あの日、君は僕にこういった。
「…ごめんね」
君と出会った時から、僕はあの遠い空を見上げていた。
いつか君と一緒にあの空まで飛べたら…なんて、そう思っていた。
僕はただただ夢中で走り続けた。
少しでも君に近づけると信じていたから。
そして、1年が過ぎ、君との距離が近づいた。
あの時の君は、微笑んでくれていたのかな…。
このまま、時間だけが過ぎていくと思っていた。
いつもそばにいてくれた君。一緒に泣いたり、笑ったりして。
…いつからだろう、君が笑わなくなったのは。
あの時の僕は、君に何をしてあげられてただろう。
あの日、君は僕にこういった。
「…ごめんね」
君が笑わなくなってから、僕はあの遠い空を見れなくなった。
どうしたら、またあの空を見る事が出来るんだろう…なんて、そう思っていた。
僕はただただ必死で走り続けた。
君を失いたくないと願っていたから。
そして、あの雨の夜、君が少し距離をおいた。
あの時の君は、泣いていたのかな…。
それから、僕と君の時間は止まってしまった。
いつもそばにいてくれた君。一緒に泣いたり、笑ったりして。
…いつからだろう、君が泣いていたのは。
あの時の僕は、君に何もしてあげられなかった。
そして、僕は君にこう答えた。
「…あぁ」