米国の物件リポートを見ていると、Occupancy(稼働率)のところは
かならずPhysical Occupancy と Economic Occupancyの
二本立てになっています。
日本で、ふつう賃貸不動産の稼働率というと、通常は単純に
賃貸契約が成立しているかどうかで決まるのでしょうか?
(よく知らないんですけど)。
まあ、そうだとすると、Physical Occupancyは日本でいう稼働率と
ほぼ同じだと思うのですが、そう訳してしまうと
Economic Occupancyという別の指標との差をつけたいときに
やりにくいので、ここはやはり別の訳語がほしい。
で、あれこれ試した結果、今では「表面稼働率」という用語を
使っています。
Economic Occupancyのほうは、「経済稼働率」という用語がほぼ定着しているように思えたので、
なんだか座りがわるいなあと思いながらも、わたしもそれを使っています。
皆さんは、どう訳されていますか?
もっといい、またはもっと一般的な訳し方があれば、
ぜひご教示いただきたいです。
そもそもこの二つのOccupancyはどう違うかというと、
たとえばあるアパート物件に10戸のユニットがあって、すべてが家賃10万だったとします。
うち、9戸が契約中であれば、このアパートのPhysical Occupancyは90%です。
で、「入居特別キャンペーン!今なら1ヶ月めの家賃が50%オフ!」
みたいなプロモーションをしていて(日本でもあるのかな?)、
9戸のうち2戸は今月5万円しか払っていない。
また、のこり8戸のうち1戸は今月は滞納している。
という状況だとすると、本来満室なら入ってくるべき賃料総額100万のうち、
実際には70万しか入ってこないので、Economic Ocupancyでいえば
今月は70%にしかならないことになります。
というのが、ベーシックな部分のわたしの理解ですが、あっていますでしょうか???
賃貸物件のオーナーにとって大切なのは、もちろんこのEconomic Occupancyを上げることです。
最近、ご存知のとおり米国はサブプライムの影響がずいぶん広がってしまいましたので、景気悪化の余波で賃借でも家賃を払えない経済状況に陥った人も多くいます。
滞納率があがったり、また払い切れないからと引っ越されてしまうよりは、と家賃を値引きしたりするので、Economic Occupancyはどんどん下がってしまうのです。
Physical Occupancyばかり高くて、Economic Occupancyとの差が広がると、つまりは運営経費が割高になりますから、単純に空室が少なければいいというわけでもないのですね。