただろうか。
あまりに美しい星々に心が華やいでいた。
小さい頃は星が大好きで
父の運転する車の助手席に乗せてもらっては山道を走る中ライトを消せとせがみ
辺り一面に広がる星を眺めては喜んでいた事を思い出した。
大見峠に りんどう池街道、星野台。
別れた彼とも行った記憶が蘇える。
アメリカンバイクの400cc。黒塗りの重厚なボディに183センチの身長の組み合わせには似つかわしくないほど温厚で天然な彼は
何よりも私のことが優先で、
運転こそ彼だったがドライブツーリングの行き先の主導権は私が握っていた。
地鳴りのようなブロロ…というエンジン音。
大きな背中の温もりと頰をなでる風を感じて星屑の異世界を目指すのは私達の決まったコースだったが、
あんなに愛されていると思っていたのに
あっさり浮気され、
それが原因で別れたのだった。
今の状況を知らせた方が良いのだろうか?と
一瞬 浮かんだ己を後悔したが
このまま 万が一のことがあったりしたら と考えると
3年間ずっと青春を共有してきた相方を思い出さずには居られないのだろうと思った。
七色に揺らぎ輝く星。
赤くボヤっと光る星。
昼間は地球だけが固有に存在している平面な世界の様にも感じるのに
星空を見上げていると地球も宇宙の一部だと感じられる。
あの無数の光の中の米粒くらいしかない自分の存在は小さく
この辛さも、たぶん大したことも無いのだと感じられた。
けれども、なぜ こんな風になってしまったんだろうか?
一体全体 何がキッカケで こうなっただろうか?
ジェームズ アレンも原因結果の法則を説いているのだから
原因が分からなければ後にも先にも
結果を予測する事など出来ないのではないか?
と考えていた頃には、
鳥の鳴き声がチラホラ聞こえ出して
星達は徐々に見えなくなって
平坦な、いつもと変わらない朝がやってくる。
ただ、それまでと 1つだけ違うことがある。
まもなく出てくる太陽を、
次に見ることができる保証は無いのだ という、
気づきだった。
…to be continue.
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オリジナルのショートストーリーを書いている
S.Nと申します。音声朗読バージョンも制作予定です。
宜しくお願い申し上げます。
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