JBL 4344 メンテナンスもいよいよ終盤です。
エッジ張り替えは A&Pさんにお願いして、ロータリースイッチは自分で清掃。
最後? は ドライバー の スポンジ交換です。
ウレタンエッジと同様にスポンジも加水分解してボロボロになるといいます。
ボロボロになった様子は スピーカー修理工房 Relic様 の ホームページより
恐ろしいですね。
ヒビ割れこそしていないものの今までは見て見ぬフリをしていました。
外見からは異常は見られなかったので。。。
でも 今回、触ったら 崩れました(笑)
作業開始。とりあえずスピーカーの裏蓋を開けて
2426Jと印刷された バックカバーを取り外す
(普通は ホーン&ドライバーごと 取り外すのでしょうが今回はバックカバーだけ取り外し)
(株)エムアンドエム様 『ミドルクラスのハイ・インピーダンス機器への序論』より
コンプレッションドライバー の 断面構造図 の 引用
引用ここまで
これがドライバーのバックカバーの裏。と、真ん中に見える吸音材。
吸音スポンジは、直径約6cm、高さ2.3cm程ありました。
けっこう 肉厚 です。
Amazonでテキトウな消音スポンジを購入して
切って使う事にしました。
元の吸音スポンジは、 触れたら崩れました(笑)
崩れたスポンジは取り除き、カバーに貼りついた薄いビニールを取り除き
念入りに洗浄
新しいのを貼り付けて 完成!!
作業風景↓
これでやっと、
4344 の メンテが完了しました。
これから 仕上げの レベル調整です。
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スピーカーユニットは生産上の能率差が±1dBが許容されているので、左右で最大2dBの差が出ることもある。
アッテネーターパネルにはゼロのポジションが指定されてるが、ここに合わせれば特性がフラットになるとは限らない。
フラットな位置はスピーカー個々によっても、部屋の音響条件によっても変わってくる。
スピーカーのレベルコントロールはアンプのトーンコントロールと違い、これを動かしたからといって
歪みが増えたりするわけではないので、充分レベルコントロールを活用して、それぞれの部屋に合った
レベルバランスに調整していただきたい。
調整はモノラルで1本ずつ、まずミッドバスとウーファー、次にツイーターというようにバランスを決めてゆく。
この時に音像イメージがセンターに明確に定位するように左右スピーカーのバランスを取ってゆく。
そして低域から高域までイメージがセンターにぴったり合ったら、初めてモードをステレオにして、
いろいろなレコードを使って微調整してゆく。
この方法では相当細かくレベルを追い込んでゆくから、私でも通常2~3時間はかかる。
しかし、いったん最終的なバランスを決めてしまえば、その部屋にスピーカーを置く限り
レベルコントロールを再調整する必要はなく、長期に渡って使うことが出来る。
この時注意して欲しいのは、#4343の場合ユニット配置の関係から、音のバランスが取れる最低の距離が
スピーカーから2m以上離れたところなので、それ以上離れた所でバランスを取るようにして欲しい。
少なくとも2つのスピーカーとリスナーの関係が正三角形になっていさえすれば、あえてリスナーに
向けてバッフル面が正面を向くようにスピーカーに角度を付けなくても構わない。
なぜかというと、指向特性が60度の範囲で保証されているので、特に内側を向けなくても良い。
極端な場合は正面に向けてしまっても、リスニングポジションは指向性の劣化しない範囲に入っているので構わない。
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転載元 :ジムランの音楽室
「4344の使いこなし Ⅱ」 → 「JBL 4344 レベル調整について」
http://3rd.geocities.jp/yosikotue/newpage45.html
geocities って懐かしいね!!
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